・駒場瀧不動尊公園 丸森町字不動59
「駒場の不動尊を中心とした公園です。
駒場不動尊は、丸森から内川をさかのぼって南へ約6kmほど山間に入った堂平山(どうへいざん)の北麗、内川の右岸にあります。堂の創建年代は不明ですが渓流を挟んで高さ10数メートルの断崖がそば立ち、いかにも荒修行の地にふさわしい、深山幽谷といった景観に包まれています。
累々と重なる岩石を洗って急流や深淵がいたるところにあり、上流には高さ12mの清滝もかかり、水石として価値の高い五色石の採集もできます。」
「あぶくま荘(国民宿舎)の近くにある不動尊公園。不動尊公園の水はとても綺麗で町の水道にも使われております。また、水の綺麗なところには花崗岩はつきものです。
丸森町文化財辞典によりますと
「不動尊の大岩 昔、天台宗の高僧慈覚大師がみちのくにご巡錫(じゅんしゃく)になり、岩代の国伊達の霊山に500坊を擁す一大霊場「霊山寺」を建立した。大師は、霊山の鬼門守りの仏堂として不動様を祀ることを思い立ち、鬼門の方角の地を訪ね歩いた。そして、この地に来たとき、渓流が流れ、うっそうと茂っている森林の中を歩いていると紫雲たなびく大岩が眼前に現れた。これぞまさしく不動尊を勧請すべき聖地と受け止め、岸壁の洞窟にこもり、精進潔斎をして一刀一拝不動尊を刻み始めた。三七、21日目の満願の日にようやく不動尊像が完成した。その不動尊を大岩中段の洞窟に祀り、天下太平、万民安楽、法灯無辺のご祈祷をした。それから、この大岩前の滝は尊い神仏が祀られているということで「神滝」と呼ばれるようになった。」
その後、「神滝」は「上滝」に変わり地区名として今に伝わっています。」
川沿いに見事な巨石が沢山あります。渓流では泳いでいる方もいました。散策路を巡りますが静寂の中に自然のエネルギーを満々といただけます。綺麗な水が水路を勢いよく流れ、巨石を覆う木々の葉々と絶妙なバランスです。人工物の赤い橋は場違いな印象を否めません。
その橋を渡り対岸を散策です。巨大な不動岩の下から眺め、さらに丘に登り東屋のある所まで行った所で雨が降り出しました。暫し東屋で退避です。面白い光景となりました。皆さんと東屋に避難した集合写真を撮影しました。
帰りは「駒場瀧不動尊」が祀られる奥州三十三観音第30番駒場山愛敬院を巡りました。ここは本山修験宗のお寺で、昔は丸森には修験者(山伏)のいる修験寺が多くあったようです。もともと修験宗は役小角を祖とする山岳宗教で、護摩を焚き経を唱え、祈祷を行い、自らは難行苦行を重ね、神験を習得することを業とし、かつては人々の願いを神仏に祈る仲立ちを行っていました。愛敬院は一旦廃寺となりましたが、この寺の別当寺としていた不動堂が新たに愛敬院として引き継ぎ、地区の人たちに守られて栄えてきました。
(丸森町観光案内所 ホームぺージ)
色あざやかな仁王像が左右に奉安する山門(仁王門)は見事です。文化文政の頃、郷土の義民・菊地太兵衛により造営されたものです。庭の紫陽花、山百合の花々の綺麗に咲き誇っています。私達だけの貸し切り状態で、ここでも自然の英気を沢山いただきました。