第3波の新型コロナ感染拡大が続き医療崩壊が叫ばれ、数々の自粛要請が出されています。家庭内でのマスク着用まで言われている中、In Deepさんの2020年12月22日の興味深い記事を紹介します。
マスク着用がコロナ感染者を増やすことを示すアメリカのデータ。特に「家でもマスク」を奨励し続ける州が示すカタストロフ的状況
マスクは状況を悪化させる
最近の報道で、「首都圏4知事がメッセージ「初詣での時期ずらして」「家の中でもマスクを」」というものがあり、「ついにそれを言いだしたか」と思いました。
日本も単に幼稚化しているのか、以下の記事に書きましたような「全身全霊の悪意」なのかはわからないですが、どうしようもない段階にきているなと思います。
「全身全霊の悪意」に基づく冷酷性と嘲笑性に支配されているパンデミック下の世界で私たちは「単に幼稚化」され「無知を奨励」されている 投稿日:2020年12月21日
「家でもマスクを」というような発言は、本来なら精神的に破綻している状態の時や、そういう人たちだけに許されるものでしょうけれど、今回はマスクに関してのアメリカのデータ解析専門家のデータをいくつかご紹介します。
データ専門家のジャスティン・ハートさんという方によるもので、新型コロナウイルスの感染がアメリカで拡大し始めた 3月から現在までずっと各種のデータを発表し続けています。数値はすべて公式発表に基づいたものです。
冒頭のデータは、「家でもマスクをするように」と勧告した米ペンシルバニア州と、そのような勧告をしなかったデラウエア州の新型コロナウイルスの感染者数を示していますが、まあ実際には、ご覧になるとおわかりのように、
「どちらの州も平等に 11月下旬から感染者数が急増している」
ということを示しているだけで、このデータが「マスクが感染者を増やす」ことを示しているのではありません。
これが示しているものは、どちらかというと、「気温が下がれば、コロナウイルスの感染は拡大する」という、以前の「コロナウイルスの感染事例は「正確に気温と反比例する」」という記事でご紹介した統計データの通りになっているというだけの話でしょうが、マスクが事態を悪化させることを示すのは以下の数値です。
ジャスティン・ハート氏は、5月1日から 12月1日までのアメリカ全州で、
・マスクの着用を義務化した州
・マスクの着用が義務化されていない州
のそれぞれの 10万人あたりの感染者数を比較しました。
その図全体をわかりやすく載せるのは難しいですが、以下のような詳細なデータを示しています。詳細にご覧になりたい場合はリンクからオリジナルをご覧下さい。
ブルーがマスクを義務化した州で、オレンジがしていない州です。
その結果、以下のことが判明しました。
全米50州でマスクを義務化した州としなかった州の10万人あたりの感染確認数 (2020/05/01 - 12/15)
◎マスクを義務化した州 27 (1日の感染者数 62,450)
◎マスクを義務化しなかった州 17(1日の感染者数 41,959)
圧倒的な差とは言えないまでも、
「マスクを義務化していなかった州のほうがはるかに感染率が少ない」ことがわかります。
ですので、統計の現実からだけ言えば、「このパンデミックで感染拡大を抑制するためには、できるだけマスクを着用しないほうがいい」という結論にしかなりません。
以下のメイン州のデータなどもわかりやすく、マスクの着用義務を厳格化して、「自宅以外のすべての場所でマスクをしなければならない」とした 11月5日から、飛躍的に感染者が増えていきました。
ここにも、「寒くなったから増えた」という自然の摂理があるにしても、それだけでは説明できない増え方でもあります。
私は、今回のデータを見る以前までも、マスクは感染抑制に「意味がない」とは思っていましたが、しかし、それだけではなく、後ほど示します「マスクを義務化しなかった州のデータ」を見ますと、実際にマスクには感染拡大をさらに悪化させる作用があるように思えて仕方なくなりました。
そのマスクについての現実を示しているデータを見てみます。
義務化されていない州は穏やかに減少し続けている
以下のグラフは、「マスクの着用を義務化していない州の 10万人あたりの感染数の推移」です。
アメリカではほとんどの州でマスクが推奨か義務化されていまして、完全な意味で「推奨も義務化もしていない州」は、モンタナ州、サウスダコタ州、アイオワ州、ウィスコンシン州の 4州くらいのようですが、それらの州を含めて、強い義務とはされていない州の推移です。
サウスダコタ州などマスクを「義務化していない」州の10万人あたりの感染数の推移
先ほどのマスクの義務化を厳格化したメイン州やペンシルバニア州とは対極的な線を描いており、どの州でも 11月の中旬あたりを境に、感染者数が減少していることがわかります。
サウスダコタ州は、こちらの記事でも取り上げたことがありまして、サウスダコタ州のクリスティ・ノエム知事だけが、「アメリカで唯一、ロックダウンとマスクの双方を拒否」した知事でした。
次期バイデン政権は「アメリカ全体でマスクを義務化する」と明言していますが、クリスティ・ノエム知事は、「次期政権下で、仮に米国でマスクが義務化されてもサウスダコタ州は従わない」と声明を出したことが報じられています。そのような権限は存在しないと知事とサウスダコタ州議会は述べています。
ノエム知事は、最初から現在まで一貫してマスクとロックダウンに反対しており、その理由は「どちらもウイルス蔓延を阻止する科学的データがない」ことによるとしています。
今回の記事で示したマスクに関するデータは、科学データではなく単なる統計ですが、ノエム知事の主張が事実であることを示しているような気もします。
どうやら、欧米に関しては、マスクの意味は他にあるようで、先日の記事「全身全霊の悪意…」にありますような、悪意による「国民全体の幼児化」を推し進める一貫なのかもしれません。
昨日なども「コロナ変異種が英国で拡大、感染力最大7割増 ロンドン再び封鎖」という報道が日本でもありましたけれど、どの報道も「感染力が 70%増加したという証拠を示す記載がない」のです。「英国首相がそう言ったから」というだけの理由で世界中に報じられている。
ウイルスの感染力増加の科学的な数値を出すには「ウイルスの受容体など変異による構造の変化」を正確に突き止めることと十分な実験が必要です。
これに関しては、英オックスフォード大学の医療教授であるカール・ヘネガン博士という方が、英国のメディアに以下のように語ったことが報じられていました。
「このような短い時間枠でウイルス感染力の定量化可能な数値を確立することができるわけがない。証拠に基づかないパニックとロックダウンは承認できない。政府はエビデンスをきちんと示すべきだ」
しかし現実は、「変異株の感染力の増加」を理由にクリスマス直前の今、ロンドンはまたもロックダウンですからね。ロックダウンにも効果がないどころか「状況を悪化させる」証拠は出揃っていて、アメリカ経済研究所のページには、世界の 24のロックダウンに関する研究と論文が紹介されています。
それはともかくとして、マスクに関しては夏頃から繰り返し書いていますが、今回のデータは、「単に意味がない」のではなく、「マスクは状況を悪化させる」という側面を持っていることが示されたように思います。
まあしかし、私のようなものがいくらこのように書いても、読者様など個人への浸透以外はあまり意味がないことも事実です。専門家や、あるいは日本でそのような人物の登場は難しいでしょうが、「科学的エビデンスに基づく確固たる信念」を持つ当局者や指導者が出てくることを願っています。
「なんかマスクしてたほうがいいんじゃないの?」程度のことを考えている局面ではないです。
マスクについての過去記事には以下のようなものがあります。
マスク社会の悪影響のメカニズムが出揃った感。鼻呼吸の不足による「一酸化窒素の消えた人体」の将来。特に子どもたちのパニック障害の人はできるだけ「マスクを避けたほうが望ましい」医学的理由。そして私は、子どもや若者たちの胸腺が萎縮した病的な社会の出現を懸念している
一部のマスクに使われているポリウレタンには、トルエンの1万倍の毒性がある猛毒成分イソシアネートが含まれています
マスク社会がもたらす「本当のディストピア化が何か」に気づいた。それは表情を学ぶ機会を失った赤ちゃんたちによる「人の感情を理解しない人々の社会」の誕生
幼児の「人の顔認識の成長過程」がマスクにより崩壊することにより「人間なんてみんな同じ」というオール失顔症社会がもたらされる日はわりとすぐ
このあたりまでとしておきます。