御座石神社の紹介です。
「御座石神社の創建は600年前の室町時代、熊野修験僧が御座石付近を修験の場と定め祠を建てたのが最初とされています。あくまで推察ですが、御座石神社の御神体は背後の高鉢山で中腹には鏡石(辰子伝説でも辰子がこの石を見て服装や髪を整えたと伝えられている)が祭られています。
田沢湖自体、当時は透明度が高く、高鉢山も神奈備型をしています。それを繋ぐ中腹には鏡石やかなえる岩などの巨石、岸に御座石(名前の由来は久保田藩主佐竹義隆公がこの岩に座り田沢湖を眺めたことから名づけられた。)があります。これだけの地理的条件があれば当然古代から神聖視され、信仰の対象になっていたはずです。
辰子伝説がいつの時代から語り継がれたかは良く解りませんがこの高鉢山と田沢湖を結ぶ龍神信仰の表れだと思います。御座石神社は古代の龍神信仰と熊野信仰の混交といえるのではないかと思います。又、辰子は明治以前は「鶴子」や「亀鶴」などと呼ばれ熊野信仰の神話に登場する姫や女官に「ツル」と付く名前が多い事からも関係が深いと考えられます。」
御座石神社も他の観光客はいない様子で静まり返っています。湖面も静かに光を輝かせています。神社には参拝せずに御座石で暫し湖面の美しい姿を楽しみました。
正面には靄森山がピラミッドの様に綺麗に見えます。雪ですから山道を登る鏡石、かなえる石はキャンセルです。反対側にあるたつこ像に向かいました。
たつこ像は以下の様に紹介されています。
「永遠の若さと美貌を願い、湖神となったと伝えられる、伝説の美少女たつこ姫のブロンズ像です。その姿は澄んだ青い湖水を背にして清楚です。水深423.4メートルと日本一を誇る田沢湖の岸近くにあります。製作:舟越保武 昭和43年4月12日除幕 」
たつこ像は金色に輝いて清楚に佇んでいます。程なく外国人のツアー団体客が押し寄せてきたので早めに退散して少し早めの昼食に角館市に向かいました。
角館は四季彩の城下町山といわれる秋田県の観光名所です。
「川、静かなたたずまいの武家屋敷、寄り添うように四季を彩る枝垂れ桜。そして商家の土蔵。伝統の樺細工(桜皮細工)、秋祭り(山ぶつけ)。角館はときを超えて歴史の香るまち。訪れた季節ごとに様々な表情をみせてくれます。文化財も数多く、町全体が貴重な歴史遺産です。」
街の中心部にある「しちべい」は豆腐料理の専門店です。落ちついた建物の佇まいで、大広間で、各種の豆腐の極めた料理を美味しく頂きました。皆さん大満足です。