2021年2月4日木曜日

2233「神様からのメッセージ」2021.2.4

 今回は「いっぷくからありがとう」さんの2021年01月28日の記事を紹介します。


神様からのメッセージ

今日は28日、毎月28日はお不動様の縁日です。縁日(えんにち)とは、神仏とこの世の人々が縁を結ぶ日のこと。特別に霊験があらたかな神仏が目の前に現れて、この世に対して縁をもつ、有縁の日でもあり、特定の神仏と人々が縁を結ぶ、結縁の日と言われます。

本日、普通の日ですが、昼休みを少しずらして護摩焚き(縁日)に行って来ました。

区長さん曰く、ここのお不動様の縁日は、28日がたとえ、土日、祝日でなくて、平日で、人が集まりにくかろうと、決して日を変えたことがなかったのだそうです。

土日や祝日に変えれば、

・人が沢山来てくれるだろう

・お布施も沢山集まるだろうと、

このような人間側の都合では、決して変えなかったのだそうです。

神様を敬い、大切にする心。素晴らしいです。

 

さて、今日のお話です。どんな方にも、心の内に神様がいらっしゃいます。

そして常に神様は、私たちとともに歩み、喜び悲しみを、共に分かち合ってくださっています。今日は、どんな方にも神様はちゃんとメッセージを下さっているんだよと言うことで、

ひとつの例をご紹介します。

<転載開始> 転載元


 作家の佳川奈未さんは作家デビューする前、離婚して3人の子供を育てていくために、雑誌ライターのほか、3つの仕事を掛け持ちしながら朝から晩まで働いていた。そんなハードな生活が数ヶ月過ぎたある日、身体と心のバランスを保っていたネジがポンと音を立ててはじけ飛び、生きることをどうしても続けられなくなってしまい死を選ぶことを決心する。

 ひとり死ぬためにまだ日の昇る前の早朝の海へと向かう。ところが死ぬことができない。

怖いわけではなく、誰よりも早くいったつもりが自分よりも早く来ている人がその日に限っていて邪魔をするからだ。

「神様はこんなに生きづらくしておきながら、成功するチャンスどころか、死ぬチャンスも与えてくれないのか」と佳川さんは悲観にくれる。

 海では死ねないので、佳川さんは電車に飛び込んで死ぬことにして、海辺から駅へと歩いて向かう。

 駅にたどり着くと、駅前には大きな本屋があった。「自分はとうとう作家になる夢も叶わないまま死んでいくんだなぁ」と,心でつぶやきながら、なぜか、死ぬ前にもう一度、自分の一番好きな場所だった本屋に立ち寄りたいと思い、中に入っていく。                                    

 ぼーっとしながら、一番近くの棚のそばに立ち、そこに並ぶ本になにげなく目を向けると、一冊の本から『ぜったい守ってあげるから!』というタイトルの文字が、バーンと佳川さんの目に飛び込んできた。その文字を見て、佳川さんは呆然とする。

 なぜなら、自分が守ってあげたいと思うものを守れず、そして自分自身も誰にも守ってもらえずひとりもがき苦しんでいた。そして死を覚悟した。 

『ぜったい守ってあげるから!』なんて 優しく温かなこんな言葉を誰からも言われたことなどなかったからだ。

 なのに、その本がそうやって訴えかけている。そのことが衝撃だった。

 佳川さんは、すぐにその本を手に取り、開き、読んで、その中にあるメッセージに涙がボロボロ流れてきて、止まらなかったそうだ。

そして、“私もこんなふうに誰かを救えるものを書きたい!やっぱり書きたい!”と

死のうとして冷え切った佳川さんの心に熱い思いが込み上げてきた。

結局、それがきっかけとなり、死ぬことを踏みとどまった佳川さんは出版社に書いたものを持ち込み、デビュー作が生まれる。佳川さん自身、もう一度生まれ変わったのである。


 死を覚悟してなにげなく書店に立ち寄った時、目の前にあった本のタイトルという形に姿を変えた「天からのメッセージ」を佳川さんは受け取ることができた。

 メッセージはそれ以前にもたえず投げかけられていたのだと思う。でも、佳川さんにとってはその日、その時が受け取る“時”だったのかもしれない。

 佳川さんは「いま思えば、その言葉は、その本からのメッセージでもあるのですが、まぎれもなく、天が私を守ってくれているという尊いメッセージでもあったのです」と述べている。

<転載終了>


 神様からのメッセージは、実はいたるところにあります。それに気付くかどうか。偶然として片づけてしまうかどうか。

特に今回ご紹介した佳川さんのように生死にかかわる時には、強いメッセージがもたらされます。

 神様からのメッセージというと、とかく頭の中に厳粛な声で響いてくるもの。。と思っている人が多いかもしれませんが、神様はあまり、あからさまな方法を取らないことが多いようです。

 人を通して語られる言葉とか、偶然目にした本のページとか。。

 心の内なる神様を信じ、心を研ぎ澄ませていれば、必ず気付くと思います。

 佳川奈未さんは「感性」とは、ある印象を受け入れる力だといいます。

 感じたものを育む能力が、実は良いものを引き寄せるためには必要なのです。

 感性が鈍いと、今自分に必要なものを見つけられないのです。

と仰っています。


皆さんにも、同じように神様は、何時もメッセージを下さっています。例外はありません。

 


ですが、普段から不平、不満、愚痴が多く、人や、世の中に文句ばかり言っている方は、受け取りにくいかもしれません。

ご自分の心が、そのような黒いもので一杯で神様の恩寵が入ってくる隙間がないからです。

素直に吸収する余地がないからです。

私たちは、亡くなるときの心の状態が、死後の行先を決めてしまいます。厳然とした波長の法則つまり、類は友を呼ぶ の法則が働くからです。

不平不満、悪口で人生を閉じる人は眉間にしわを寄せ、鬼のような顔をしているかもしれません。死後は、同じような人が、待ち受けるところに行くことでしょう。

人々に感謝し、笑顔でありがとうと言っていた人のお顔はきっと仏様のようなお顔で、行くことになるでしょう。

その先には、同じような、優しく、心暖かな人が待っていてくださることでしょう。

奈良で生まれ、比叡山で修行した源信が「往生要集」で、その様子を描いています。

神様の声、恩寵は、差別なく、万人に届いています。

皆さんもぜひ、内なる神様の声に耳を澄まして聴いてみてくださいね。