「神割崎は志津川湾の南端に位置している南三陸金華山国定公園の絶景を望める観光スポットです。海に突出た岩が波の海食によって二つに割れ、その間を太平洋の荒波が流れ込む圧巻な姿をみることができます。
また、この岬からは太平洋を一望でき遠く牡鹿半島や金華山まで眺めることができ、勇壮なリアス式海岸を望める名所です。
峻険な岸壁に荒々しく波が打ち寄せ、飛沫が舞う神割崎。この神割崎では1年に2回、ちょうど真っ二つに割れた岩の間を朝日が昇ってくることがあります。岩と岩の隙間を太陽の光が照らしながら昇ってくるさまは、何ともいえない力強い美しさに満ち溢れています。
付近の岩場には逞しいクロマツの木々やニッコウキスゲ、ハマギクなどの花を眺めることもでき、荒々しい波打ち際とは正反対の、穏やかでゆったりとした松林の森林浴を楽しむこともできます。また小高い丘の上には灯台が建っており、付近のシンボル的存在を示しています。」
以下の写真は神割崎に登る朝陽ですがITで拝借したものです。
そしてこの地には神割崎伝説が残されています。
「昔この付近に戸倉村と十三浜村という二つの村がありました。この二つの村が村境をめぐって争っていたとき、浜辺に巨大なクジラが打ち上げられました。両方の村ともこのクジラの所有権を争いましたが、決着がつかず、翌日に持ち越すことになりました。ところがその晩、岬のあたりから轟音が聞こえ驚いた村人は駆けつけてみると、岬の大岩が2つに割れていました。両村の村人達は、「これぞ神の裁き」と思い、神の決めたこの場所を村境にし、争いも解決したそうです。」
先ほどの神行堂山の巨石も二つに割れていましたが、この神割崎も二つに割れています。1つが二分される、海、山で見られた大きな象徴です。これからの世界を示しているのでしょうか。それでも全てを無しにして1つに出来る世界が来るのでしょうか。
これは10月7日のあわ歌会で私が拝受した時に、中山さんが描かれた絵の2番目、丸が2つに割れた絵は神行堂山の巨石を表して、その次に3番目に描かれた四角が分離したものが神割崎の姿を表しているのでは無いかと思います。1番目の絵は3方向に分岐していましたが、それら、分岐や二分を含めて最後は4番目の絵のように円のラセンで1つにして行く象徴の様に思えます。
波が打ち寄せる海岸まで下りて神割崎に、太平洋に向かってあわ歌を響かせました。波が打ち寄せ轟きを発して身近に波しぶきが飛んできます。岩には沢山の顔が見えます。
そして夕陽の光が微妙な色合いの世界をかもし出しています。写り行く自然の妙を見ながらのあわ歌です。
その時のお言葉です。
「更なる嬉しき、美しきを見られませ。
これよりもこの美しきを友として
続けて参るは、皆々の思いがあればなり。
忘れる事なく、続けて思いて下され。」17:06
丁度夕陽が綺麗です。予定ではもう1箇所、石巻市の釣石神社がありますが、日没でもはや無理ですのでキャンセルです。この地で今回の巡りは全て終了です。
次回の12月の内容も決まり、更なる陸奥のあわ歌の旅は続きます。
http://genkiup.net/awa/28.12.03.pdf