和歌にも陸奥国の歌枕として古くから登場している歴史ある名山。
福島市のシンボル的存在で市の中心部に位置し、福島盆地を遠くから眺めるとまるで浮島のように見える山容がなんとも愛らしい。古代から山岳信仰で栄え、山中には由緒ある寺社や遺跡も多く、参拝する為の主な参道(登拝路)が幾つかあったといわれるが、現在でもその跡が主な散策コースとなっている。
山頂からは福島市市街地や吾妻・安達太良連峰の眺望が見事。近年は公園として整備が進み、4月には観桜会で賑わうなど福島市民の憩いの場として親しまれている。夜景も綺麗。西端の烏ヶ崎から北東端の立石まで縦走コースに歩いてみるのも楽しい。昭和60年には「ふくしま緑の百景」、平成14年には「ふくしま遊歩道50選」に選定されている。」
「信夫山の伝説は数多くありますが、記録では、天安元(857)年慈覚大師が寂光寺を開き、康平7(1064)年に信夫庄佐藤基治が七曲坂を開いた時にはすでに羽黒神社、黒沼神社があったことがわかります。
慶長5(1600)年松川の合戦で黒沼神社付近は伊達政宗の本陣となり、寂光寺の僧兵も上杉軍と戦い、敗れた政宗とともに仙台へ逃れ、焼けた寂光寺は青葉山寂光寺として再現されました。元禄時代には、岩谷観音磨崖仏が彫られ始めました。
また信夫山は、江戸時代前から金鉱山として有名で、羽山の金竜抗などがありました。」
目指すは信夫山の北側に位置する立石山に立石巨石群です。信夫山一周道路を進み古峰神社で駐車します。
立石には古峯神社の鳥居がある車道を挟んで立石・金華山の案内看板に導かれ、急峻な斜面を10分弱程登ります。登り口も巨石ですが途中にも沢山の巨石があります。
途中、巨石が重なり石室があります。優に1人寝泊まり出来そうです。
左に回り登るとそこは視界が開けて福島市内を一望出来る展望所です。朝の木々の活力を頂き、清々しい朝陽、そよ風、小鳥たちのさえずり、自然の真っただ中で英気を満々と頂けます。暫く信夫山、立石を味わいました。