「エコミュージアムとは、1960年代後半に国際博物館会議(ICOM)の初代ディレクターであったG・H・リヴィエールが提唱した概念である。
それは、「地域社会の人々の生活と、その自然環境・社会環境の発達過程を史的に探究し、自然遺産および文化遺産を現地において保存し、育成し、展示することをつうじて、当該地域社会の発展に寄与することを目的とする新しい理念を持った博物館である」というもの。
よって、その条件としては、手つかずの自然や歴史、文化、集落が残っていることもポイントとなる。朝日町は奈良時代から朝日岳の山岳信仰の隆盛とともに最上川の河岸段丘をはじめ中小河川沿いに55の集落が散在し、さらに町域には鉄道駅やインターチェンジがなく、積雪で道も閉ざされている日数が多い。それらの諸条件が相まって、「町全体が博物館、町民すべてが学芸員」をキーワードとし、町行政の地域づくり計画の中に位置づけたことでエコミュージアムが実現されることとなった。」
空気神社の山を下り、福島市に向かいますが時間が大分過ぎています。2日目も2箇所をカットして巡ることにしました。1つは千貫森です。UFOが現れると言われ、磁場が狂っている感じのところで面白いのですが、奥羽山脈から少し東にはずれ時間的にもかなり要するので又の機会です。もうひとつは磐梯山・猫魔ヶ岳・八望台展望所ですが、磐梯山に重い雲が掛かり、天候が悪いと眺望が望めないので、麓の猪苗代町の慧日寺歴史資料館近く龍ヶ沢湧水を訪れることで済ませることにしました。
昼食は福島西ICから土湯温泉方面に向かうところにある和楽日庵と言うお店です。自然の林の中にある民家風で、こだわりのおもてなし山菜、田舎料理です。山菜コロッケとおにぎりの定食を頂きましたが、窓からの林の景色も相まって美味しい料理に大満足です。
心身が満たされて車は土湯峠を越えて裏磐梯へ進みます。福島側は重い雲に覆われていて今にも振り出しそうな天気でしたが、トンネルを越えると快晴です。何とも嬉しき事です。
目指すは龍ヶ沢湧水です。慧日寺歴史資料館を過ぎて山に進み駐車場から20分程林道を歩きます。水路を渡ると大きな岩から湧水が滔々と流れ出て、池に貯まっています。とても清浄なエネルギーに満ち満ちています。
「福島県耶麻郡磐梯町にある磐梯西山麓湧水群の代表的な湧水で、1985年(昭和60年)名水百選のひとつに選定された。磐梯西山麓湧水群は雄国沼を形成する、猫魔山、厩嶽、古城ヶ峰の山麓に多数湧出するが、特に国の史跡に登録されている「龍ヶ沢湧水」は古代末期より太平洋戦争末期までたびたび雨乞いが行われていた。江戸時代には会津藩の命により、磐梯山や慧日寺と並び大規模な雨乞いが行われ、この場所では龍の落とし子と五穀を上げに慧日寺の僧侶が読経を上げた文書が残っている。 また。一節には空海が請雨の法を修得したとの伝説も残る。なお、この清水は2,000t/日の湧出とも言われ、湧水源の1km下流の磐梯山慧日寺資料館横に引水され多くの人が訪れる。」
皆さんで湧水を飲んでその清浄なエネルギーを頂きました。ここでは中山さんは、「穢れが無く綺麗なのであわ歌は無で良いでしょう」、とのことで、ご挨拶、感謝して失礼しました。
この龍ヶ沢湧水を訪れた方のサイトの記事を少し紹介します。
「龍ヶ沢湧水の存在感は圧倒的なものがある。オーラとかパワースポットとかそういうたぐいのものにはとんと興味はないが、龍ヶ沢湧水が特別な場所であることはわかります。名水百選というのは水が優れているだけでは選ばれることなく、他にも地元に密着していることが必要なのですが、それだけではなく特別なパワーのようなものがある場所であるというのも大きな要素なのでしょう。山の精が集まってきているような不思議な感覚になります。」http://shigematsutakashi.com/travel/meisui/1046/