2023年7月21日金曜日

3129「欧米のいわゆるコロナ死のほとんどは「コロナ以外の死亡」だった」2023.7.21

 今回は「In Deep」さんの2023年7月19日に記事を紹介します。


「2020年の欧米のいわゆるコロナ死のほとんどは「コロナ以外の死亡」だったことが今にして認められている。しかし数字のカラクリは今も続いているようで」

 2020年の欧米のいわゆるコロナ死のほとんどは「コロナ以外の死亡」だったことが今にして認められている。しかし数字のカラクリは今も続いているようで - In Deep


提示される数字が、ときにすべて虚偽であるこの社会で

データや数値というのは常に「一種の操作」的な範疇のコントロール下にあるのだなあと最近つくづく思いますが、最近の RT が、米ニューヨークタイムズなどの記事を引用して、

「2020年のアメリカのコロナ死とされたものには、バイク事故の犠牲者や銃撃の犠牲者など無関係なものが大量に計上されており、実際のコロナ死は、公表された数字より大幅に少なかった」

として、ニューヨークタイムズ紙が、7月17日に、アメリカ疾病管理予防センター (CDC)のデータを引用して、新型コロナウイルス感染症による米国の死亡者の「 3分の1近くが実際には別の原因によるものであった」と認めたことを報じていました。これは後半で翻訳をご紹介します。

イタリアにいたっては、同国独自の調査により、2021年までの死亡者数を再計算したところ、

「コロナ死とされたうち、実際にコロナウイルスが原因で死亡したと考えられる人は、公表されていた数字の 2.9%だけ」だということも報じていました。

以下は、なつかしのコロナデータサイトですが、こういうことです。

イタリアのコロナ死者数の推移(現在は完全に更新停止)

 

最も多かったと思われるのは、基礎疾患を持つ高齢者の死亡、冬季でしたらインフルエンザによるもの(これも主に基礎疾患を持つ高齢者)、その他、さまざまな要因の死を、

「全部、コロナにしていた」ということが少しずつわかってきたということのようです。

  

アメリカの最新の「超過死亡数」に見るコントロール

しかし、それはそれとして、最初に書きました「統計の数値というのは常に操作の影響下にある」と感じたのは、最近の「アメリカの超過死亡」のグラフでした。

超過死亡に関しては、「タイ王国の超過死亡の増加は、2021年の後半から突如として始まった」ことについてのデータをこちらの記事に載せたことがあります。

2015年からのタイの超過死亡数の推移

 

この同じ統計サイトで、「アメリカの超過死亡の推移」を見て、最近の数字に驚いた次第です。

アメリカの超過死亡の増加は 2020年の第2四半期から始まりましたがが、2020年の分に関しては、先ほどのニューヨークタイムズからの引用のように、「その多くが別の要因の死」だったようですが、何にせよ、2020年からアメリカでは超過死亡が増加し続けました。

そして、以下のグラフでわかりますように、現在、つまり、

「今年 2023年の春から夏は、極端に過小死亡(超過死亡の逆)となっていた」

ことが示されているのですけれど、その数値が極端で…。

アメリカの2015年からの超過死亡の推移

 

この -17%という極端な過小死亡数は、これはこれで「一般的にはあり得ない数値」であり、そして、「この数字をあまり信じられない理由」として、

「アメリカでは、労働年齢の障害者申請数がここにきて増加している」からです。

つまり、(場合によっては永続的な)障害により労働に影響が出ている 16歳 - 64歳の労働年齢の人たちの障害申請数が急激に上昇しているのです。元ブラックロック社のエドワード・ダウドさんが投稿したものです。

以下の記事でもご紹介しています。

アメリカで障害で働くことができなくなった労働人口がここに来て急激に上昇 (2023/07/10) 

横に長いグラフですので、上の記事では部分的に示させていただいているのですが、全体を示しますと、以下のようになります。

なお、この FRED というのは、セントルイス連邦準備銀行が提供している Federal Reserved Economic Data (連邦準備制度の経済データ)の頭文字です。

16-64歳の障害を持つ労働者数の推移 (男性)

 

16-64歳の障害を持つ労働者数の推移 (女性)

 

新たに障害を申請する人の数は、むしろここにきて急激に増加している中で、先ほどのアメリカの超過死亡のデータのように「過剰死が激減している」というのは、ちょっと想定できない部分はあります。

この「障害申請」については、イギリスでも 2021年から急増しています。

以下は、英国政府の「英国障害者プロジェクト」という公式な数値からのグラフです。

2016年-2022年の英国の障害申請数の推移

 

この申請が認められるのは、「 3か月間、障害により日常生活または移動に影響を及ぼしている」ことと「少なくとも、 障害の影響が 9か月間以上続く可能性が高い」場合です。

そういう人たちが「若い労働年齢の間で増えている」のです。

アメリカでは、「若い世代 (0歳 - 54歳)のガン」も急増しています。CDC のデータをグラフにおこしたものが以下です。

2018年 – 2022年12月までの 0 – 54歳のガンによる死亡数の推移

 

このあたりから考えましても、先ほどのアメリカの 2023年第2四半期の極端な死亡率の「低下」の数値は、間違いでなければ、「意図」を感じます。

今は世界中で過剰死が報じられることが多く、以下のような記事でご紹介していますが、一般メディアも取り上げています。

そして、どのメディアも、

「過剰死が増加している原因はまったくわからない」としています。

(記事) オーストラリアの超過死亡率が「過去80年で最大」に。メディアは「不可解な現象だ」と述べる (あまり不可解ではないですが) 地球の記録 2023年3月10日

(記事) 2022年の英国の過剰死の拡大について、公式メディアは「専門家にも理由がまったくわからない」との見解 地球の記録 2023年5月20日

 

以下は、2023年までのイギリスの過剰死の推移です。

2019年から2023年までの英国の累積超過死亡数の推移

  

過剰死が増加している要因として、高齢化を理由に挙げる専門家が出てきたりしますが、2022年から突然高齢化が進んだのかよという話だったりもします。

まあ、ともかく、日本も含めて、今後、超過死亡についての数値もあやういものとなってくるのかもしません。何しろ今後の超過死亡数は、急増していくわけではないにしても、

「今後ずーっとこの状態が続く」可能性のほうが高いからです。

 

この社会では、私たちは常に間違った数字を提示されているという可能性を考えながら生きていく時代なのかもしれません。

ここから RTの報道をご紹介します。パンデミックの初期の欧米では、コロナが原因で死亡した人は、ごくわずかだったという話です。

この話に「偽陽性率の極めて高い PCR 検査」のことを組み合わせれば、パンデミック初期には実際にはコロナ死はほとんどなかったのかもしれないという可能性さえ想起されます。

以下の記事に、偽陽性に関しての 2020年のニューヨークタイムズの記事を取り上げています。

(記事) 「90%ほどの偽陽性」を生み出すPCR検査では「コロナ感染者を検出することはできない」ことがはっきりしている中で発令される準ロックダウンIn Deep 2021年1月7日

 

しかし今は 2020年とは違います。

今の世界は、接種キャンペーン後の免疫抑制下の世界であり、ADE を引き起こす感染増強抗体を多くの方々が持っている世界です。

現在、日本を含めて世界中でコロナが増加していると報告されていますが、状況はそのような意味で 2020年とは違います。今はさらに危険になっています。そして、免疫抑制と ADE に対しての対策は基本的に存在しません。 

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米国の新型コロナウイルス感染症による死亡者は、3分の1以上が別の原因によるものだった – ニューヨーク・タイムズ

US Covid-19 deaths overcounted by nearly a third – New York Times RT 2023/07/18

米国ニューヨーク・タイムズ紙は 7月17日、アメリカ疾病管理予防センター (CDC)のデータを引用し、新型コロナウイルス感染症による米国の死亡者の 3分の 1近くが実際には別の原因によるものであると認めた。

NYタイムズは以下のように述べた。

「公式の新型コロナウイルス感染症による死亡者数は、おそらく誇張されている。なぜなら、根本的な死因ではなかったにもかかわらず、死亡時にウイルスに感染していた人も含まれているからである」

CDCのデータと「臨床感染症」誌に掲載された研究は、「最近の新型コロナウイルスによる公式死亡者のほぼ 3分の 1がこのカテゴリーに該当する (別の要因で死亡した)」という主張を裏付けている。

「新型コロナ陽性のマイルストーン」と題されたこの論文は、米国の全死因死亡率がパンデミック前のベースラインに戻ったと主張している。

同報道によれば、パンデミックの最悪期には全死因死亡率が通常よりも約 30%高かったが、そもそも新型コロナウイルスによる死亡が約 30%過大評価されていたことを認めれば、この数字はそれほど怖くないように響く。

この認めは、公式の死者数に対するいかなる疑問も、ソーシャルメディアやディスインフォ上の根拠のない噂によって生み出された単なる「陰謀論」にすぎないという、ニューヨークタイムズ紙やその他の米国の著名報道機関、ファクトチェッカー、そして医療顧問アンソニー・ファウチ氏自身の長年の主張と矛盾するものだ。

ニューヨークタイムズ紙は 2020年、当時のドナルド・トランプ大統領がパンデミックによる死者数が公式数字よりも「少ない」と示唆したことを激しく非難し、 「ほとんどの統計学者や公衆衛生専門家がトランプ氏の考えは間違っていると述べて鋳いる」と主張し、(コロナ死亡数の)数字は実際には「公式の記録よりはるかに高い」とさえ書いた。

ファウチ氏は特に、死者数が人為的に水増しされているという指摘は不当であると考え、2020年に NBC ニュースに対し「そのような事実があるという証拠はまったくない」と語った。

しかし一方で、コロナ死とされていた死亡には、バイク事故の犠牲者、銃撃の犠牲者、その他の無関係な死亡者が合計に追加されていることが判明している。

CDC は当時、患者がウイルス検査を受けていない場合でも新型コロナウイルス感染症を死因として列挙するよう医師に奨励していたにもかかわらず、公式の数字は実際の数字よりも少ないとさえ示唆した。

イタリアでは、2021年に独自の新型コロナウイルス感染症による死亡者数を再計算し、パンデミックによる死亡のうちウイルスのみが原因と考えられるのは「わずか 2.9%」であることが明らかになった。

残りは 1つか複数の慢性疾患を抱えている人たちが、ウイルスではなくこれらの併存疾患が患者の死亡の原因であるという主張がなされたが、事実調査担当者はすぐに反論した。

ワシントン・ポストのコラムニストでロックダウン支持者で著名なリアナ・ウェン氏は、1月に「医療界」が「新型コロナウイルス感染症による死亡者数と入院者数を過大評価している」ことを認め、2人の感染症専門家から新型コロナウイルス感染症の入院患者数は最大 90%も過大評価されていると告げられたと述べている。