空気神社とは名前からして珍しいのですが、「世界に類のない、神秘に満ちた宇宙からの贈り物。私たちのかけがえのない大気(空気)を象徴としたのが「空気神社」のようです。
空気神社の由来等は以下です
「古来、万物を生成する根源は、五行(木・火・土・金・水)であるとされている。この五つの働き(五気)を包容し、この世に生きるものの生命を保持し形成を促すのが空気である。「空気の恩恵を人間は忘れている。世界に先駆けてわが町に空気神社を造ろう」と、故白川千代雄が提唱したのは昭和48年である。この遺志を継ぎ、更に自然崇敬の深まりを願って、昭和63年に空気神社設立奉賛会(菅井敏夫会長)を設立、全国有志の協賛を得て、世界に類例のない、新しい理念による神社設立にふみ切る。
爽やかな大気の中、自然豊かな朝日連峰の麓、「Asahi自然観」を望む高台に、民間の力を結集して建設を遂行。」
「人間になくてはならないのに、空気をまつった神社がないのはおかしい」。一人の町民の突拍子もない考えがきっかけで建てられた。ステンレスは見えない空気を感じるための仕掛けだ。同じ理由で拍手(かしわで)が響くようにステンレスの下には深さ約3メートル、4メートル四方の空間が作られた。内部は神棚や鳥居を設け神殿のようになっている。当時建設に携わった町民の滝川清一さん(81)は「ご本尊は空気。神社といっても本当の神社じゃない。空気の大事さを感じるモニュメント」と話す。」
駐車場にから小道を登ると、宇宙を創る5元素といわれる「木・火・土・金・水」のモニュメントがあります。
水を過ぎると空気神社がブナ林におおわれた小高い森の頂にあります。そこには社は無く、5m四方のステンレス板の鏡が据えられてあり、その鏡に周囲の木立、空が映し出されています。本殿の床下には地下室があり、内部には御神体の空気が入った12個の素焼きの瓶が収められているとのことです。
町が6月5日の世界環境デーを「空気の日」と定めており、その土曜日・日曜日に「空気まつり」を行っていて、地下室が一般公開されて入ることが出来るようです。
私たちだけで快晴のブナ林の静寂の中、ご神体の緑の中の空気を満喫して暫しその人工のモニュメントを楽しみました。私たちの先祖は自然を崇拝し神として祀ったのですが、近代的神の依り代と言えなくもありません。
ここは指定の場所でありませんので自由に配置を考えました。ステンレス板の鏡の中心に中山さんが立ち、私たちが頭を中心に向けて十方に仰向けに天空を向いて寝るのです。その状態であわ歌を響かせました。面白き、楽しき、嬉しき体験でしたが、清清しく心地良く、但し太陽のエネルギーは強烈でした。
終わって頂いたお言葉は以下です。
「あ~あ~
はらはら はらりん はらはらり はらはら はらりん はんたる はらり
揺れて なびきて、流れて戻し、上りて 下りて、ゆるゆる、さあさあ、さらさら、
吹く吹く、留まり淀む。
何でも自在ぞ、我らのこの身。浮きてただただ、ここにある。
その身の思いは如何ようなりや、受けましょう。
この大きなる、見えて見えぬ、在りて無しの、広きとへ、共々参りて 嬉しきへー」12:03
満たされた中にゆるゆるに身体も心も天地人の交わりが起きた感じです。歴史的な神社の神々の物語、しがらみ、因縁が無い空気の空間場が為せるゼロ磁場の効果のひとつなのかもしれません。すっきり、さっぱりです。