2023年12月31日日曜日

3292「何時までも一緒にいたい」2023.12.31

 今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2023年12月22日の記事を紹介します。


「何時までも一緒にいたい」


今日は「腹六分」についてです。

みなさん、過ぎたるは及ばざるが如しって言葉、聞いたことありますか?

何事も、ほどほどが肝心で、やり過ぎることは、やり足りないことと同じように、良いこととは言えない。 

良いと言われることでも、やり過ぎは害になるということ。

だそうです。

特に人とのお付き合いにおいては、大切なことです。

人との付き合い方に対して、美輪明宏さんは、こんなことを仰っています。

<引用開始>

 

朝日新聞朝刊「悩みのるつぼ」、悩み相談に対する美輪明宏の回答より。

人間の付き合いというのは、「腹六分」がちょうどいい。 

いつまでも付き合える人は一生に何人も出てこない。

親友なんて1人できればいい方で、助けが必要な時にはいつでも助けてあげて、

普段は当たり障りのない距離で見守っている人のことでしょう。

「水臭いじゃないの」と何から何まで悩みも聞き、金も貸してくれる、そんな便利な人はいるはずがない。

離れていく人は、ニセ者だから惜しむ必要はありません。 

本物は離れません。

昔、三島由紀夫さんが切腹事件を起こす直前のことです。

私の楽屋を訪ねてきました。 

はっきりは言いませんでしたが、「最後のあいさつ」に来たことがそれとなくわかりましたから、「何で私たちは、18年も付き合えたんでしょうね」と聞いたのです。

すると三島さんは、「ひざの上に乗るからなでてやったら、図に乗って、肩まで上ってくるやつがいる。

しまいには頭に上って、顔までなめるやつがいる。 

キミにはそういうところが一切なかったからな」と言ったのです。

暮れと年始のあいさつに、彼の家に行ったことがありましたが、彼が私の家に来たのは18年で2回だけ。

横尾忠則さんや瀬戸内寂聴さんなど、今も親しくさせて頂いている方たちもみんなそうです。 

仲良しだけれども、つかず離れず、それが大人の関係というものでしょう。 

<引用終了>

 

さて、エネルギーは常に流動しています。

ですので時に、あるグループにエネルギーが集中し、皆が急激に親しくなり強烈な仲間意識が芽生えることがあります。

何をやるにも一緒、そしてその時は、全員が同じ方向を向いています。 

気持ちが良いのです。 

大好きなので、意識が高揚します。

でも見えない所では、エネルギーの集中が刻々と極限にまで達しようとしています。

(本人達は全くエネルギーの流れについては、意識していません。ただ心許せる親しい友が出来て 嬉しいだけなのです)

ですが、この状態はブッダの言う中庸の状態ではありません。

ですので、いつしかムりが来ます。

そしてエネルギーのひずみが発生します。

物理的な宇宙の法則の一つですが、宇宙は、ひずみが発生すると、それを是正しようという

逆のチカラを発揮してきます。

要するにバランスを取ろうとするのです。(これがフリーエネルギーの基本理論になります)

その結果、ムリが来ていた部分(エネルギーが集中していた所)のエネルギーは離散していくことになります。 

それはまるで風船がはじけるように、一瞬で破裂・爆発してしまう事になります。

そして、その爆発によってエネルギーの過度な集中は終わりを告げます。

人と人とに発生していたエネルギーであれば、それをきっかけに、集まっていた人達は

バラバラに離れて行きます。

そして、その離れた理由は、エネルギーの観点からみれば、どうでもよい事。

つまり後付けで理由付けされます。

人それぞれの理由が作られます。

ですが、それも大きな意味はありません。 

しばらくすれば、また別のエネルギーの流れが、発生しますから、その様なことがあった事は意識から段々と薄れて行きます。

何故なら、大切なのは、そこで味わう様々な感情だからです。

このようなことが、私達の生活の中で、日々刻々と行われています。

(3年前にはあんなに親しく、いつも一緒だったのに、今はどうしているのかしら?・・ 

なんてことありませんか?)

 

そういうエネルギーの流れによって、集中の時は、嬉しい・楽しい。

離散・爆発の時は、

その逆の感情を味わうことになります。

もし今、急激に親しくなりつつある人達がいるのであれば、それはそれで、良いこと、素晴らしいことです。 

楽しいし、日々の笑顔や活力が生まれますから。

でも、もし、それを長続きさせたいのであれば、急激な形ではなく、 美輪さんの仰るように人間の付き合いというのは、「腹六分」がちょうどいい。

が理想ではないかと思います。

長続きする一生涯の良き関係を築くことが出来るからです。

エネルギーの集中と離散、これは自然なことです。 

何も、誰も悪くありません。

世の中は 諸行無常 ですから。 

常に変化しています。

人それぞれ、学ぶべきことも、学ぶ順序も、スピードも異なります。

  

神様が、そこにエネルギーの集中を、どうして起こしたかと言うと、その時に、そのグループでの、学びの体験が必要だからです。

それが終われば、神様は エネルギーの離散(破壊)を起こし、それぞれを別の道に誘います。

もしここで悪いことと言えば、唯一 

・そこに執着し、

・しがみ付き、 

・昔は良かった。。

・どうしてあの人は?

となるのが悪いくらいです。

それが神様のやり方ですから。