私の健康法の柱は真向法体操です。1982年春、片山恒夫先生のセミナーで知り、それから真向法を始め、自修して37年を迎えます。
1985年に仙台で社団法人真向法普及会の支部として、私が指導者として普及を開始し35年目を迎えています。
私の真向法の師は真向法本部前会長の佐藤良彦先生です。佐藤先生が宮城県大和町の出身です。それまで仙台に支部が無く、地元に支部が出来る事を熱望され、先生の誘導で右も左も分からないままに私がお世話役をさせていただく事になり、めでたく仙台支部を開設する事になりました。何とも未熟な者が指導するなど、無知、世間知らず故に出来た事ですが、幸い良き縁者の支えで今に至っています。
2001年に牧野直隆会長の元、当時副会長の佐藤良彦先生の推挙により私が法人理事に就任しました。牧野先生は高校野球連盟会長での兼務でしたが、2006年に逝去され、2007年に副会長であった佐藤良彦先生が会長に成られました。以来12年間にわたり佐藤先生が会長として手腕を発揮されてきています。
真向法は長井津(わたる)先生が昭和8年に創始され唱導86年を迎えます。長井先生が唱導された年に佐藤先生は誕生されていて、24才から長井先生に弟子入り、入門され62年もの長きにわたり真向法一途に歩んでこられています。
佐藤良彦先生が先の6月19日に開催された令和元年度定時総会で会長を辞任され、後進に道を譲られました。佐藤先生は86才でまだまだ健康です。私は90才台までは当然継続されるものと思っておりました。しかしこれまでの歴代の会長が現職で逝去されその後継の選出に苦労された経緯をご存知な先生が自ら英断を下されました。
総会、その後の健体康心の集いでの佐藤先生の講演の様子を紹介します。
先ず本部の紹介している真向法体操の「沿革と活動」をお知らせします。
「「真向法」は昭和8年、長井津(わたる)先生によって創案された健康法です。
当時先生は大病を患われ、身心共に奈落の底に突き落とされたような状態でした。そこで先生は、病気は治らないまでもせめて心だけでも救われたいとの思いから、仏典を読まれました。
その仏典の中に、仏弟子たちが釈尊に対して礼拝をしたというくだりがあり、その礼拝を毎日朝晩続けられました。ところが心の救いを求めて始めた礼拝でしたが、日が経つにつれて体にも多大な影響を与え、元の健康体を取り戻されました。
この体験をもとに先生は、病気で苦しんでいる多くの人々にこの妙法を伝えて、健康で過ごせることの喜びを分かち合いたいと発意され、それ以後は「救世救人・真向法」を標榜し、その普及に生涯を捧げられました。特に終戦直後は敗戦で打ちひしがれた日本人を激励するために、東京駅や大阪の街頭で莚(むしろ)を敷いて、通り行く人々に真向法を勧められました。 (要旨は、当協会刊、 「真向一途」より)」
真向法の名称について
「「真向法」は、その名前から受ける印象から「宗教ではないか」といった疑念を持たれる方もおられると思いますが、宗教とは全く関係ありません。純然たる健康法です。
この「真向」という言葉は、「物事に対して真っ向に取り組む」とか、「人生をひた向き無心に生きる」という意味を含んでいます。従って「真向法」とは、物事に対して真っ向に取り組む、または、人生を前向きに生きるために、健全な身心を涵養する健康法とご理解いただきたいのです。 」