2017年12月30日土曜日

1169「出羽8」2017,12,30

 入道崎を後にして次の目的地は男鹿の名所の寒風山です。30分ほど道を登り進みますが途中から雲行きが怪しくなり、ついには雪です。寒風山の頂上展望台への道は積雪で視界も不良です。引き返した方が良いとの声も出ましたが、Uターンも出来ないので取り敢えず展望台まで登りきりました。雪に覆われた展望所も今日が今年最後の営業日でした。写真を撮り忘れましたが銀世界で眺望はゼロの世界でした。

 寒風山の紹介は以下です。
「寒風山は、眺望に優れ二つの噴火口による起伏を持ち、岩場や湧水池などが点在し全山芝生の山として、全国にも類を見ない珍しい地形の山として知られております。2011年には、男鹿半島が日本ジオパークの指定を受け、寒風山はその中核をなすものである。
 特に眺望は、群を抜いており、「世界三景・眺望の山 寒風山」を標榜し、その魅力を発信するため世界三景の看板を設置するものである。
 世界三景「寒風山」の謂われ
 かつて寒風山は、地理学者 志賀重昴(しがしげたか)が大正2年(1913)9月に寒風山を訪れ、世界三景と賞されるほど風光明媚な山として紹介された。ちなみに世界三景とは、(アメリカのグランドキャニオン・ノルウェーのフィヨルド・寒風山)とした。志賀は、主著「日本風景論」で以下の様に表現している。
「山頂に円形なる旧火口あり、周囲一里あまり、全山輝石 安山岩より成る、沿岸は、日本海の怒浪岩石を撃ち、風光の跌宕なる東北に冠絶(飛び抜けて優れている)」と最大限の賛辞をもって紹介している。又、世界三景には異なる説もある。中川重春(初代男鹿市長)が寒風山からの眺めは、ナポリやブエノスアイレスと比しても劣らないと賞賛したことにより(元琴湖会)が標柱を立てたとの説もある。
 いずれにしても、寒風山からの眺望は、見事であり、山頂にその看板を掲げその魅力の発信により、多くの皆様にその絶景を堪能いただければと思います。」


 トイレをお借りして、早々に下山です。雪の中、これから予定の滝の頭、岩清水龍王封蛇石は全てキャンセルすることに変更です。それではどうするかです。実はもしも悪天候で駄目な時にと、何処か代案を考えていた方が良さそうだな、と直感を頂いて今朝、調べて準備をしていたのです。天は善き計らいをしてくださっていました。
 皆さんが興味を示す展示が秋田県博物館で開催されており皆さんに提案した所大喜びでで賛成してくださいました。丁度、博物館がある場所も男鹿から秋田の高速道路へ向かう途中にあるのです。何と言う幸運でしょうか。今日の悪天候をなして、博物館に誘導された感じがします。
 その企画は2017年の企画展「植物を編む-暮らしの中の編組-」ですが、なんと12月2日、昨日から始まっているではありませんか。

 企画展の紹介文です。
「編組品は、竹や草、樹皮、つるなどの植物を編んで形作られたもののことです。農具や運搬具、台所用品など、かつては、暮らしに欠かせない大切な道具でした。
 現在では、プラスチックなどの様々な代替品が手軽に入手できるようになり、編組品はあまり見かけなくなりました。
 しかし、素材採集の方法や編み方の技術は後世へと受け継がれており、古くは縄文時代まで遡ることができます。編組品には昔の暮らしや文化、知恵がつまっています。
 本展示では、失われつつある編組品の価値を再確認し、そして風土に育まれた手仕事の技と美の魅力に迫ります。」
https://www.akihaku.jp/kikakuten/2017/4plant/plant.htm#
 1時間程皆さん楽しき古の智慧、技術、巧みの世界を楽しみました。








 後の予定は大仙市大曲、横手市の豪雪地帯ですので全てキャンセルすることにして昼食会場に向かいました。目指すは大曲市のお寿司、日本料理の蔵さんです。美味しい、御蕎麦とお寿司を頂き大満足です。