2018年5月31日木曜日

1321「祈り旅2」2018,5,31

 次に真言宗の口羽和尚の施餓鬼供養です。中心に座してほら貝を吹き鳴らして始まりました。



 施餓鬼供養に付いては以下の様にあります。
「餓鬼とは、生前に悪行を行って亡者の世界に落とされた魂や身寄りがなくこの世をさまよっている魂のことで、飢えに苦しんでいる魂と言われています。
 そんな餓鬼たちに食べ物や飲み物をお供えすることで、供養することを施餓鬼というんです。さらに、餓鬼の供養をすることで、徳を積むことができ、自分にも救いがあるとされています。」
 口羽和尚は是まで多くの施餓鬼供養をされてきています。そのことに付いてホロトロピックワ-ルドin名古屋で2014年にお話をされた内容を照会します。

「私はずっと施餓鬼供養を行ってきました。東日本大震災の後は、東北を何度も訪れています。金華山沖では、水に溶ける紙に描いたお地蔵様を海に流すという地蔵流しの供養をしました(4年間で24万枚)。すると海は穏やかになり、漁師さんも経験したこともないような凪になって多くの方々が成仏した証がありました。
 迷っている霊を成仏させる儀式が、施餓鬼供養です。甘茶を茶漬けのようにむすびにかけて供養すると霊は喜びます。実は、古神道も万霊供養をとても大切にしていました。もちろん呼び名は施餓鬼供養ではありませんが、同じようなことをしていたのです。施餓鬼供養をすると、現実面でもさまざまな変化があります。学校・病院・会社などの人間関係のトラブルがすっと解決することもあります。それまで意地悪だった人が急に優しくなったという話はよく聞きます。意地悪する人は、迷っている霊の影響を受けていることがあります。施餓鬼供養をすることによって、霊魂の渇望が満たされると霊は穏やかになります。ちょうどおなかが空いて苛々していた人が、ご飯を食べると満たされるように。
 2年前、アメリカアリゾナ州で施餓鬼供養をしてきました。ホピ族は「日本に初めての原爆が落とされる」という予言を伝承してきたことで知られています。原爆を造るときは、たくさんのアメリカインディアンがウランの採掘に駆り出されました。後年、そのときの被爆がもとで亡くなった方も多くいます。私はその供養をするように導かれました。グランドキャニオンで法螺貝を吹いて供養しました。
 歴史の中では、多くの先住民族が過酷な状況におかれてきました。日本も例外ではありません。日本人は、たくさんのアイヌの人達を殺しました。和平に見せかけて呼び出した挙句、毒殺するような手段も用いました。日本で伝えられている歴史は、日本からみた歴史です。アイヌにはアイヌの歴史があり、それは全く違う視点から語られる歴史です。日本人はアイヌを殺害し、北へ北へと追いやりました。その大地を私たちは「東北」と呼んでいます。東北(艮(うしとら))という方角は、風水思想では鬼門に当たります。あえて鬼門を意味する言葉を用いるのは、虐殺されたアイヌの霊魂を封じ込める目的があったのでしょう。東北は、たとえば「奥羽」と呼ぶべきではないでしょうか。
 ところで、青森から岩手にかけては、一戸、二戸、三戸、五戸、六戸、七戸、八戸、九戸と「戸」のつく地名が点在します。「神戸」「水戸」などもそうですが、地名に「戸」とあるのは、先住民族の怨念が封印されている場所です。なお、先住民族が虐殺されたのは、奥羽だけではありません。かつて九州南部に住んでいた人たちは、熊襲(くまそ)と呼ばれて、大和朝廷に制圧されました。
 私は、アイヌとヤマト、平氏と源氏といった、対立するものの和解を生涯にわたって進めていきたいと思います。
 明治維新の時、神仏分離、廃仏毀釈、修験道廃止が行われ、寺や仏像が焼かれたり壊されたりしました。それまでは神宮寺や別当寺などのように神仏混合で日本の国力・文化力が高いレベルで保持されてきていたのです。これがなければ、国宝・重文は今の3倍あったろうと言われています。しかし、数多の真言・天台宗などの僧侶が、国家神道に変われと拷問によって殺害されたことは、タブーで知らされていません。殺害された人数は定かではありません。裏には欧米列強の策略があります。日本の国家文化力を弱め、領土化を目的としたものです。
 出雲出身の高僧で真言宗の雲照律師が、死を覚悟で明治天皇に会見を申し込み、説得され解令となりましたが犠牲大でした。
 このあと、日本は、数々の国外での戦争に突入していくのです。大アジア解放、独立の大義はあったものの、膨大な戦死者を出していくのです。敵味方を超えて・・・
 第二次世界大戦後、日本の首脳は、明治の廃仏毀釈が間違いだったと反省されたと聞き及んでいます。中国の文化大革命も似たようなことでしょう。
 いつの時代も、殺戮の時を経てきた人類の業(ごう)。万物の霊長といいながら、人間以下と扱う、牛・豚・魚を食べる人間のあさましさ。遺伝子1個も作れぬ人間。太陽、空気を無料で頂き、水、米、野菜、樹木、花等のおかげを頂きながら生きていることを感謝し、人や自然、周りの一切の者・物が喜ぶ人生を送りましょう。」

口羽秀典さんプロフィール:延命寺(高野山真言宗)第27世住職 伝燈大阿闍梨 高野山大学卒 22年間で約2万回に及ぶ施餓鬼供養を行う。(合戦地、原爆被災地、震災地、日本の霊山・聖地などの供養を含む)環境NPO法人「江の川鮭の会」理事長等さまざまな社会活動に参加。

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