今回は「いっぷくからありがとう」さんの2023年03月10日の記事を紹介します。
「私たちが来たところ」
今日は、皆さん忘れてはいますが、私たちが生まれる前に居た世界、そして亡くなった後に、帰る世界のことを書きたいと思います。
日本人は、世界の他の国々とは異なり、縄文の昔から、死後の世界(神々の世界=黄泉の国)と、私たち生きている者の世界が、密接にかかわり合い、コミュニケーションを取りながら生活してきました。
能の幽玄の世界がそれを表し、また柳田国男の遠野物語などは、現代の日本人に、その心を取り戻して欲しく、いえ、取り戻さねば国が亡びると・・書かれたものです。
また、皆さんの中には、
もう先に神々の国である黄泉の国に帰られたお子さんや、ご家族が居るかもしれません。
または、ご本人が、もうすぐ帰ろうとしている方もいるかもしれません。
今日のお話は、その世界がどんなに神々に近い場所であったか。
全てと繋がった感覚を持って、生きていたか。
そこは決して暗く冷たく、孤独な世界ではありません。
・時間、空間の制約のない世界
・愛と思いやりの世界
・光の世界
・調和の世界であったか。
なぜ、そんな素晴らしい世界から、この苦しみだらけのように見える地球に来たのか。
ここ地球で、何を得たかったのか。
考えてみる、思い出してみる良い材料になるかもしれません。
1981年4月27日 オートバイ事故で、臨死体験をしている最中の高木善之さんの体験談です。大手術している所や、家族が嘆き悲しんでいる姿を空中から眺め、そして意思疎通が出来ないことを悟った後の出来事です。
<引用開始>
行かなきゃあ でも行きたくない でも行かなきゃあ
そんな思いで手足をバタバタと動かしてもがいているような感覚。
今、僕はあの病室で死んだのだ。
この思いは、強烈だった。
死ぬって、こんなことだったのか。
激しいショックだった。
しかし、やがてその事実を受け入れた。
事実は、受け入れざるを得ない。
そして嵐が静まった。
穏やかになった。
もう何もしなくていいんだ もう全てが終わったんだ
そう思うと、不思議と気持ちが楽になった。
苦しみが去り、私はなめらかに上昇し始めた。
今までの、もがきや、もつれがなくなり、ス―ッとのぼっていく。
私の人生は 今 終わった。
したかったこともたくさんある。
でも、出来なかったこともたくさんある。
家族はどうなるんだろうか?
仲間達はどうなるんだろうか?
もっと優しくしておけばよかった。
もっと仲良くしておけばよかった。
ごめんね ・・・ でも 仕方がない。
もう苦しむこともジタバタすることもない。
あれこれ考えることもない。
何もかもが終わったのだ。
今、私は死んだのだ。
さよなら みんな さよなら ありがとう みんな ありがとう
■宇宙へと■
地球が・・・苦しみが無くなり、なめらかに上昇し始めた。
次第に高度が増し、目の前の風景が遠くなる。
河原の両岸が寄ってきて狭まり小さくなる。
山々も集まってきて小さくなり・・・やがて、四国が見えて小さくなる。
日本が小さくなり、そして、ついに目の前に地球が現れる。
これが、地球なんだ。
これが僕が生きた地球なんだ!
強烈な衝撃! 強烈な映像!
その美しさ! その大きさ!
その厳粛さ! その圧倒的な迫力!
その偉大さ~その美しさに感動!!!
幸せ 満足 充足 至福 の感覚。
突然、激しいショックを感じた。
それは、思い出した衝撃。
長い間悩み続けた問いを思い出した衝撃。
誰もが必ず考え、そして、答えが見つからず
やがて、あきらめてしまう 問い。
自分とは何か どこから来たのか そして、どこへ行くのか ゛
■光の中へ■
今、目の前に巨大な地球。
本物の地球~三次元の地球!
立体の地球が圧倒的な迫力で語りかけてくる。
それを見たとたん、激しい衝撃。
生きている。
地球は生きていたんだ。
魂が揺すぶられる。
感動の涙がこみあげてくる。
今、自分が変わりつつあることがはっきり分かる。
自分が、地球と宇宙とつながっていくような感覚。
ついに分かった。
一生問い続けた 問い。
自分とは何か どこから来たのか そしてどこへ行くのか
その答えをついに見つけたのだ。
感動的な答え。
それは、光。
すべては ひとつ。
命は光であり、光の世界から来て光の世界に帰る。
すべての生命は、一つにつながっている。
ああ、分かった・・・これが分かればすべて分かる。
何のために生まれてきたのかも分かる。
どのように生きればいいのかも分かる。
なぜ、こんな簡単な事が分からなかったのでろう。
すべては一つ。
すべてはつながっているのだ。
すべての 謎 が解けた。
すべて 分かった。
もう 何もいらない。
安心 安らぎ 満足 本望 もう 何もいらない。
安心して いくことができる。
安心して 帰ることができる。
もう 何も いらない。
もう 何も いらない。
暗黒の宇宙の中で、地球だけが美しく輝いている。
周りがゆっくりと明るくなり、音響が湧き上がってくる。
光は、次第に輝きを増し、ハ-モニ-は強まってくる。
やがて、激しい眩しさに何も見えなくなり、轟音に包まれて何も聞こえなくなる。
ああ、今から光の世界に帰るのだ。
自分の周りの強烈な光が、四方八方に飛び散っていく。
光の世界に入って行く・・・
■光の世界■
ここには、何もない。
物質的なものは、何もない。
しかし ここにはすべてがある。
過去 現在 未来 のすべてがある。
未来永劫がある。
永遠がある。
めくるめく~光の波。
無数の映像~無数のフラッシュ。
自分の過去現在未来のフラッシュ。
自分の未来。
再生-地球環境-平和運動-そして死
<引用終了>
高木さんは、その後生還します。
そしてパナソニックの研究員を辞め、「地球と調和する小さい社会」を目指すネットワーク『地球村』(NGO)を作り、ずっと活動されています。
今、生きている私たちは、このような「光の世界」から来たことを忘れ、日々の生活に忙殺されています。
そして、日々起きる色々な出来事に一喜一憂して生活しています。
この世界から地球に生まれる時に、神さまと約束してきたことや、地球でやりたかったことなど、すっかり忘れています。
それは私たちがここでの生活によって、より深く学べるように、自ら記憶を一旦消去して来ているために仕方のないことです。
ですがその代りに、目的遂行のために、様々な出来事が、身の回りにベストなタイミングで
起こるようにしてあります。
様々な人との出会いがセッティングされており、その出会いにより沢山の感情を味わえるようになされています。
喜びも悲しみも、愛情も憎しみも、家族や、友人、同僚などがその役割を担います。
そして私たちは、予定した寿命が尽きると、予定していた死因により、元の光の世界に戻って行きます。
私たちは、この「光の世界」から、ここにやって来ました。
すべては一つ、すべては繋がっている世界からやってきました。
それはここ地球でしか味わえない、様々な感情を味わうこと。
魂を向上させること。
人を助けるためです。
あなたは、あと何年したら、そこに戻りますか?
この地球で、沢山の経験をしましたか?
沢山の感情を、味わいましたか?
人に優しくしましたか?
人を憎みましたか?
笑顔を人に向けましたか?
人を愛しましたか?
感謝することは、できましたか?
お陰さまの気持ちで生きてきましたか?
決して、恨み、つらみ、憎しみの心に囚われたまま肉体を脱ぐことがありませんように・・・
肉体を脱いだ後の世界は 心の世界そのままです。
心の内が、自分を取り巻く世界、現実になります。
この物質次元に生きていた時よりも明確にそれが現れてきます。
どうか皆さんが、内に居らっしゃる神さまに気付き、本来の美しき心を思い出し、お幸せになれますように。