最初の目的地は秋田県鹿角市の大湯ストーンサークルです。3時間程の長いバス旅の時間です。最初に自己紹介と思ったのですが、マイクの不調で後になりました。神人さんからの挨拶を頂き暫し休息して頂きました。
昨年、大湯ストーンサークルを訪れた時は熊が出ていて遺跡内には立ち入り禁止で、残念ながら遺跡でのライブは叶いませんでした。今回はそのリベンジです。あらかじめ大湯ストーンサークル館に電話で確認したところ、ストーンサークル周囲のみ入れるとのことです。先ずは一安心です。
以下が大湯ストーンサークルの紹介です。
「ストーンサークルといえば英国の〝ストーンヘンジ“を思い浮かべる方もおられるでしょう。しかし、我が国にも北海道から三重県まで176ヵ所ものストーンサークルがあるのです。中でも秋田県には74ヵ所、次の北海道に29ヵ所・・と、秋田県は圧倒的な多さを誇っています。中でも「大湯環状列石」はその代表で、日本のストーンサークルとして特別史跡第一号(昭和31年)となりました。また、作られたのは4,000年前です(日本のストーンサークルは6,000年前から作られたといわれますが、頻繁に作られたのは3,000年前頃といわれます)。
大湯環状列石には、万座と野中堂という2つのサークルがあります。写真は万座ストーンサークルで、最大直径は約52mです(野中堂は44m)。また写真のように後述の“組石”で二重のサークルが作られ、“日時計状組石”が中心から見て北西方向に作られています。ちなみに万座と野中堂の2つのサークルの中心と、各々の日時計状組石は一直線に並び、ほぼ“夏至の日没”方向を指しています。
数多く見つかっているストーンサークルですが、何のために作られたのか、という点については残念ながら分かっていません。この他にも不思議な点が多くあります。これから大湯ストーンサークルの不思議をご紹介しましょう。
“緑の石”で作られたストーンサークル
大湯環状列石では、使用されている石(7,200個以上)の95%が”淡い緑色の石“(石英閃緑ひん岩:写真)で、5~6kmもはなれた安久谷川からわざわざ運ばれました。なぜ緑色にこだわったのでしょうか?これが分かっていないのです。
しかし、ここのサークルでは、数個から20個程度の石を組み合わせた”組石“が円形に並べられ、この組石の下に死者が眠っていました(ストーンサークルには死者が眠っていないものもあります)。
厳しい冬を過ぎ、春になれば木々に緑の若葉が再生しますが、ひょっとすると、眠っている死者の再生を願い、その象徴として緑の石を使用したのでは?という説があります。またこの組石ですが、男女や成年・未成年などによって形(円形、方形、楕円やひし形など)が異なるといわれます。
緑の石、果たして再生を願ったものなのでしょうか?ストーンサークルを見て、この謎を解いてみませんか?(途中省略)
祈りの場、それとも聖地?
大湯のストーンサークルはこのように謎だらけです。しかしここは死者を祀った特殊な場所。ストーンサークルの周りでは掘立柱建物の跡が見つかっており、ここで祭祀を行っていたといわれます。緑の石で死者の再生を願ったストーンサークル。ここは4,000年前,縄文の人々が特別の儀式を行う〝聖地”だったのかもしれません。
ここでいろんな不思議を体験し、縄文の謎解きに挑戦してみてはいかがでしょう。」
https://www.travel.co.jp/guide/article/21816/
11時過ぎに到着です。何と2組の方々が待ち構えていました。一組は神人さんのフェイスブック、著書のファンの方で、岩手県久慈市からわざわざお越し頂いたお二人。もう一組は以前、仙台に住んでいてその当時から神人さんとご縁頂いている、現在は鹿角市在住のTさん親子です。お子さんが今日が誕生日と言う事で、是非とも神人さんにお会いしたいと来て下さいました。
大湯ストーンサークル館で暫しトイレ休憩と簡単な学びを済ませて再度、バスに乗って拝観可能なサークル近くの駐車場に移動です。万座と野中堂の2つのサークルの周りに電気柵が廻らされています。そこ以外は立ち入り禁止です。
万座ストーンサークルには清清しい光が心地良いです。展望台から周囲を見回し、太古の方々に夢を馳せ、暫し思い思いに太古の風に浸ります。