「能力」という新しい視点を社会に浸透させるためには、何が必要なのか?をテーマに清水先生、丹羽先生、後、生体システム実践研究会の元幹事長で山梨で農業を実践している芦沢一氏が登壇して司会者を交えてのお話しです。その内容を簡単に紹介します。
・清水:実践ありきの会は素晴らしいです。私は実験の度にわくわくして喜んでやっています。
この間の実験でこれまでの環境の捉え方を全く覆されました。佐藤先生の考えた生体エネルギー環境理論がないと出来なかった結果です。色々な実験による変化を数量的に示せるが、なぜ存在しているのかの定義に関わる大きな事だ。
人間の都合の良い考えで行い、他の生物に著しい害をもたらしてものがある事を考えさせられた。データ、初期値、平均値の西洋思想で論じる事を超越している結果だ。それは生きている意味に関わる事だ。
・芦沢:農業ではタンパク質、窒素、硫黄、水、準拠位置、薬と毒の視点が必要だ。機能体完全体タンパク質の第3次構造、ジスフィルド結合で硫黄が必須で、それを硫安、機能化硫黄、窒素を誘導して作っている。化学肥料をどう使っていくか。生体資材をどう使うかで目的とするものが出来る。
マグネシュームはクロロフイル。鉄はヘモグロビン。コバルトはビタミン12、ミネラルがビタミン、酵素を作る要因、材料になっている。その素粒子的因子が、想造が誘導していく。
未知、可能を追求していく。その技術で栽培する事で活性酸素消却活性が上がるが、ビタミンC、Eなどは変わっていない。そのヒドロキシラジカルの消却活性は2倍になる。
・清水:システムは複雑で捉える段階で違う。誘導、有用性を高めることができる。人間の考える有用性の大失敗した事例を紹介する。
大阪府立大学の植物工場の事だ。丹羽が警鐘を発していたが失敗し数十億の損失となった。農水省・経産省の補助事業で葉野菜工場を作った。関わったのはネット企業、NEC,ソニーなど半導体会社の人間でそこでの勉強会だ。参加しているメンバーの皆は自然観察、農体験が無い人ばかり。そこで水耕栽培で食物繊維を作り、細胞、エネルギーをしっかりするには全閉鎖型ではダメと私が言ったが、閉鎖型工場を作り、太陽光なしのLEDで企業が入っての野菜工場となった。そこでは太陽光をまったく当てていない。
その会社は1昨年倒産した。設備は出来たが中身はダメ。どの能力を与え、方向性を与えるかが問題だ。1番の問題は人間だ。
・丹羽:アグロメディカルはいのちをどう考え捉えるかに関わる。アレルギー食品28品種あるがその中にリンゴ、メロン、桃、キウイなどがある。花粉でアレルギー出るのは自分の免疫の問題だ。それは季節違いの食べ物が原因だ。顆粒球とリンパ球の1,7対1のバランスが崩れる事で起きている。
通年で食べる事が果たして便利で豊かなのか。季節、元を知る食文化が大事だ。そこには質と能力が必要だ。
・清水:医療の中で、成功するか、安全に治療効果を得られるかに準拠位置が大事だ。患者、医師、医療現場環境がどの準位かに関わることだ。それで最先端技術が進歩する事が出来る。
・健康長寿の為の課題として
世の中の成り立ちを知り、どこが問題なのか?それをどう取り上げるか。医者がいらず、の表現はダメだ。成分は単なる知識で、ことわざとして知ってもらうこと。
自分の仕事が世の中にどれだけ役立ち、繋がるのか。生産、流通の中で消費者の賢さが必要だ。
環境をどう作るか。持続可能を追求し、食の質は能力である事をしっかり認識することだ。農業者の土作りの重要性、環境作りの視点に気づく事が大事だ。
健康で長寿の為に住居は大事だ。その為に住宅を建築し、資材を使うが、大元の環境、自然の仕組みを解析し、励起し、高めることが必須だ。前提条件を遡り、そこからプログラムすること。