2023年8月22日火曜日

3161「アメリカや日本の自殺危機と薬物濫用危機の根幹にあるのは」2023.8.22

 今回はIn Deepさんの2023年08月14日の記事を紹介します。


「アメリカや日本の自殺危機と薬物濫用危機の根幹にあるのは、社会的要因か、あるいは「ヒトヘルペスウイルスの再活性化によるうつ病の蔓延」か」

https://indeep.jp/suicides-drug-overdoses-and-hhv6/


アメリカでも日本でもパンデミックの「後から」自死数が上昇中

アメリカで、2022年に自殺者数が「過去最多を更新」したことは、日本でも報じられています。2022年の米国の自死者数は、4万9500人で、前年より 2.6%増加したと米 CDC は述べています。

ちなみに、日本の 2022年の自死数は 2万1584人で、アメリカよりは少ないとはいえ、人口 3億3000万人のアメリカと、人口 1億2000万人の日本を比較としますと、相変わらず日本の自死率は高いです。

そして、報道を見ますと、アメリカでは、自死だけではなく、「薬物の過剰摂取による死亡者数」も過去最多を記録しており、2022年の薬物過剰摂取による死亡者数が、10万9680人に達したことが、やはり CDC から報告されています。自殺者数の倍以上です。自死と過剰摂取による死を合わせると、約 16万人が 1年で亡くなったことになります。

薬物過剰摂取による死亡の 1位は、フェンタニルというものです。フェンタニルというのは、ヘロインやモルヒネなどを数十倍〜数百倍強力にした合成オピオイドの鎮痛剤で、非常に「死に近い薬剤」ですが、もともとは「医療の現場で投与されていた」ものですが、今ではさまざまな非合法フェンタニル製剤も出回ってもいます。

このフェンタニルの死亡者数の急激な増え方は、以下のロサンゼルス郡の死者の急増ぶりでおわかりになるかと思います。

2021年までのロサンゼルス郡のフェンタニル過剰摂取による死者数の推移

 

(記事) 米国ロサンゼルス郡のフェンタニルの過剰摂取による死亡数が5年間で1200%増加。10年前からは8000%増加 (2022/12/03)

これは 2021年までの統計ですが、その後さらに増えていることは確実で、実際、今年 3月にアメリカ麻薬取締局 (DEA)は、アメリカ全土に、オピオイドの混合薬の蔓延に対して「警報」を出しています。ですので、2022年以降はさらに大変なことになっていると思われます。

(記事)米国で「ゾンビドラッグ」と呼ばれる、動物用鎮静剤とオピオイドの混合薬が蔓延。麻薬取締局が全土に警報を発令 地球の記録 2023年3月24日

 

米ゼロヘッジが、この自殺の増加と、薬物の過剰摂取による死亡者の増加を、「アメリカを震撼させているふたつの危機」として報じていましたので、ご紹介したいと思うのですが、この、

・自死

・薬物過剰摂取

には「今の世の中だからこそ」共通する根底があると私は考えています。

 

あまり、何もかもワクチンとばかり関連付けたくはないですが、

「うつ病のほとんどの根底の要因が、ヒトヘルペスウイルス6型の再活性化によるもの」

という観点と、

「スパイクタンパク質が、そのヒトヘルペスウイルス6型を再活性化させる」

という研究から、「スパイクタンパク質と、うつ病の発症はかなりの関係性がある」と考えています。

2年ほど前によく書いていたことですが、少しだけそれにふれさせていただきます。

うつ病が「死に向かう病気」であり、また、「現実からの逃避を求めやすい病気(薬物に向かいやすいもの)」であることから、自死数の上昇と薬物の過剰摂取者の増加は、根底に共通する要因が少しあるかもしれません。

スパイクタンパク質とメンタルの劣化の関係

ヒトヘルペスウイルス6型が、うつ病と関係していることを知ったのは、2021年のことでした。

東京慈恵会医科大学の近藤一博教授が発表した以下の論文にあるものです。

(論文)ヒトヘルペスウイルス6は、感染の潜伏期に視床下部 - 下垂体 - 副腎軸を活性化することにより、うつ病のリスクを大幅に増加させる

Human Herpesvirus 6B Greatly Increases Risk of Depression by Activating Hypothalamic-Pituitary -Adrenal Axis during Latent Phase of Infection

近藤教授たちのチームの調査によれば、

「うつ病患者のほぼ 8割から、ヒトヘルペスウイルス6型(正確には、その遺伝子が作るタンパク質)の抗体が見出されている」

ことが判明しています。

うつ病発症の直接の原因はさまざまであっても、うつ病の根底にある「要因」は、ヒトヘルペスウイルス6型の再活性化にあるようなのです。

先ほどの近藤教授のチームの論文自体は大変に難しいですが、教授は、非常にわかりやすく、『うつ病の原因はウイルスだった!』という著作で述べられています。

以下の記事では、この著作から一部抜粋させていただいています。

(記事)うつ病……帯状疱疹…… In Deep 2021年9月8日

 

この「ヒトヘルペスウイルスの再活性化」という概念を知った 2年前から、

「接種キャンペーンの後から、帯状疱疹や、あるいは自死が増えていくのだろうな」

と考えるようになっていました。

スパイクタンパク質の間接的原因による「自死の予兆」は、同時期の以下の記事にも書いています。

(記事)自死はどこまで増えるのか In Deep 2021年9月14日

スパイクタンパク質が、ヒトヘルペスウイルス6型だけではなく、あらゆる種類のヒトヘルペスウイルスを再活性化させることは、最近の研究でも示されています。以下の記事にあります。

(記事)ワクチンスパイクタンパクは「ほぼすべての種類のヒトヘルペスウイルスを再活性化させる」ことを示した論文を… In Deep 2023年3月18日

 

もちろん、スパイクタンパク質が原因ということは、コロナの自然感染、ワクチン由来どちらも当てはまるわけですが、最近くどいほど書いていることで恐縮ですが、 

・自然感染 → 人工物は組み込まれてはいない

・ワクチン → RNA に人工物が組み込まれて(組み換えられて)いる上に、生成されるスパイクタンパク質が改変されているので構造が強い

ということがあります。どちらが、「執拗にヒトヘルペスウイルスを再活性化させようとするか」は、比較的明らかです。

前回の記事「まさにこれは「有害性の集大成」であることを…」でも書かせていただきました。

昨年 9月には、高知大学医学部の医学者たちが「スパイクタンパク質が帯状疱疹ウイルスを再活性化させるメカニズム」を突きとめています。こちらの記事にあります。

スパイクタンパク質の再活性化により起こり得る疾患の数はおびただしいものですが、ともかく、スパイクタンパク質がヒトヘルペスウイルスを再活性化させるという事実がわかってきている中で、特に、

「メンタル系と自己免疫系の疾患が今後数年で劇的に増えてしまうのではないか」 

という懸念を 2年前に持ちまして、その懸念は今も同じです。

多数の精神疾患と神経疾患の原因となっていると考えられているモノアミン酸化酵素(MAO)というものの機能異常をスパイクタンパク質が引き起こす可能性も、2021年にクロアチアの研究で示されていました。

(記事)永遠のワクチン接種の発言を聞きながら、スパイクタンパク質は神経疾患や精神疾患と強く関係する「MAO」に結合するという新しい研究論文から思う、やはりやや暗い未来

 In Deep 2021年9月7日

実際、スイスでは、2022年の時点で「歴史上最悪の精神疾患の嵐」が、特に若い世代で起きていることが報じらていました。以下の記事にあります。

(記事)スイスの歴史で前例がない「うつ病と精神疾患の増加」の報道から思い出す、スパイクタンパク質とヒトヘルペスウイルスの再活性化の関係、そして MAO との関係

 In Deep 2022年12月13日

 

こういう現実からも、今後のメンタルの問題の拡大、あるいは、それに伴う薬物への依存(ベンゾジアゼピンを含む)の拡大の懸念はあり得ると思っています。

ベンゾジアゼピンの使用(と断薬)そのものが、自殺念慮と関係することは、こちらの記事で取り上げています。日本の医療現場でメンタル疾患に処方する代表が、ベンゾジアゼピンと SSRI ですので、問題が薬によって倍加されている可能性もあります。

主要国のメンタル疾患の問題は、すでに「社会的要因を超えた」ものとなっており、これは今後も拡大すると個人的には思っています。

なお、薬物依存については、日本はアメリカほど深刻ではないという考え方もあるかもしれないですが、今年 6月には、国立精神・神経医療研究センターの調査で、「高校生の60人に1人が市販薬の過剰摂取の経験があることがわかった」という報道もありまして、「現実からの逃避願望」という根は似ています。

ここからアメリカの自殺危機と薬物危機について、米国ゼロヘッジの記事です。


双子の危機がアメリカを震撼させる:自殺と薬物過剰摂取が過去最高を記録

Twin Crises Rattle America: Suicides And Drug Overdoses Hit Record Highs

ZeroHedge 2023/08/13

アメリカにおける不穏な傾向

新しいデータにより、2022年に自殺と薬物の過剰摂取が過去最高に達したことが明らかになった。この双子の危機は新型コロナウイルス感染症のパンデミック以降に急速に加速しており、全国的なメンタルヘルス危機の悪化の兆候である可能性がある。

アメリカ疾病予防管理センター (CDC)の新しいデータによると 、2022年には 4万9500人という驚異的な人数が自ら命を絶ち、過去最高数を記録した。これは前年比 2.6%増だ。

 

CDC の広報担当者クリスティ・ヘーゲン氏はブルームバーグに対し、米国の人口 10万人当たりの年齢調整後の自殺率は 14.4人で、前年の 14.1人から上昇したと語った。

そして、自殺者は、圧倒的に白人に多い。アメリカの白人たちに何が起きているのだろうか。

 

ムルシー公衆衛生長官は CDC の声明として、「メンタルヘルスは、現代のアメリカの公衆衛生と社会の決定的な課題となっている」と述べた。

公衆衛生長官は「あまりにも多くの人々とその家族が苦しみ、孤独を感じている」と続けた。

また、CDCは 5月、 2022年の薬物過剰摂取による死亡者数が 10万9680人に達し、過去最高を更新することを示す暫定データを発表した。

2000年からの米国の薬物過剰摂取による死亡者数の推移

 

statista

両方の危機を合わせると、昨年のアメリカで約 15万9,180人が死亡したことになる。

バイデン政権は「メンタルヘルスのあり方を変えるための前例のない投資」について宣伝できるのかもしれないが、それはまだデータには表れていない。

お互いの覚醒を競い合っている企業メディアにとっては、アメリカの中核を打ち砕くこれらの双子の危機に対しての有意義なニュースを報道する時期が来ているのではないだろうか。