今回は「木の花ファミリー」のいさどんの「ジジイのブログ」から2022年8月29日の記事を紹介します。
「みんなが仲良く暮らしてくれれば、それで良い ~ ジイジからの遺言」
https://jiiji-konohanafamily.org/
今、木の花ファミリーでは、若手を中心とした新しいプロジェクトが立ち上がっています。
それは、現在運営中のカフェ&ショップロータスランドとは別に、新たな店舗を出店することです。高校生から20代のメンバーが中心となり、彼女たちが学校を卒業する2~3年後を出店の目安にしています。
これはとても画期的なプロジェクトで、一つの目標の下、みんなが自分に出来ることや才能を持ち寄り、自らのポジションを見つけ、これからの進路を選択しています。例えば、現在高校3年生の子は、学校に通いながらケーキ屋さんでアルバイトをし、高校卒業後は、様々な料理を学びながら飲食店経営に必要な食品衛生責任者資格や調理師免許を取得できる専門学校へ通うことを選択しています。他にも、お店のホームページ制作や情報発信を担えるようIT系の専門学校に通うメンバーや、ロータスランドで働いて経験を積みながら、ゆくゆくは店の食材を生産する農の現場に携わりたいというメンバーもいます。
それは、今の社会のように、各々が個人的な願望で進路を決めたり、より良い就職先を求めて競争したりするのではなく、強い信頼関係の下、一人ひとりが店長であり経営者であるという自覚をもって全体を意識し、ひとつの事業を行うためにみんなで協力し合い、全体のために必要な自らのポジションを見付けて進んでいくという、社会的な取り組みです。
8人娘の食事会 |
このプロジェクトの中心メンバーである高校生から20代の8人のメンバー達、通称8人娘は、毎月1回、自分達で料理を作りジイジを交えて食事をし、その後プロジェクトについての話し合いや計画作りを行っています。
そんなある日、木の花ファミリーを訪問した2名のゲストの方が、このプロジェクトに興味を持ちました。彼らはそれぞれにマーケティングコンサルタントとIT関係の仕事をフリーランスで行っており、自分たちに何かできることがあれば協力したいと申し出てくれました。そこで先日、8人娘とそのゲストの方とジイジを交えたキックオフミーティングが行われました。
ミーティングの冒頭で、ジイジは、なぜこのプロジェクトが立ち上がったのかについて話をしました。
「これは単に、事業を発展させることが最優先なのではありません。今、ロータスランドは多くの方から支持を頂き盛況ですが、やはり今の世の中を観ると、新しい流れが必要だと思うのです。木の花ファミリーには、8人娘だけでなく、その下に7人息子(小学校高学年~20歳の男子7人)、5人姫(小学~中学の女子5人)がいます。今、日本の社会では、こういった若い人たちが社会に適応できないとか、どちらかというと希望が持てず、自分の将来の設計を描けない人が多くなっており、それに代わる希望の在り方を模索していくべきだと思っています。そこでこのプロジェクトは、木の花ファミリーの食材やサービスを提供しながら、そこで働く人たちが雇われた従業員ではなく、一人ひとりがそこを運営する立場に立ち、それぞれのポジションを担っているという、言わば新しい事業形態の実験であると考えています。」
ミーティング後、ゲストの方が「ジイジに聞きたいことがある」ということで、話をする時間が持たれました。それは、インターネット上に木の花ファミリーについての良くない情報が流れていることについて、今後自分がこのプロジェクトに関わっていくという事は、そういったことに関しても何らかの形で責任を取る必要があるので、確認をしたいというものでした。
これに対してジイジは、次のように話しました。
________________________________________
今、あなたがここに来て、実際に感じていることが真実です。
ネットの世界は、情報が一度解き放たれたら、それが削除されない限り、ずっとそこに残り続けます。そして、人を貶めるような情報の方が圧倒的に人々の興味のネタになります。そこで、私たちの側にある真実を反論として訴えましたが、その真実は捻じ曲げられた情報を修正するほどの力にはなりませんでした。当時ここには、表面的な興味で訪れる人々がたくさん来ていて、とても多忙で我々の本来の目的とは違う方向性の日常が展開されていたのですが、そのことがきっかけとなり、訪問者やマスコミの取材が減って充実した毎日を送れるようになったので、そういった意味では強がりではなく正解だったという思いもあります。
真実がどこにあるかは、実際にここへ来てみたらわかるでしょう。残念ながら、来てみて感じる前にネットだけで結論を出す人が多いのですが、真実は一つです。ですから、そういった情報を流して結論付けている人たちやネット社会には、いずれ問題が起こるでしょう。今の環境問題やエネルギー問題然り、核爆弾が使用されるかもしれない、そんな見通しが立たない世界において、私たちが提唱している理想社会はもうちょっと先にあります。そういった新たな社会を創造するための芽が出ないといけません。それに対し、8人娘以降の若い人達はとても明快です。
ですからこのプロジェクトは、あなた達に対してお願いしますとか、大いに期待していますというものではありません。それは時代が答えを出すのですから、人間の思惑で行うことではないのです。ただ、そういったことを考えた時に、この動きはとても重要だよ、と言って促しているだけなのです。
________________________________________
その翌朝、ジイジは自らの中に湧いてきたイメージを言葉にしました。
________________________________________
ジイジ:
これは、今の僕の総合的な心境ですが、それは僕の考えというよりも、ここの人たちみんなが歩んでいく方向性を示すものですから、このことをみんなに共有し、みんなの中にその意識を再確認するべきことだと思います。
こういった指針を示すことは、僕の遺言として残すようなことでもあります。それは、僕が亡くなった後に、みんなが仲良く暮らしてくれればそれで良い。内容については、極端なことを言えば何でも良い、ということです。
みんなが仲良く暮らす暮らしが出来上がって、外に発信するようになると、現代人はそういった理想的なことは宗教のような固定されたものに汚染された者達がやっていると観るのですが、それは今までの事例が悪かったからです。つまり、今の我々の世代がベースを作ってそれを子どもたちに渡した時に、我々の世代が作った垢も、次の世代に引き継がれてきたということです。
そうした流れはなるべく払しょくしたいものですが、世の中がそういった体質から脱していない段階で、例えば8人娘が新たな社会的取り組みを展開しても、穿った見方をする人はいくらでもいます。世間は、一度物事に色を付けて見ると、その真実がどうであるかを確認することなしに、これはこういうものだと固定して捉えてきました。この取り組みを、そういった過去からの囚われを払しょくする機会とし、今の真実の見えない人間社会の在り方を根本からひっくり返し、人間の活動がこの星の上で有益なものとなるための第一歩となれば良いと思います。
僕はあくまでも土台を築く者であり、それが社会から支持される段階になるのは次の世代においてだと言われています。ですから、僕が旅立つまでのあと10年弱の間に、そのベースとなる思いをしっかりみんなに伝えていきます。そしてそれを、次の世代の人たちがいよいよ現実に示していくのですから、現時点で世の中の無理解な目があるのは当然です。
一つ確かなのは、2012年12月21日に銀河の冬至を越えた今、その前と後とでは環境が大きく異なっていることです。銀河の冬至以前は闇が増していく時代でしたが、闇のピークである銀河の冬至を越え、光が差してくる時代に入りました。光が差してくるということは、それまで闇に紛れて観えなかった様々な問題が照らし出されて見えてくる、つまり、真実が明らかになる時代に入ったということです。ですから、これから、その新たな取り組みが本当に社会を改革するために必要であるということを理解するための興味を、世の中が持ち始めるでしょう。
そのように大切な動きに対して、いつも影のようにのしかかってくるのが、ネットに氾濫している情報です。それが何なのかというと、今も誰かが頑張って反対運動をしてその情報を発信し続けているわけではありません。それは過去に放たれたものでありながら、世の中にはびこり続ける有害なスモッグのようなものです。そのスモッグによって、世間は大事なものが観えなくなっています。
そのような中で、このプロジェクトは、野心を持って何かを成し遂げようとするものではありません。自らの野心で事を成すのではなく、そういった曇りが自然と取れていく流れが来ることを待っています。つまり、人の目が曇っている状態では、嘘を帯びた情報の方が大いに人々の興味をそそり、魅力的で、支持を得ます。そういった時代にあって、それを取り除いて本物を見せようとすることは、実は無意味な努力なのです。
私たちは、この重要な取り組みを、「新たな事業を起こしてお金儲けするぞ」というような野心でやるわけではありません。ただし、世の中の見本になるためには、経営的にも帳面が合うことは大切ですから、そこはきっちりとやる必要があります。そうして野心のないところで続けながら、次の時代を迎え、自然にその雲が晴れていく時が来るでしょう。そのように考えると、気にすることは何もありません。理解できない者に理解しろと言うことの方が、無意味で馬鹿馬鹿しい努力なのですから。そして世の中の流れを観れば、この分析の方がはるかに流れに沿っている。時が来れば、社会も自然とこの流れに沿っていくようになり、ネットの情報も自然に取れる流れが来るでしょう。その流れが来ないのに、コイコイコイ、と言って来るのは池の鯉だけです。(チーン♪)
今ここで、僕とピピとゆうこという3人の人が語り合っています。この関係には、濁りが全くありません。僕たちは、個々の立ち位置から自己主張をしないでしょう?それは自分のカルマを通して物事を見るのではなく、そのままを観て、そのままを受け取る関係だからです。
こういった人と人との関係は、現代の人々にはなかなか難しい、とても珍しいことです。互いが発するものを誠意ある正直な心で受け取り、誠意ある正直な心で返すということを徹底しなければ、そういった汚れのない関係には至りません。ここまでの信頼関係を築けたということは、とても価値のあることです。人間が本当にそのような関係で地球上に社会を築けたなら、他の生き物からも歓迎される社会を私たちは創ることができるでしょう。
僕は、そういった夢見がちなことをいつも思っています。夢見がち、というのは、あまりにも現実がそこから遠いからです。ここ全体の在り方も未だ十分とは言えませんが、それをみんなで実現したい。そのことを示すためにも、このプロジェクトの立ち上げを提案しました。
僕は、キックオフミーティングに参加した二人のゲストにも山ほど伝えたいことがありますし、伝えようと思ったらいくらでも情報は出てきます。彼らは、ここの世界観についてのプレゼンテーションを是非受けたいと言っていました。本当にこのことの意味が理解できたら、支援するというよりも、自らの活動としてこれに参加すべきです。それは、人生を生きる上で最優先にするべきことなのですから。
ピピ:
今までの時代と違って、8人娘は応援される世代だと思います。彼女たちの人柄を見てもそう思うし、実際にかき氷処木の花庵のスタッフとして働く彼女たちはお客さんからも評判がよく、応援したいという声が多かったです。
ジイジ:
僕が口を出さなくても、良い集まりが出来るといいですね。僕は有名人になることを望んでいません。僕は自分の口から出てくる話を受けて、とても共感し、その通りに生きていく人なのですが、それを他者から評価してほしいとは思っていません。もしも評価が広まっていくと、忙しくなって困るからです。ですから、みんながここに集うきっかけは僕の話だったかもしれませんが、みんながそれを自分のものにしてくれればいいのです。それはとても大事なことで、ジイジがアレンジすることで仲が良い場所ができるようなことでは困ります。ある人がいなくても、誰と誰との組み合わせであっても、仲の良い場所であることが大切なのです。
キックオフミーティングに参加したゲストの人たちに、今の僕の内面を語るとしたら、どれくらいのエネルギーと時間がかかることでしょう。彼ら自身がその重要性に気付き、自ら掘り進んでいってもらわないことには、語り切れません。こちらがいくらその人に分かるように分かるようにと説明したとしても、みんなが自らの自我の枠の中でそれを解釈しているようなレベルの目覚めでは、結局は僕が描いているレベルのことではないということです。
ですから、僕がいないところでそれを達成することができたら、それはみんなの力です。それができたら、本物です。今後このプロジェクトが進んでいく中で、僕はだんだん手を引いていくのが良いと思っています。特に、8人娘以下の人たちに自覚ができてくれば、事は自然に動いていくでしょう。前の世代の人たちも、新しい世代に刺激を受けながら、自覚を持って共に実行していけば良いと思います。
自分から率先して、全体に溶けていくような心になる。そうすると、個性がみんなのために活かされる。個性をみんなのために活かしていくことが、どんなに自分にとって良い事なのかに、気付けば良いのです。
そういう空気の下に全体が一つの生き物のようになって動き出したら、僕はもう、何も注文はありません。何をやったっていい。人間が地球上で生きていくことの結果が、他の生命に害をもたらさないものとなるように、現代人の生き方が正されたなら、あとはみんなに託すだけで何も言うことはないのです。世界には巨大な渦が渦巻いて、こんなにも分かり合えない世界を創ってしまいました。それではだめでしょう、と言いたいだけなのです。
僕が願っていることは、ただみんなが仲良く暮らせば良い、ということです。
それは、ただここの人たちが仲良く暮らせば良いということではなく、もっと大きく、地球にみんなの仲良い暮らしがあれば良い、ということです。
それがいつか成っていくことを夢見て、自分の人生を終わりにしようと思っています。それだけです。僕はそのために自らの存在を使い、みんなが喜んでいる調和の世界が見たいだけなのです。
それ以上に、何があるというのでしょう?