2016年12月24日土曜日

798「陸奥中心4」2016,12,24

 早池峰複合岩類を境界として北部北上山地と南部北上山地は別の世界を成していることが分かります。早池峰複合岩類は早池峰構造帯とも表現され、ゴンドワナ大陸の一部が衝突して出来た接合部で、エネルギーが蓄積して隆起したもののようです。早池峰構造帯は盛岡から釜石に走っていて、その中央に早池峰山が鎮座しています。
私にはこの早池峰山が陸奥の中心になるのではないかと思われます。
 

 早池峰山のことに付いて以下の記載があります。
「田越からは大理石を含む堆積岩がある。ここから先は、蛇紋岩王国といわれる。蛇紋岩の誕生は変わっていて、地球の地殻の下部や、さらに下にマントル上部のかんらん岩という地殻変動で上昇し、それが水と反応してできる。
 蛇紋岩が岩手県の中央部で、巨大な早池峰山になっているのが不思議なんだとか。笛貫の滝というのがあり、早池峰南麓の大理石も、もともとの石灰岩は日本周辺でつくられた岩石ではなく、はるか南の海からやってきたものだった。
「謎を解くカギは蛇紋岩にある」
さて、この南の海からやってきた地層が、はるか昔、大陸に沈んだものだとしたら?想像はふくらみますね。蛇紋岩の広がりは早池峰山だけではなく、北上山系を大きく2分すると。
 ゴンドワナ大陸は、5億年前の時代にあたる。今のオーストラリア周辺にあった超大陸。日本周辺には生成しない大理石に変質する前の石灰岩があるのは、南の浅海だったからだという。

 やがてゴンドワナ大陸は分裂し、移動が始まった。南部北上も北へ移動し、アジア大陸にぶつかった。そのときの衝撃でマグマが地中で発生し、マグマの熱が石灰岩を焼き、笛貫の滝などの大理石がつくられた。つまり、日本列島より古い北上山地といえる。
 南北で合体したのは、約1億年前。その後、2000万年~1500万年前くらいに北上は大陸から分離し、東へ移動。それを「北上島」とよび、北上島はやがて生成した日本列島に吸収され、隆起することで北上山地となった。
北上山地は、日本列島にあっても、ゴンドワナ大陸の断片だったといえるもの。日本列島より古い北上山地は、かつては大きな島だったわけです。
 早池峰にセオリツヒメを祀るのは、日本列島の創世に関与してきた島であったからです。」

 蛇紋岩は以下の様に記されています。
「蛇紋岩はかんらん岩が 地下深部で水分の作用を受けて変質してできる岩石で,直接マグマが冷えて固まってできた岩石ではない。しかし便宜上,火成岩の仲間とされている。
 地球の表面を覆う十数枚のプレートと呼ばれる巨大な岩盤同士の衝突により,上部マントル(地下数10km~400km)のかんらん岩は部分的に水分の供給を受けて蛇紋岩に変化する。」
「岩石の表面に蛇のような紋様が見られることから、蛇紋岩と命名された。2016年5月10日に日本地質学会によって「岩手県の岩石」に選定された。」

 蛇紋岩は岩手県の岩石です。蛇紋を得た存在が早池峰山を主峰に岩手県中央部の盛岡から釜石に走る、龍体の様です。やはり早池峰山が柱で中心のように思えます。そこに瀬織津姫が祀れています。祓え戸の大神です。