「ベンセ湿原は青森県つがる市の、十三湖にのぞむ岩木川の西の位置にあります。この周辺には大小様々な沼やため池が多く点在しています。昔から人が住んでいたとみられる古い遺跡群も存在し、古代から人々が暮らしていた場所でもあります。
ベンセ湿原は広大な23haという湿原で、日本自然百選にも選ばれています。湿原はニッコウキスゲ、ノハナショウブの群落地として有名な場所でもあります。また、地性のラン類や希少な食虫植物のモウセンゴケも見られます。
ニッコウコキスゲはユリ科の植物で、花弁は細く長いのが特徴で、色は濃い山吹色をしています。花が咲くとその日のうちに枯れてしまうのではかない花とも言えるでしょう。万葉の歌にも詠まれており、「ワスレグサ」として登場します。
ノハナショウブはアヤメ科の植物で、花菖蒲の原種にあたります。紫色の花びらに黄色のすじが特徴と言えるでしょう。また湿地を住処にする昆虫やそれを餌とする両生類に、貴重な鳥類であるオオセッカの繁殖地にもなっています。」
遊歩道を皆さんと列をなして進みますが多くの観光客とすれ違いますが、丁度見ごろで私もこれほど満開状態は始めてでした。ハナショウブも少し咲いています。皆さんも大喜びです。
程なく岩木山の展望所の東屋があります。雲で覆われていてお岩木山はお隠れです。沼近くまで進んでここで神人野外ライブを行うことに成りました。
神人さんは岩木山に向かい合掌して挨拶をしてから太鼓を打ち鳴らし、声を発し歌いますが意味不明です。
ライブが進むに従い、雲間から太陽が姿を現してきました。明るく光輝き、エネルギーが降り注がれてきています。ひょっとしたら岩木山の姿が現われるかな、と期待したのですが残念ながら見る事はできませんでした。
15分程のライブですが、他の観光客の方が珍しげに見に近寄ってきましたが、集中して私たちも聞き入り、見守ります。
終わって、天、地、水、風、光が清められ整ったようです。清清しい空気です。神人さんは「このベンセ湿原では古い霊存在が現われた。」と話されていましたが、アソベの様な古人なのかもしれません。
遊歩道の帰りも道の花々が微笑みを送ってくれているようで、軽快な足取りでバスに帰りました。
以前にこのベンセ湿原で見た岩木山の写真を紹介します。