今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2024年08月18日の記事を紹介します。
「まるごと受け入れる」
さて今日は悩みや苦しみから解放されて、心から笑って頂くために、
そのヒントとなればと、ブッダのお話からご紹介します。
ブッダは2500年前に、人間の生というものは「苦」に満ちていると悟りました。
ブッダが悟った「苦」とは
世の中は自分の思いどおりにならない
という意味でした。
災難の中に居ることが「苦」ではありません。
「この世は『苦』に満ちている」という言葉の本当の意味は、
結局は自分だけの問題だということになります。
何故なら、ブッダが般若心経で教えてくださったように、
どなたも自分の思い通りにならない現実に対して、自分の心が苦痛を感じているからです。
外からやってくる不幸や悲劇は存在しません。
それらには良いこと・悪いことという色が全くついていません。
全てが内側、つまり自分の心・思い、受け取り方の問題だったとブッダは気付きました。
ブッダは思いどおりにしたいという「執着」を持たなければ、
人間は全ての「苦」から解放されることに気づいたのでした。
そしてブッダは全ての煩悩から自由になり、悟りを開きました。
私たちの悩みの多くは、実は自分自身のことではなくて、
他人が自分(=私)の思う通りに動いてくれないことから発生していると言われます。
多くの人は自分の価値観の中に、相手を連れてこようとして苦しみます。
でも、その人の良いところも悪いところも全部踏まえた上で、
そのまま全て、まるごと受け入れてしまえば何の問題・悩みも無くなります。
自分の価値観を、人にまで押しつけようとした時に、実は自分自身が一番苦しみます。
人や物事・起こっている現実を、自分の思う通りに変えようとせず、
・お金と仕事の問題は、「掃除」をしていれば無くなってしまう。
・体と健康の問題は、「笑って」いればいい。
・人間関係は、感謝、「ありがとう」を言っていればいい。
それだけで私たちは幸せに暮らしていけるように
神さまが、この世の中を作ってくださっています。
神さまが好む人間の行為ベスト3は、
・掃除
・笑い
・感謝
の3つなのだそうです。
神さまは掃除をする人が好き、笑顔や笑い声が好き、感謝する人が好きらしいのです。
「掃除」と「感謝」は、いわゆる善行。
ここに「笑い」が入ってくるのは、実は「笑い」は「肯定」を意味しているからです。
「笑い」とは、目の前に起きている現象に対する肯定であり、受け入れることです。
それは目の前の現象(嬉しいこと、悲しいこと、辛いこと)を起こしてくださっている地球や宇宙や神さまに対し、
「ありがとう」と肯定したという意味になります。
神さまにとって「肯定された」ということは、
自分のしたことを「喜ばれた」ということになります。
小林正観さんが仰るには、
神さまは喜ばれると嬉しくてやる気になって、応援支援をしようと思うみたいなので、
肯定的な人には、どんどん味方をしてくれるようになるそうです。
私たちは子供のころから、
「手に入っていないもの」を挙げ、
「それを手に入れることが幸せ」という風に教えこまれて来ました。
またビジネス社会でもそうですね。
売り上げ目標を高く掲げ、ムダを極力省き全てのエネルギーをそこに注ぎ込みます。
また「努力しなければダメ」「頑張らないとクズ」と教えられても来ました。
一方、
・既に沢山のものをいただいている
・既に充分恵まれている
との考え方に至った人たちもいます。
これは現状(嬉しいことも、苦しいことも、悲しいことも)を肯定して、
「喜びながら」「幸せを感じながら」「感謝しながら」生きるという生き方です。
神さまや宇宙に、今既に十分与えられていると言う小欲知足の生き方です。
強く願えば叶う、努力すれば必ず現実を変えられる。
宣伝や営業努力の結果でものが売れる・・
そのような方法論はもう古いのかもしれません。
神さまの意思や働きを否定した傲慢な考え方かもしれません。
神々の計画では、21世紀は「精神性の復活の時代」、「心の時代」になって来ています。
21世紀は、いかに宇宙を味方にするか? 周りと調和していくのか?
そう考える方が時代の潮流のようです。
・人に喜ばれるように生きていくこと。
・「頼まれごと」をひたすら実直な、愚直な、誠実な心で行っていくこと。
・目の前の現象をまるごと感謝して受け入れること。
・自分が社会的に成功するとか、
・お金持ちになるとか、
・商品が売れるとか、広まるとかということは、
ブッダが言うように、全て本人の力ではありません。
すべて神さまや、宇宙、そして周囲の人・ご縁のおかげです。 →縁起の法則と言います。
ブッダは般若心経でそう教えてくださいました。
自分の努力や力ではなく、
全てが目に見えない神さまや、
宇宙、人様のご縁のおかげということがわかったら、
あとはただ感謝、「ありがとう」と言うだけですね。
何故なら、その現象は、
私たちの魂を磨き、美しく輝かせるために起きていることだからです。
それが、ブッダは2500年前に悟った人間の生というものは「苦」に満ちている・・
その苦しみの世界において、真の幸せを掴む道なのかもしれません。
泥の中から咲くハスの花ように、私たちも、この世界において、
置かれた場所で、美しい花を咲かすことが、
きっと誰にでもできるのです。