2019年7月21日日曜日

1741「福島巨石15」2019.7.21

 今晩の宿泊先は奥州三高湯として有名な高湯温泉 玉子湯です。福島市内を西に吾妻スカイラインに向かって登っていきます。宿には16時過ぎに到着です。


 奥州三高湯とは山形市の蔵王温泉、米沢市の白布温泉とここ福島市の吾妻高湯温泉です。
この高湯温泉は400年の歴史があります。白濁のかけ流し源泉の玉子湯には7つの湯処があり露天風呂も3か所、茅葺屋根の湯小屋の玉子湯は明治元年に出来たもので150年の歴史があり、かつての湯治小屋の雰囲気です。皆さんほとんどが初めてですのでお風呂のはしごを楽しんで大満足です。
 私ものんびり露天風呂を満喫しました。湯上りのビールは格別で男子部屋で夕食前のミニ宴会が始まりました。夕食も豪華な内容で美味しいお酒も進んで懇親を深め楽しい時間を過ごしました。




2次会も和気藹々で打ち解けた中で木内さんを中心に話題が尽きません。

 9日朝は天気に恵まれ清々しく目覚めました。朝風呂を頂きましたが温泉はいいですね。美味しい朝食を腹いっぱい頂き予定通り8時半に宿を出発しました。今回、宿泊だけ参加の会津から参加のOさんご夫妻がお見送り下さいました。Oさんは次回8月の木内ツアーには参加下さるとのこと、嬉しいことです。


最初の目的地は福島市御山羽山にある信夫山の立石巨石です。高湯温泉から山を下ってくると正面に小高い山が浮島の様に見えますがそれが信夫山です。以下の様に紹介されています。
 「信夫山 立石巨石 古峯神社祠 福島市御山羽山
 信夫山は、福島盆地の中央に位置する緑の山、別名青葉山といわれ、四季折々の美しい山です。中央に羽黒山(標高260m)西の方に羽山(標高275m)、北に熊野山(標高267m)さらにその北に立石山(220m)、東に天狗の森といくつもの峰から成り立っています。
  昔から山岳信仰の山として知られており、それぞれの山頂などに信仰の対象である神仏が祀られています。羽黒山(羽黒神社)、立石山(古峯神社、山神神社)、熊野山(金華山遥拝所)、羽山(月山神社、湯殿山神社)などがあります。」

 「福島盆地は、1000万年前までは海底にありました。500万年前から奥羽山脈の隆起(りゅうき)と火山活動が活発となり、信夫山付近はマグマが貫入して非常に硬い岩石になりました。さらに50万年前頃に隆起した盆地は吾妻山麓から国見にかけた断層線に沿って陥没しました。やがて氾濫原や沼地となり、その後、扇状地(せんじょうち)となりました。信夫山は非常に硬い岩石や粘土質のため、侵食・風化にたえ、福島盆地に孤立丘として残されました。現在の信夫山は砂礫(されき)で120mほど埋まっていると考えられます。」

 「信夫山について
 信夫は「忍ぶ」「偲ぶ」からであり、「篠」という奈良県の地名から由来しています。  篠の漢字源は、人の背後に水をかける禊からきている。みそぎのことを「修」といい、その時に用いる枝を篠といった。修験とは禊をすることである。
  信夫山は大和からきた貴族が「忍び」「偲ばれる」所であった。
 福島市の地層は古い1億年前の阿武隈山地と2千万~1千万年前の海底時代に作られた層の上に地殻運動(隆起・陥没)で陸地となったあとに堆積した土砂などで形成されている。
 「福島」の地名由来はわからないが、「島」であることは展望台からみてもわかる。 ここが海や大きな沼地で、巨磐の島があったことを想像するとすごい景色だったかもしれない」