2019年5月16日木曜日

1671「南三陸11」2019.5.16

 釣石神社に向かうころはみぞれの様な雪が降り続き登山の中止は正解だったようです。北上川沿いに河口に向かい、追波湾の直ぐ手前左岸に釣石神社はあります。この地も311の甚大な被害に遇い未だ改修工事が続いています。神社周辺には沢山の人家があったのですが跡形も無く原野が拡がっています。神社も被害を受け今は真新しい社務所が出来ていますが、御神石の釣石は無事に難を逃れたようです。神社は以下の様に紹介されています。

・釣石神社  石巻市北上町十三浜字菖蒲田305番地
「石巻市の北東部、新北上川の河口付近の北側にある。「釣石神社」の名の由来は、御神体の巨石をしめ縄で釣りあげていて、今にも落ちそうに見えるところにある。
祭神の天児屋根命(あめのこやねのみこと)は、知恵の神様、学業の神様で、ご神体は、断崖に釣り上げられたように見える「釣石」が男の神様で周囲14m、下の巨石が女の神様で、およそ8m×4mある。
 巨石は、1978年(昭和53年)の宮城県沖地震でビクともしなかったことから、「落ちそうで落ちない受験の神様」として有名になっていた。更に2011年(平成23年)の東日本大震災で、北上川河口に近い周辺の集落は津波にさらわれ、神社も社務所や鳥居、飾ってあった絵馬などが流されたものの巨石は落ちることはなかった。
 縁結び・夫婦円満・子孫繁栄に御利益があるとされているほか、落ちそうで落ちないことから合格祈願・会社の景気支えの祈願、釣の一字から大漁祈願、石が亀の頭によく似ていることから萬年長寿の祈願に参拝者が訪れる。
 境内地から日本の音風景100選の北上川河口のヨシ原が見渡せることから毎年12月中旬には「ヨシ門松」と、「葦の輪」が飾られる。これには、参拝者がこれをくぐり抜けることで「けがれを祓い身を清め、祈願が成就」して「良い年」になるようにという願いが込められている。」

 ここには天児屋根命が祀られていますが、この神様は「天岩戸神話」では天照大神が岩戸に隠れた時、気を引くために岩戸の外でお祭りをした際に祝詞を上げたことから「知恵の神」とされていると言われています。神社には合格祈願の絵馬が沢山つるされていましたが、果たしてその御利益はいかがだったでしょうか。
 神社では横殴り強風に雪が舞い寒さに震える中、皆さんは巨石の御神体を拝顔し、階段を登り本殿に参拝されました。私は失礼して早々に車に戻りました。




 次の目的地は南三陸町の神割崎です。以下の様に紹介されています。
「南三陸屈指の景勝地で、二つに割れた奇岩の間から荒波がしぶきを上げながら押し寄せる様子は迫力満点。全国の「白砂青松百選」に選ばれ、例年2月中旬と10月下旬頃には岩の間から登る日の出を望むことができます。
 岩場にはニッコウキスゲやハマギクなどが多くみられ、周辺には松林に囲まれた遊歩道があり、森林浴をしながら海岸風景を楽しむこともできます。

 神割伝説
 その昔、ここには長清水浜という村がありました。ある日、この浜に大クジラが打ち上げられました。しかし、隣の十三浜村との境がはっきりしていなかったため、クジラの取り合いから両村には争いが起こってしまいました。その夜、あろうことか岬がまっぷたつに割れ、クジラも2つに割られてしまいました。両村の人々は神様が岬を割り、いさかいの仲裁をしたのであろうといって、以来この岩の割れ目が村境となったと伝えられており、今日も、南三陸町と石巻市との境界になっています。」

 神割崎には誰もいません。夕方の悪天候、傘をさして海岸に下ります。波しぶきが荒々しく押し寄せて来ます。迫力満点、神様の仲裁の真っ二つの岩は不動にあります。寒さに耐えられず早々に引き上げてホテルに向かいました。