無事に着岸して名所めぐりです。狭い境内はさほど時間を要せず観光できます。帰りの船は85分後の予定ですので気ままにのんびり楽しみました。
まずは宝厳寺本堂の弁財天堂です。
「宝厳寺(ほうごんじ)は、聖武天皇の夢枕に立った天照大神(あまてらすおおみかみ)のお告げにより建立されました。神社の神様の指示で、お寺を建てるという面白い展開です。
神亀元年(724年)、聖武天皇が行基をつかわし、創設させたのが始まりとされます。」
本堂では十善戒の教えが頒布されていました。
本堂脇に国の重要文化財の五重石塔があります。
国宝の唐門は改修工事中でしたが船廊下を通り都久夫須神社本殿に向かいます。その社殿は重厚な作りです。
「都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ=竹生島神社)の本殿は国宝です。豊臣秀吉が天皇をお迎えするにあたり、伏見城内最高の建物を神殿として寄進したものです。
竹生島神社でお祭りしている神様は「市杵島比売命」(いちきしまひめのみこと)をはじめとする4柱。市杵島比売命は水をつかさどる神様で、仏教でいうところの「弁財天」に当たります。竹生島神社では、開運厄除け、交通安全、財施、商売繁盛、縁結びなどのご利益が頂けます。」
巡りを終えて船着き場に戻りました。まだ出航時間まで時間がありますのでお茶屋さんでおでん等を頂き暫しくつろぎタイムです。
乗船時間まじかになり列をなして待ちますが、なんと大勢の外国の方々がいます。それも西洋系の白人の方がほとんどです。地中海の島に来たような錯覚を抱いてしまう光景で驚きでした。京都、奈良の名所に飽き足らずにこの地をまで足を延ばして来るのです。日本人もあまり訪れないエネルギースポットですが確かに魅力的なところです。
桟橋からの海の景色は天空に抜ける青さ、まぶしい太陽の輝き、湖面にきらめく光の放射、心地よい風、全てが自然のエネルギーに満ち満ちています。委ねる中に身体も寸胴の様にエネルギーの筒になっていく感じで心身が充足していきます。