方位石については以下の様な記載があります。
「方位石 …福島市飯野町一円寺
南北を指し示すかのように巨石が並ぶ方位石
国道114号線沿いの青木地区と立子山地区の境界に「一円寺」という寺があります。その境内に、包丁で切られたような平面を持つ石があり、石組みが北と南を指し示していることから「方位石」と呼ばれています。
千貫森周辺は地磁気が非常に強く、昔から良質の砂鉄が得られたと言われています。その証に方位石付近の旧家の床の間は砂鉄を塗ったものが多く、また方位石から1kmほど北にある鉄津塚(カナゴヅカ)遺跡では昭和58年の福島大学佐藤教授による調査により、「はぐち」(ふいごの口)や溶鉄が見つかったことで、製鉄が行われいたことが確認されました。
「磁気」と「方位石」、何か因果関係がありそうな… この巨石を前に、そんなサイエンスミステリーな推理をするのも楽しいものです。」
方位石は草で覆われていました。白壁の建物は社で何かお祀りされています。方位計でしっかり測りましたが、巨石は南北に綺麗に方位を取ってあります。
登り切った上の石には石碑が据えられていますが個人の男女の戒名の様です。方位石を通って個人の御霊を祀る仏の世界でした。ちょっと拍子抜けです。どの様な方なのでしょうか。
南の方には特にめぼしいものは見えません。予想以上の存在感ある巨石でした。近くの畑は電気柵が回されていますが、獣の被害が多そうです。
次はいよいよこの地の中心、千貫森を目指します。以下は千貫森の簡単な紹介記事です。
千貫森について(飯野町魅力再発見事業)より。
「この山は、国道114号線の北方に位置し、円錐形をした美しい山で、四方何処からみても同じ形に見え、遠くは白河地方も望遠できる不思議な山で、名前も数種類あります。
男山、タンガラヤマ、峠山、青亀山などとよばれ親しまれていますが、いずれも人が造った人工的な山であるとの伝説があります。
昔、この地方に大突坊という雲も突きでるような大男がいて、タンガラに土をいれて運びあげたのが峠山(千貫森)で、籠に少し残った土を脇にあげたのが小峠(一貫森)となったと言われています。
山の地質に強力な磁気をもち、磁石が狂って方角がわからなくなるなどから、最近ではUFOの基地ではないかと全国的に有名になりました。また、山を取り囲むように巨石があり、より一層人工人造の山と思われています。」