2016年12月28日水曜日

802「陸奥中心8」2016,12,28

 昼食は平泉駅前の芭蕉館で豪華なわんこ蕎麦を頂きました。24個のお椀にお蕎麦が入っていて、各種の薬味で食べるのですが、その膳の広さに先ずは驚きです。しかし珍しいだけでなく美味しいと皆さん大満足で完食です。





 お腹を満たして次なる目的地は一関市厳美町にある龍神穴瀧です。

 ここは初めて中山さんをお連れするところです。今回のテーマの1つである地と繋がる「穴」となるポイントです。 
 下見の時に、実はここを探し当てるにあたって少し難儀しました。道路から草むらに入って行き、道なき道を草を掻き分けて辿り着いたところです。瀧も流れ着いた樹木がそこかしこにあり、瀧に近づくのも躊躇したのです。帰りは出来るだけ枝を折り、木を抜いて、草を踏みつけて少し道らしくと素手で格闘したのです。

 そのかいあって今回は前回よりは楽に、でも皆さんは草に閉口していましたが、瀧へと誘導できました。瀧に進み、中山さんは大きなものを見出したように、周りを見回してここの重要性を確認されました。滝つぼは綺麗な円形で脇の岩が崩れ落ちています。

 そしてここは前日に私に降りた絵に相当する場所でした。

 瀧に近くに陣取る方、巨石に上がる方、更に後方で安全なところに立つ方と少し散らばっての布陣ですが、穴瀧に向かってあわ歌を響かせました。


 歌い終わってのお言葉です。
「更なる大きへ向かう時、この大きな天地繋ぐ穴、光を取り込み発しなされ。
 進みは是より、地の気を発して参られよ。」14:31

 大きな天地繋ぐ穴、まさに穴場を見つけた様です。早池峰山の柱と地からのこの穴瀧との繋がりは如何なるかです。探し当てた功績は大きかったようです。


 帰りの草むらの道を進んで行くと、みかんの様な、かりんの様な実が木にぶら下がっているでは無いですか。やはり、昨日、中山さんが描いた絵と同じです。目的の地はここでやはり良かったのでしょう。

 次は直ぐ近くにある厳美渓を見学してその渓谷、奇岩を楽しみました。この厳美渓は猊鼻渓と並び証せられるは一関市の東西にある渓谷美で有名な観光名所です。岩場のカゴにお金を入れると、対岸からロープ伝いにカゴが飛んでくる厳美渓名物「空飛ぶだんご」の郭公だんごは休業でした。



 厳美渓の紹介です。
「栗駒山に源を発し、一関市内へと流れる磐井川の浸食によって形成された厳美渓。奇岩、怪岩、深淵、甌穴に滝と、訪れる人々を魅了するダイナミックな景観が約2キロメートルにわたって続きます。悠久の時の流れが磨いた岩肌とエメラルドグリーンの水流、そして川岸を彩る四季が奏でる美しい景色は、国の名勝天然記念物に指定されています。」
「厳美渓は栗駒山の噴火によって堆積したデイサイト質凝灰岩が、磐井川の水流によって浸食され、形成されたものである。奇岩、瀑布、深淵と様々な表情を見せるが、特に川底には甌穴の発達が顕著。これは巨石の隙間を流れた礫(小石)が水流の中で暴れて弧を描き、岩盤を球状に削っていったもので、地質学上にも貴重なもの。」