2018年12月4日火曜日

1508「唱導85周年9」2018,12,4

 そして翌日朝にY先生から電話を頂きました。信じられないほどに身体の調子が良いとのことです。同じ真向法体操ですが、そのアプローチの工夫、視点の違いで体操の効果を明らかに引き出すことが出来るのです。Y先生は私より大分先輩に成りますが、明るい未来を感じられる喜びを話されていました。
 これまではご自分も教科書的な体操をして来ていて、生徒さん達にもその様な指導をしてきていたと言いますが、今後の指導の参考にして、活かせそうだと言ってくださいました。
 教室の生徒さんたちは先生よりも多くは高齢者で、年々膝や腰の不調を訴えていて、真向法で改善するはずが、なぜか遠ざかる方が多くみられていて、どうしたものかと思案していたと言います。今回自分の身体の体験を通して、仙台で学んだ真向法はその方たちにもきっと効果があるのではと希望が持てる、とおっしゃいます。早速教室で指導してみたいと言います。宮城の考え方、手法を活用していただけ、必要な皆さんに指導していただく事で健康な方が増える事はとても嬉しい事です。

 Y先生が岩手で真向法の会を立ち上げて15年程になるかと思います。ゼロから始めて100数十名の会員を擁する会に成長させて来ている、素晴らしい能力のある指導者です。生徒さんの中には前東京五輪担当大臣の鈴木俊一衆議院議員ご夫妻もおられます。
 今回の全国大会の祝辞は鴨池一郎衆議院議員と鈴木俊一議員でしたが、鈴木先生の代理で奥様の敦子様がお話し頂いていました。実は真向法の大先輩の東京都元知事の鈴木俊一先生と岩手県の鈴木先生は同姓同名で、なんと奥様も敦子様で同名との事です。驚きの世界です。偶然なのか何かの神計らいなのか、真向法には面白きご縁があります。
 今回もたまたま全国大会でY先生が私に弱音、本音を漏らして下さり、改めてご縁が深まりましたが、後で伺ったところによると、今回の全国大会への参加は諦めていたと言います。ところが10月初めに、敦子様から全国大会でご主人に変わり挨拶をすることになったと連絡が入ったのです。自分の生徒の敦子様が挨拶をする会に是が非でも参加しなければと一念奮起したと言います。
 その時、すでに介護保険の認定を受けますかと連絡があり、このままではもう再起不能となると思い認定は断り全国大会に参加していたのです。そして今回の私とのご縁で望外の答えを得る事が出来たのでした。この機会が更なる展開を生むきっかけに成れば幸いです。

 やがて1か月が過ぎ、11月26日に開催した夜間教室にもY先生が参加くださいました。先生の教室でも仙台方式を指導したところ生徒さん達から好評で、これならこれからも真向法が続けられそうだと言われたとのことです。次回の教室は前回よりも沢山の出席があり、この方法は素晴らしいと自信を深めているとお話しになっていました。
 先生の腰はかなり改善したのですが未だ膝に不調が残っているといいます。右膝は何度も転んでぶつけ、外傷を受けているとのことです。
 体操の基本は重力系のバランスの改善で血液循環の改善が主になりますが、局所的な問題には生体エネルギー的励起が不可欠です。そのことを電話で伺ったので、生体エネルギー応用商品オリベックスクリームの使用を勧めました。すると、直ぐに分かりました、使って見ます。という事です。教室の当日、私の特別加算処理のオリベックスクリームをお渡しして使用法を説明しました。


 参加者の中にやはり生体エネルギー技術の活用商品のアイアイ社のマットを持参している方がいましたので借用してその上で体験して頂きました。先にマットに立って頂くと、身体が揺れ始め重心が整ってくるのを体感頂けました。不思議だと言いますが、身体が一人でに動くので。そして顔面で汗が滴り落ちるほどに汗だくになり、身体が熱くなったのです。
 そして具合の悪い膝にクリームを塗布して頂き、その変化を暫し体感して頂きました。すると、膝だけが脚の中で別物の様に感じで何か身体の活性化が起きている様だと言います。感受性が鋭く、しっかり身体の反応、変化を感知出来るセンスは素晴らしいものをお持ちです。

 今回はY先生が教室の生徒さんに指導するに参考になる様に1時間15分ほどで真向法の4動作の一人補導が一通りできるメニューを指導しました。前回よりも少しペースが早く少しきつかった様ですが、先ずは正しい動作を再確認頂け、無事に全て終える事が出来ました。明るく、希望を抱いて盛岡へ帰って行かれました。

 翌日、お礼の電話とその後の身体の変化の報告を頂きました。嬉しき事でした。そして私の指導した真向法の内容が今後の真向法普及に不可欠、必須と思われて、東京の真向法協会本部の佐藤会長に電話をして今回の経緯をお話しして下さったと言います。ありがたい事です。
 11月28日に、佐藤会長が高校の同級の真向法の会員の方が亡くなられ、そのお別れ会に来仙されました。私もお別れ会に参列しましたが、会長とお会いして昼食を共にしながら色々お話しをしました。会長のある決意もお聞きしましたが私は再考を促しました。そんな中にY先生のお話があり本部の研修会で取り上げてみましょうと言うお話しを頂きました。来年早々に何かのお役立ちが出来るかもしれません。
 真向法唱導85周年のありがたき、良き流れです。