2018年10月21日日曜日

1464「地球再生1」2018,10,21

 地球再生と言っても掴みどころが無いものです。それを知るには、先人、その道の見識のある方の視点、知識、その具体的手段は不可欠です。
 コメットハンターで死亡体験者として時空を旅して過去、未来を垣間見た経験のある木内鶴彦さんのお話は参考になり、一つの指針になります。2012年5月のTHDでのインタビュー記事に当時の考えが読み取れますので紹介します。
 近藤は対談者の近藤洋一さん 木内は木内鶴彦さん。

・地球本来の姿を取り戻す為に
近藤:木内さんは世界でも例のない30分もの死亡体験から生還された「死亡体験者」として知られています。その体験からヒントを得た地球再生への様々な取り組みが世界中から注目を集めていらっしゃいますね。まず、現在の活動について教えて頂けますでしょうか。

木内:沖縄県の宮古島で、ゴミを燃やさずに太陽光によって炭化し、資源に変える「循環型ゴミ処理システム」の完成を目指しています。
(※この事業は残念ながら諸般の事情で中止になり実施されていません。他の場所での実施計画中です。)
 化石燃料や原子力発電に頼らずに、エネルギー問題、ゴミ処理問題、環境問題を解決していけるように、1つの産業サイクルとして社会に定着させる試みです。そこでは発電をしながら石油製品から原料を取り出す事業などをしたいと考えています。

近藤:太陽光のエネルギーを使って、例えばプラスチックから石油を取り出す事が出来るという事ですか?

木内:そうです。すでにドイツなどでは電気炉を使った実験研究が行われていますが、電気炉だと電気代がものすごくかかってしまいます。太陽光でやれば環境を汚さず、電気代はタダになって地中から石油を採掘することなく、すでにある石油製品を使ってリサイクルしていこうというのがひとつです。
 そこから、太陽光発電で現在普及しているのは平面のソーラーパネルですが、凹面鏡のパネルを使って発電すると、平面パネルの2乗に正比例する膨大な電気エネルギーを作り出せるということも分かっています。
 あとは、グラファイトカーボンという高純度の炭素を使って、半永久的に蓄電池を作りたいと思っています。1個の電池で各家庭の電気料を賄えるようになれば、発電所や送電線も必要なくなります。
 これらのものが、技術的には数年のうちに実用化出来るレベルにまで研究は進んでいます。

近藤:これまでは、エネルギー供給量のほとんどの部分を化石燃料と原子力に依存せざるを得ず、太陽光を含めた自然エネルギーの割合は数パーセントにしかならないと言われてきました。それが近い将来には逆転する可能性もあると?

木内:そうしなければいけないと思っています。約46億年前に誕生したばかりの頃の地球の表面には、膨大な量の放射性物質が存在していました。それがどんどん半減していって地表面からなくなり、生物の世界が出て来たのです。その様にして地中にしまわれた放射性物質をわざわざ取り出して、コントロールできなくなった時に生物の危機になるのは当然のことです。石油や石炭、放射性物質などの地下に埋まっているものをエネルギー源として使ってはいけないのは、人類が生きて行くための絶対的な条件です。

近藤:3,11の震災以降、被災地の除染作業についてもいろいろと活動されているそうですね。

木内:除染作業に関しては、今の政府のやり方では別の場所に集めているだけで実際の量は減っていません。でも、そこに住んでいる人や農家の方たちにとっては、消えてなくなってくれないと困るわけです。では、放射能は消せるかというと、現状では物理的に不可能ということになっています。
 これはまだ研究段階ですが、私が開発した水を使った実験をしてみたいということで依頼を受けて現地に送っています。福島県の放射性物質除去協同組合を中心に、福島大学、材料科学技術振興財団、民間企業の4団体が共同で長期にわたって調べてくださいました。
 現在届いている報告では、原発に冷却に使った高濃度汚染水や汚染された土壌に使用したところ、かなり良い結果が出ています。