そして2014年2月21日の河北新報朝刊に以下の記事「被災2造船所合同会社化 石巻 国の債権補助金初交付」が掲載されました。嬉しい事です。Sさんに電話をしましたが先ずは第1歩前進出来たとの事ですが、行政との折衝、担当者の無理解などなど問題は山積とのことですが、兎に角再建に向けて頑張るとの事です。
それから4年程経ちほぼ建築工事が完工しつつある時に訪問した時には、建築業者の契約と違う対応、施工の杜撰さを問題視していて法的手段を取らざる負えないと嘆いていました。世に言う復興工事に巣食う悪徳業者だったようです。
そんな中、2018年春ごろには仕事を新工場で再開出来るまでになりました。大変なご苦労をしてやり遂げて来た精神力、気力には感嘆します。その年6月に皆さんと訪問しましたがゆっくり案内して頂きましたが素晴らしい再建を共に喜びました。S社長と弟さんの共同で造船所は運営しています。その訪問時の様子は以下に書いてあります。
1354「再生2」2018,7,3 http://tenmei999.blogspot.com/2018/07/1354201873.html
1355「再生3」2018,7,4 http://tenmei999.blogspot.com/2018/07/1355201874.html
1356「再生4」2018,7,5 http://tenmei999.blogspot.com/2018/07/1356201875.html
1357「再生5」2018,7,6 http://tenmei999.blogspot.com/2018/07/1356201876.html
佐藤造船所に着く頃には雲行きが怪しくなり、雨が降って来ました。事務所の1階の部屋で先ずは皆さんにS社長の紹介です。そして簡単に私達の繋がり、震災後の取り組みなどを説明し、S社長からお話しして頂きました。気温が下がり、部屋にはストーブです。
最後はドックの見学です。以前は引き込み線が6本で舟を陸揚げして修理していましたが、現在はクレーン式で釣り上げで陸揚げする方式です。この規模では日本で最大の施設という事です。
護岸工事は行政が主導して行いますが鉄柱とコンクリートで行いますが、造船所の1部、50m巾でしょうか、そこは石を積み上げた工法で行っています。それも弟さんと二人で独自に積み上げたと言います。この工法は海の生態系にも害が無くとても長持ちするものです。この石積み護岸、ドック回りには海藻、貝や魚等沢山の生き物が繁茂して楽園です。
実は震災前には生体エネルギー技術を活用して造船所の奥の万石浦の生態系改善実験を進めるべく最後のコンクリート球を作成が完成直前に被災してしまっていました。詳しくは「再生2~5」のブログをご覧ください。
皆さんで集合写真を撮り造船所を後にしました。雨が雪に変わる天気です。もう四月になるのに予定外の気象です。
実はSさんは仕事が軌道に乗り出した今年1月から天命舎でのあわ歌39会に参加して下さるようになりました。震災前から中山博さんを同行して彼の造船所の先の鬘神社は何度も響かせていていました。彼はそこで震災後も毎朝、あわ歌を響かせて来ていたのです。
あわ歌39会では皆さんと唱和して素晴らしい響きでした。その時に身体を酷使して来た皺寄せが身体の不調に現れて来ているとのお話しがありました。そこで膝の痛みやその他の対応法をお教えしました。膝はその場で痛み無く立ち上がれる様になり驚きの様子です。
翌月にはガジュツ、緑一杯での処方も行いましたが消化器系も調子が良くなり、元気が漲る様に変化してきています。ご両親はじめ家族の皆さんにも効果がある様で愛飲下さっています。毎月参加の時にその変化をお聞きしていますがどんどん好調に推移している様です。真向法体操をお勧めしましたが、ご自分もその必要性を感じていたようです。
そして4月には真向法の夜間教室に参加してくださいました。これは良いと即日、会に入会して下さり一緒に自修する様になっています。これからは身体の声を聴き、無理せずに仕事を進めて行くとのことです。この様な形での彼を支援が出来る事は嬉しい限りです。