(2)3分で確実に生き延びる処置(家族責任)
最初の30秒間を生き残ったら、次の3分以内にすべきことがあります。それは家族を助けること、家族責任です。まず、ガスなど火の元を断ち、安全な場所に移動します。普段から家族で話し合って避難場所を決めておくことも大切です。
海岸線地域に住んでいる人は、あらかじめ決めている50メートル以上の高台に急いで避難します。高台がない場合は、考えるよりも海岸線から10キロメートル内陸部に即移動することです。路面はガラスだらけと想定し、普段からスニーカー、運動靴を取り出せるようにしておくことも大切です。
(3)3日のサバイバル(隣組責任)
次に、3日間のサバイバルです。3日間何とか生き残ることが出来れば、レスキュー、自衛隊が援助に来ます。それまでの間を生き延びるのです。この間、お隣、近所同士で助け合うことも必要です。隣組責任です。
普段からお隣のおばあちゃんが、家のどこに寝ているのかを教え合うような温かい人間関係を築いていれば、非常事態に役に立ちます。
瓦礫の山でどこに住民が埋もれているかわからないようなケースの場合、一軒一軒声をかけて捜索するよりも、住宅構造や家族関係を熟知するお隣の「あのお年寄りはいつも南の部屋で休んでいる」というような情報があれば、素早く探し当てることができるのです。
実際にこのような些細な情報が役立ち、いのちを助けられた例がいくつもあるのです。
(4)3週間で自立準備
避難所生活を送ることになった場合、積極的な「活動」が自立へのきっかけとなります。
トイレ掃除、荷物の運搬など積極的なボランティア活動が、共同生活を和ませ自立への準備となります。
(5)3ヶ月で集団生活からの自立
3ヶ月の時間軸では、人生の再出発を考えましょう。避難所を出て「新たな人生」に向かうのです。人生は多生の縁。どんな所でもどんな職でも楽しく生きれば、過去は、つまり人生はハッピーエンドになります。
≪それでも未来はヤマトごころのパラダイス社会≫
改めて言います。日本人が目覚めて社会が向上しない限り、特に原発事故等の真実は、通常のメディアでは流されません。また、新興住宅地等がかつてどのような地盤だったのか自分で確認しておいてください。
しっかり自己判断、自己責任でサバイバル行動することがとても大切なのです。その準備の上で、意識改革し、万一の時は何が何でも生き抜いて、あらたなパラダイス社会を...人情溢れる自然と共生したヤマトのこころの未来社会を築いて生きましょう!」
2011年3月11日の東日本大震災を経験した仙台に住む私達はこの333の原則は直ぐにイメージが付きます。北海道でのブラックアウトに象徴される電源喪失、電気、水道、ガスのライフラインの消失は厳しい現実に直面します。停電でスーパー等の買い物にはカード等は使用できず現金が必要でした。食料の備蓄と共にある程度の現金は常に用意しておく必要はあります。
しかし、災害に遭遇して咄嗟の判断、決断、行動を取れるためには心身の健康を常に維持しておくことが第1の必須条件です。日ごろからの健康管理は怠りなく、身体に適度な健康法を励行し、良い刺激を加えて手入れは必要です。
支えになる家族、仲間との日ごろからの連携、そして避難場所に活用できる所を確保しておくこと。そして重要なものは仲間との連絡網です。
その上に被害を最小限に止め、再生、自立できる方策を考えておくことは不可欠です。この様な危機対応にもNGO仙台テンメイはその準備を着実に進めて来ています。