2019年9月10日火曜日

1791「35周年2」2019.9.10

 祝賀会で佐藤良彦先生に感謝の品の贈呈をさせていただきました。




 会の中では宮城真向法体操会の永年継続者の方にも記念品を贈呈しました。30年継続者は4名を数え、その中には畑沢芳子さんの名もありました。更に20年継続者は6名です。これまでの多くの真向法、我が会への貢献に感謝をすると共に、更なる自修で健康で活躍頂きたいの願いです。
 顧問の藤間勘そめ先生の乾杯の後、祝宴に入りました。その冒頭に会の岩住真吾顧問から挨拶を頂きましたが、岩住さんの体験は信じられない、ありがたい、嬉しき復活の驚くべき事例ですので、その内容を少し紹介します。

 丁度、5年前の本会の30周年記念祝賀会が賑々しく開催された折りに、当時岩住さんは副会長として長年私をサポートしてきてくださっていました。岩住さんともう一人のY副会長のお二人に協会本部より錬師の允許状を頂けることで、祝賀会の席上、佐藤良彦会長から授与して頂きました。それを受けて、喜びのお言葉を発して、今後とも指導に励む旨のお話しを頂きました。
 その20日後位の早朝4時過ぎに自宅で階段から転倒事故を起こしました。頭蓋骨骨折で意識不明の重症で救急搬送されましたが生死を彷徨う事になりました。脳内出血で延命には骨を開けて処置が必要だが、開けずにそのままにしては治療の見込みは薄い。開頭手術の治療を受けるか、受けずに運を天に任せるかの状況下で、奥様は後者を選択されました。
 数日後に私も連絡を受けて直ぐに病院にお見舞いに伺いましたが、全く反応が無く未だ意識が回復せずにいました。出来る事を奥様にお伝えしましたが、あれだけ健康に留意し、ある意味健康オタクで色々実践されていた方ですので、このまま逝かれる事は無いと思い、回復を念願してお別れをしました。

 そして驚くべきことにやがて意識が回復し、約1年後にはリハビリ専門病院に転院し、自宅近くの病院へと回復が進んで行きました。何度かお見舞いに伺いお話しも出来る様になり、立てる様に、やがて歩行も徐々に出来てきて、驚きの回復を遂げて来ていました。
 介護認定も5から介護1にまで回復しました。素晴らしい意志力、頑張り、気力、精神力には驚嘆するばかりです。多くのご縁の皆様に素晴らしいいのちの不思議、不可能と思える事を可能に出来る能力が人間に備わっている生き証人です。

 昨年は岩住先生が指導していた教室での年1度、私が伺う指導、段級審査会の食事会に参加され元気ぶりを見せて頂き、嬉しい再会となりました。その時に来年の35周年祝賀会に参加頂きお話しをして頂くようにお願いしていました。
 その時にお話しした中で、新たに頂いた命をどの様に生きるのか、両親の事など自分のこれまでの生き方を思い返し、感謝と忸怩たる中で励んでいるとのお言葉を頂きました。私は思いを活字に残されては如何かでお伝えしました。

 いよいよ今年を迎え、身体の具合を伺いながら参加の可否をお尋ねしていましたが、ありがたい事に参加出来ることになりました。送り迎えをしてくださる生徒さんのご支援あればの事ですが、祝賀会のテーブルの私の隣にお座り頂けることになりました。


 テーブルからのスピーチでしたが自筆で書かれた原稿を読み上げて下さり、この間の闘病の事、ご縁の皆様の事、数々の貴重なお言葉を頂けました。嬉しく、ありがたい、喜ばしい、大輪の花になりました。80才を優に過ぎてなお元気に、これからもより良き状態、健康、精神の充実を願うのみです。