モアイ石から戻り、次の巨石、高石を目指します。途中の竹林はイキイキしていた気持ちが良い空間を成しています。今年は100年に1度と言われる竹の花が咲いて、各地の竹は枯れています。ここの竹林は別次元でしょうか、竹の来は素晴らしいエネルギーで宇宙の気に恵まれています。竹林を少し下ると巨石が見えてきます。竹林の傾斜地に高石は鎮座していました。
如何が紹介記事です。
「高 石
モアイ石留石と同エリアに存在する胎内くぐりもできる巨石
大字大久保の字高石地内に巨石群があります。おそらくこの石名から字名が付いたと思われます。大きな岩が6個あり、その他にも目だない岩が地表にのぞいています。その中でも特に巨大な岩は見る人を圧倒します。
巨石の中腹に棚のような平面があり、そこには稲荷神社が鎮座し、久能家の氏神として祀られています。
巨石が集積していることから、ここではさまざまなめずらしい岩を見ることができます。たとえば、胎内くぐりができる巨石や樹木が生えている平面状の岩、割れ目から孟宗竹が伸びている巨大岩など…。
また周囲一帯は杉古木や竹林に被われていて、何とも言えない雰囲気があり、癒しの空間とも言える場所です。
稲荷神社のお仕えである狐はもちろん、狸、リスなど野生の動物や小鳥に出合う機会もあります。
所在地:飯野町大字大久保字高石・寸 法:最大地上高2m 最大露出幅5m」
「滝おやじの巨石奇石の地学 訪問記録」から分析内容を紹介します。
<到達ルート>
2.5万、5万地形図は川俣。まずは、留石公園の中央、273.2mの三角点・留石地点まで行きます。車でいけます。ただし、狭く、急、未舗装ですので、条件の悪いときは乗り付けるのは、無理でしょう。
留石の下に、公園の案内地図看板と高石への案内標があります。案内地図には、他の3つの巨石(ドンドン山の大石・モアイ石・行灯石)の位置もあります。
道は整備されており明瞭、地図(上の図参照)のルートで簡単に行けます。
大石の近くは踏み跡が、分かれていて不明瞭だが、石の下には簡単に行ける。高石集落の方から上るルートは未確認。
<立地>
高石の地点では、西向き主稜線の稜線緩斜面上から遷急線の下の南側急斜面上部にかけて、大小のコアストーンが林立しています。
その最大のものが、急斜面に聳えている10mを越えると思われる大石です。これが「高石」の元になった巨石でしょう。もの凄く大きくて、直立しています。
この石本体は、いわゆる根石であるのは確実で、この巨石群は、未風化基盤岩体の頂部が稜線末端とその急斜面に露出しているものでしょう。
<巨岩の地形>
南向きの急斜面に突出している、縦横10mを越える巨岩で直立しています。
元々の形は、縦方向の節理面に沿って風化形成された直方体(谷側方向が長辺)で、頂部が、谷側方向に斜めになった片屋根状の岩塊です。岩塊表面は平滑な丸みのある風化球面になっています。この岩塊が、南向きの急斜面上に露出して、現在、重力破断しつつある状態と考えられます。
地中にあったコアストーンや未風化基盤が地表に露出した後、重力破断していく最初期の形を示す好例と考えられます。稜線末端とその急斜面に露出しているものでしょう。
岩塊の南側中部は、垂直の破断面で割れ落ち、高石の下方には、破断した破片岩塊が落ちています。 また、南側下部は、垂直の破断面が入り、3つの滑動ブロックに分かれて、下方に動いています。岩塊の東方に支谷があり、その方向に岩塊の東側が垂直の開口割れ目で破断して、分離しています。
岩塊西側面にも垂直な破断割れ目があります。この割れ目は南東から北西向きで、岩塊内部では、割れかけの状態ですが、岩塊が分離しかけているのがわかります。」
難しい理屈は分かりませんが不思議な形状である事は確かです。皆さんで写真を撮りました。清々しい竹林を抜けて元気に戻りました。