神人さんは太鼓を持っていかれます。ここで儀式、ライブを成されるつもりのようです。しかし、神人さんは雪駄ですので、急斜面の山道は難儀です。
登ること10分ほどで巨石が現れます。こちらは山頂にあり岩の上は平らで眺望が素晴らしいです。こちらは大石神ピラミッドと違ってここの自然石のようです。ピラミッドと言えるのは分かりませんが、古代にはここで祭祀を行っていたのではないかと思われる威容です。古代祭祀遺跡でしょうか。大石神と上大石神でそれぞれ役割が違うような感じです。私には上大石神の方が古くてこの地を纏めていた祭祀の中心の様に思います。
暫しこの巨石から周囲を見渡し、そのエネルギーを満喫し集合写真を撮りました。その後に神人さんは岩の上に一人立ち、天空、自然の世界、天上の太陽に向かって太鼓打ち鳴らし、ライブが始りました。その間に注がれる光は変わり行きます。神人さんのシャーマンとしてのお役目は成されて10分程で終わりました。
この地を治める霊存在の長が現れて、名を「豪衆」と名乗ったそうです。大いに歓迎をして下さり、喜んで交流が出来たようです。
神人さんは「豪衆さんの導きで、この先に凄いところがありそうですが、何か思い当たるところがありませんか」と尋ねられました。確か、小さな神社と過疎の集落があったように記憶していましたので、その旨お伝えしました。
が、道は狭くなり、しかし乗用車と2台すれ違いますのでそのまま進んで行くと、広い道路になりました。左手には三つ相場沢林道と表記されていますが、ロープで立ち入り禁止です。少し進むと峠の分岐の正面に三角形の綺麗な山が突然、目の前に現れました。
神人さんは、「あっ、この辺りだ。ここに誘導されていた様だ。」と言って写真を撮ろうとしますが、山のビュウポイントはその峠だけで道は下って行きます。
その山の名前を調べてみると、十和利山の様です。分岐の右手にはその山の方に向かう感じの道がありますが、止まらずに何故かバスはどんどん進んでいきます。
やがて立石沢林道の看板が見えますが、細かな文字は消えて不明です。さらに進むと道は轍の間には草丈の高い草が茂り始め、分岐があります。どちらに進むか躊躇している時に、神人さんがバスを降りて、誘導するようにバスの前を走って下さいます。何か素晴らしきことが待ち受けている感じでで、運転手さんも神人さんの後を追い進みます。