・多宝塔の出現
やがて天地の底から多宝塔が出現しました。多宝如来は過去の仏で、未来に法華経が広められる場に出現するものです。その多宝如来の分身を世界中から全部まとめて1つに回収できたら多宝塔の扉が開くのです。そして釈迦の分身が集まり、結集した時、釈迦がその扉を開けました。
それは卒業式です。多宝如来とお釈迦様で未来に関わって行く儀式が最後の晩餐の儀式で、それが完成したのです。
多宝塔の扉を開く為の条件は、釈迦の分身たち全員をココに結集させることです。そして多宝仏と釈迦仏が塔内で並座して、釈迦の未来に向かって働き続けるシステムの完成です。この「並座の儀式」は最後の晩餐の儀式に相当するのです。
・地湧の菩薩
イエスとは皆1人1人のことで、お釈迦様は僕のことです。現在に統合して未来も統合することが出来、過去にも全部関わっていたものも統合が出来たのです。
つまり、分身を集めることで現在の統合をしました。授記・多宝仏と並座をすることで未来の統合が出来ました。そして地湧の菩薩で過去の統合が出来るのです。そして如来寿量品でいのちの全体性・永遠性を悟る事が出来ます。
宮沢賢治の言葉に「法華経のハート」が語りつくされています。
・世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない。
・新たな時代は世界が「ひとつ」の意識になり生物となる方向にある。
(農民芸術概論要綱)」
お話が終わり質問の時間になりました。その大敬さんの答えの要点をお伝えします。
「植木は鉢の中で成長してから大地へ植えます。魂が幼い時にはそのようにします。影響を受けやすい人は雑踏の中でも受け易いです。役割を果たしていない時は良いのです。
その人が大きくなるかならないか、それはこの一生ではしょうがないことで、無理にこの人をどうこうという努力をすることは辛いし、頭をいびつにします。
もしもこの人とはご縁が無い時はそれで離れて良いのです。そのように宣言して離れて良いです。そのように割り切ってやることです。でないと良心的な人が自分を責めることになります。人を許せたら良いのです。」
「空気の入れ換えが大事です。入れ換えると風が吹きます。それで会場の雰囲気が変わります。以前に霧島で竜巻に遭いました。いのちの危険に遭ったのですがそれに遭った人が皆、その後に幸せになりました。エネルギーが激しい風を身体に受けると付きの回路が開くのです。
風エネルギーの神話があります。奈良の龍田神社は風の神様です。天の御柱と地の御柱があり、その柱が竜巻で今までの運命を切り換えるのです。いのちの移動性を示すのが風です。
教師と生徒の関係性が一部崩れると辛いものがあります。窓を開けて風を入れたら関係が変わったことがあります。戸を開閉して新しい空気を入れることで、交渉と拒否役の関係が解除されるのです。そうすると相手に心が届くようになります。これが風の面白さです。」
「ゴールが35世紀と言うのはモンローさんの話しにあり、「究極の旅」という遺作に書かれています。そう思うと焦らなくて済みます。それぞれが選んだゴールへ生きて行くだけです。滅びの方向も行きたければ良いです。私は人類が良い方向へ行く期待があります。今は悪い面が見えますが、良い方向、芽生えの方向を大切にしたら良いと思います。
川が増水し、溢れる様ですが、既に上流は雨が止んでいるのです。今の状態だけで判断するのは良くありません。周囲に振り回されずに自分の役割をしていくことです。振り回されたら益々、深みに嵌まる事になります。そこを気をつけることです。見て心に描く世界が現実となるのですから、問題はどこにも無いのです。」
「ネガティブな状態からの脱出方法として座禅、お経が良いです。不登校の子供に向かずに、自分が違う方へ向くことです。自分がイキイキと出来る事をすると、その子から気がそれるので良い方向へ行きます。
アドラー心理学の野田さんの本に、不登校の母親がボサボサ頭で相談しに来ました。まず美容院に行き綺麗になり、気をそらすと良いと指導したら子供の問題が改善しました。お母さんが不登校を再生産していたのです。へばりつかずに他の方向へチェンジすること、そしてゆとりを持つ事で一気に変えていけるのです。」
「先祖の宗教、宗派は変えない方が良いです。念仏を唱えるのは良いです。しかし先祖に助けてもらう連続性が大切です。」
「未来に繋がるシステムを完成し、法華経を伝えようとしたから、お釈迦様は亡くなったのですが、いのちは繋がっているのです。大乗仏教はお釈迦様が書かれ、そこに繋がっていると捉えています。」