1箇所未確認の、十二神山十二薬師神社の確認です。8月に主だった巡りの場所を下見したのですが、その時には分からずに十二神山の周りをうろうろ徘徊してタイムオーバーで諦めていました。仙台に戻りいろいろ調べ直しして今度は目星が付きました。
実は3日夜には鹿角市での予定があり、この機会を逃すと彼の地は中山さん達をお連れすることが出来なく成ります。真っ直に鹿角市に向かうよりも230キロ余分に走行することに成ります。それもほとんどが一般道路です。先の台風10号が陸中海岸に上陸して甚大な被害がありましたが、その復興状況、道路状況の確認も含めて行くことにしました。
宮古市に向かう行きは花巻市から遠野市経由して幹線道路国道283号線で釜石市に出て、そこから海岸沿いに45号線を北上します。
大槌町は未だ復興途上です。山田町に入り目指す十二神山が正面に見えてきます。事前調査で確認していた山田町豊間根の、今は閉鎖されている長内鉱泉に12時過ぎに到着しました。この先にありそうです。前回の下見の時は漫然と来てこの近くで道を1本間違えて諦めて反対側の自然観察教育林の方に回ってしまっていました。
鉱泉を過ぎて舗装道路は終わり林道です。暫く進むと2又に分岐しています。左側と思い暫く進みますが道は狭く、轍もきつくなって来ます。看板に国有林に付き立ち入り禁止と記されています。神社の存在を伝えるものは何もありません。数日前の神人ツアーの体験が今も脳裏に強く残っていますので、引き返すことにしました。
戻って先ほどの分岐を右に進んでみました。こちらもどんどん轍がきつくなります。車を止めて歩いて偵察することにしました。歩くこと10分弱で何もなさそうで引き返して来ました。
もう一度先ほどの分岐の左側の道をチャレンジしてみることにしました。先ほどの看板の先に進みましたが何とも危なげな林道で暫く進んでもやはりめぼしい徴がありません。Uターン出来そうなスペースがようやくあり、この先は無理と諦めて引き返しました。
長内鉱泉で車を止めて、再度インターネットで調べてみましたが、埒が明きません。もう時間は13時を過ぎています。諦めて鹿角市に向かうか、近所の誰かに聞くかです。少し戻って集落に来たら丁度男性の方が庭で作業をしています。この方に聞こうと車を止めてその家を訪ねました。
親切に教えてくれました。目的地の十二神薬師神社は先ほどの分岐を左側に兎に角細い道を進み、登ると10分ほどで着くとの事です。自家用車で大丈夫かと念押しをして聞いたところ大丈夫との事です。番犬が私が尋ねている間中、吼えています。ありがたく感謝をして失礼しました。時間はまだどうにか間に合います。
再度、先ほどの分岐から左側に道を進みます。今度は先ほど引き返した場所も通り過ぎて安心して進みます。しかし、かなりな悪路です。右側には渓流があり、車1台分の細い道を登り詰めると、鳥居とお社が目に入りました。ほっと一安心です。
境内はたった今、掃除がされたように綺麗です。草刈がされ、地面も掃き清められています。ここに辿り着くまでのあの悪路とは雲泥の差、別世界です。神が鎮座する社を参拝させて頂き、今度9日に再度、皆様をお連れする旨お願いしました。渓流が直ぐ右側を流れていますが石も整えられていて、川も綺麗に掃除されています。週末に来た時にゆっくり堪能できそうです。
時間がありませんので早々に車を発車させました。道を下って直ぐに軽トラが止まっています。速度を落として進むとがっしりした男の方が話しかけて来ました。
何の用事か、きのこ採りかと聞いてきました。神社に参拝させて頂いたと話して、何とも綺麗にされていて驚いたと話すと、神社の氏子さんでお父様が責任者の方のようです。実は来週16日がお祭りとの事です。その準備もあって昨日清掃が成されていたようです。
今度、8日に再度大勢で参拝させて頂く旨お伝えしました。最初は険しい顔で尋ねてきた彼も和やかに話してくれて良き出会いをさせて頂きました。きっと不審者と疑われたのでしょう。よそ者を監視するシステムが機能しているのかも知れません。
車は一路、45号線から抜け道を通り、国道106号線を秋田県鹿角市に向かいます。途中の閉伊川は台風の爪あとが各所に残っていて、道路も片側交互通行が数箇所ありました。区境峠を越えて下り始め、盛岡市に入った途端、土砂降りの大雨です。しかし盛岡から東北道に入った頃には小降りになり鹿角市のホテルには17時半に到着出来、予定に間に合いま。先ずは有意義な550キロほどの走行でした。