今回はIn Deepさんの2023年6月19日の記事を紹介します。
「日本人医師がドイツ人研究者と共に発表した査読済みの全死亡数の分析論文は、「ワクチン展開後に超過死亡が急増した」ことを再び明らかに」
日本人医師がドイツ人研究者と共に発表した査読済みの全死亡数の分析論文は、「ワクチン展開後に超過死亡が急増した」ことを再び明らかに - In Deep
すべてがうやむやになる中での日本人医師の方の論文
人生や社会を先に進めたい場合、「うやむやにしていてはいけないこと」は、いろいろとあります。
コロナワクチンについての「事後の検証」は完全にそれに該当しますし、実際には「マスク」もそうです。
今は、屋外ではマスクを外す人たちが多くなり、やっと人の顔が日常の中に戻ってきつつあります。
しかし。
この経緯は、皆様ご存じのように、
「うやむやで曖昧のまま、現在に至っている」わけです。
感染症対策としてのマスクの有効性の議論は今に至るまでなく、しかし有効性よりも何よりも、
「有害性のほうの議論はまったくないまま」今、単に人々はマスクを外している。
これは感情論の話ではなく、理論の話をしています。
はっきりとしなければならないことが多いのです。
そりゃまあ、私自身は外に行くにも楽にはなりました。3年半、一度もマスクをしなかったわけですから、以前は、電車に乗った時など、乗客の方々がほぼ 100%マスクをしている中で、なかなか身の置き所がない場合もありました (でも絶対にしない)。
有効性の問題ではなく、「非常に体に悪い」わけですから(消毒もそうですが)、こういうように、うやむやなままだと、どうなるかというと、
「次の何らかのパンデミックの際に、容易にマスクが再登場する」
わけです。
マスク着用の「絶対悪」というものを表面化させないと、またいつか、必ず元に戻ってしまいます。
今回はマスクの話ではないですので、キーワードでの過去記事のリンクに留めさせていただきますが、本当に「何の議論もない」ままです。
[記事一覧] キーワード「マスク 子ども」 の過去記事一覧
[記事一覧] キーワード「マスク 脳の発達」 の過去記事一覧
現在、壮絶な勢いで、社会全体の、特に子どもと若年層の知力と認知力が低下し続けていると見られますが、その一端はマスクにあります(ワクチンにも大いにあります)。
ともかく、「全部がうやむやで曖昧」のまま、なかったことのように過ぎていくというのでは、それはまるで先がない社会です。
さて、それはそれとして、日本の医師とドイツの専門家が、
「双方の国での総死亡者数の推移」
を分析して、査読済み分析として論文に掲載されていることを先日知りました。
以下の論文です。
新型コロナウイルス感染症パンデミックに焦点を当てたドイツと日本の年間全死亡率(2005年から2022年):仮説と傾向分析
Annual All-Cause Mortality Rate in Germany and Japan (2005 to 2022) With Focus on The Covid-19 Pandemic: Hypotheses And Trend Analyses
ドイツの研究者は、ドイツ環境衛生研究センターの計算生物学研究所の科学者であるハーゲン・シェルブ博士という方で、日本の方は、ケイジ・ハヤシ氏という方で、調べてみますと、大阪のはやし小児科の院長である林 敬次医師という方だと思われます。論文にある住所と病院の所在地が一致しますので間違いないと思いますが、間違っていたら申し訳ないです。
その、はやし小児科のウェブサイトの Q&A を読んでみましたけれど、おそらくこの方だと思います。たとえば、「小さな子どもが発熱しましたけれど、どうすればいいですか」という質問に以下のように答えられています。
(はやし小児科のウェブサイトより)
> ウイルスや細菌性の病気の場合には、薬を使っても使わなくても、熱を下げたほうが、死亡率が高くなったり、病気が長引いたりすることが多くなります。
> わたしは以前、世界中の動物実験や人間の観察に関する研究をかなり厳密に調査しました。結果、熱を下げたほうが悪化したという報告は多々ありましたが、よかったという報告はありませんでした。 また、熱を下げる「消炎鎮痛剤」が「脳症」の原因になることが判明しています。
> …熱は下げないに越したことはありません。
hayashi-shonika.jp
「あー、熱を下げるな、と言って下さっているお医者様がいる」
と、やや感動しましたが、以下の記事などをご参照いただければ幸いです。
[記事] 子どもがみんな解熱剤でやられてしまう In Deep 2022年8月27日
[記事] 熱を下げてはいけない : 感染症の治癒メカニズムが人体で発動するのは「体温が《38.5℃以上》に上がったときのみ」であることが中国科学院の研究で判明
In Deep 2019年1月19日
また、インフルエンザの Q&A には以下のように書かれています。
(はやし小児科のウェブサイトより)
> わたしはインフルエンザをこのように考えています。
> インフルエンザは基本的には軽い病気です。ワクチンは効果がありません。タミフルやリレンザも重症化を防げません。 hayashi-shonika.jp
ご近所にこういう小児科医がいらっしゃる環境で子育てをできる人たちは、ラッキーだと思います。
ともかく、この林医師が、ドイツの研究者と共に発表した論文が、最近海外の記事でよく取り上げられており、それで知った次第です。
それを取り上げていた記事をひとつご紹介したいと思いますが、先に、論文にあるグラフと数値を示しておきます。論文には、日本の数値・グラフと、ドイツの数値・グラフがどちらも載せられていますが、ほとんど同じですので、日本のを掲載します。
2002年からの日本の閏年補正後の 1000人あたりの死亡者数の推移
2021年からの死亡者数の急激な増加は、過去に見られたことがないものであるレベルであることが改めてわかります。2011年の東北の震災の際の増加を上回る急増です。
中央の点線が、基準値ですが、2022年の超過は飛び抜けています。
数値は以下となります。
2005年からの日本の年間総死亡者数と、1000人あたりの死亡者数
日本の過剰死は「 2022年から始まった」ことがよくわかります。
ドイツも傾向としては同じですが、ただ、ドイツは死亡数の急増が 2020年から始まっています。
ここから、この論文を紹介していた記事です。
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日本とドイツの査読済み分析で新型コロナウイルスワクチンの展開に対応する死亡者数の急増が判明
Spike in deaths corresponding to Covid vaccine rollout found in peer-reviewed analysis of Japan and Germany
sott.net 2023/06/16
ハーゲン・シェルブ氏と林 敬次氏による医学誌『医学と臨床科学』に掲載された論文「新型コロナウイルス感染症のパンデミックに焦点を当てたドイツと日本の年間全死亡率:仮説と傾向分析」は、ドイツと日本という 2つの「共通して大規模な人口と高齢化を抱える高度に工業化された国」にまたがる死亡率の傾向を比較した書簡だ。
これは、日本のパンデミック時代の死亡率傾向を詳しく調査したものとしては私が知る限りでは初めてのものだ。
日本は、他の多くのアジアでは見られなかった、非医薬品介入に対して比較的緩和的なアプローチをとったため、多くの面で有益な管理を提供している国だった。しかし、日本は、 2021年秋以降、ワクチン接種率においてはドイツよりも大幅に高くなっている。
この研究論文を読む限り、ショックを受ける方もあるだろうが、ワクチンに関してはあまり良い結果が得られないようだ。
まず、この分析のドイツの死亡傾向だ。
パンデミックの最初の年 (2020年)は、これまでの傾向の範囲内で死亡率が若干上昇したが、集団ワクチン接種が行われた 2021年と 2022年には、それぞれ 4万8,617人と 6万6,528人の異常な超過死亡が発生した。
これはここ数年の公式の新型コロナウイルスによる死者数とほぼ同じだが、クーバンドナー博士とライツナー博士の分析(最近、医学誌 Cureus に掲載された)では、コロナ感染そのものでは、その超過死亡のほとんどすべてを説明できないことが示されている。
時期と年齢層別データの両方から、かなりの数がワクチン接種に関連しているに違いないことが強く示唆されているものだった。
したがって、ドイツとの比較例として日本に特に関心が寄せられていた中で、日本人から今回のデータが示された。
以下が、日本の 1000人あたりの死亡数の推移だ。
2020年のドイツでは死亡率が傾向をわずかに上回ったが、日本では 2020年には、死亡者数が平均を下回っていることがわかる。
2021年は上昇したが、傾向の範囲内だった。しかし、2022年になり大幅な超過死亡が発生し、2011年の自然災害 (東北の大震災)による死亡者数を大きく上回った。
新型コロナウイルスではこれらの超過死亡を説明できない。
2022年の日本の公式ウイルス死亡率は、オミクロン時代に大幅に誇張されていることがわかっているが、死者数はわずか 38,870人で、超過分のわずか 32%にすぎない。
パンデミックについて興味深いのは、世界中の全死因死亡率に対するその影響が非常に多様であり、ワクチンが広く投与されたほぼすべての場所で顕著な上昇傾向と一致しているように見えることだ。
日本とドイツの著者たちは、「 2020年に高所得国における新型コロナウイルス感染症による恐怖を煽るような公式予測は、日本でもドイツでも現実にはならなかった」と述べ、次のように述べている。
2021年と 2022年にドイツと日本で約 5~ 10%の有意に増加した死亡率が、過小評価されている可能性のある即時的または長期的な副作用を伴うワクチン接種を含むパンデミック対策による可能性がどの程度なのか調査する必要がある。
... この観点から見ると、一部の国では高いワクチン接種率が全死因死亡率の増加に寄与している可能性があるように見える。
天才的なワンクール・トリックの世界各国のパンデミック対策の完全な成功は、仮説の世界にだけ存在するようだ。
それは決して私たちに見えるものではない。ドイツの死亡者数は 2020年に完全に増加傾向にあったが、ロックダウンがなければ、さらに壊滅的な死亡状況になっていたと信じるように我々は求められている。正確に 2021年4月に始まった集団ワクチン接種の出現により、死亡数は大幅に増加したが、ワクチンがなければさらに多くの人が死亡していたと考えるように我々は求められている。
保健当局は非常に多くの統計を管理しており、数字を可能な限り厳重に管理する。その間、ワクチン接種キャンペーンが成功とは言えなかったという最も強力な証拠は、依然として全死因死亡率の報告であり、これは彼らが隠すことのできない数少ない統計の 1つだ。しかし、日本もドイツも、当局がこれらの奇妙な数字を説明することにまったく興味がなかったことが現実を雄弁に物語っている。