2016年8月9日火曜日

660「座禅断食4」2016,8,9

 3日目は是までの雨模様、曇りの天気と打って変わり素晴らしい朝日のエネルギーを満々と頂けました。

おはよう真向法と読経を済ませ全員元気に座禅が出来ました。3日目朝に皆さん快調なことは珍しいことです。明け食の調理をTが担当していますが、大根を煮て、野菜を切り分け、副食の配膳も含めて朝から準備万端、出来上がっています。
 座禅の後の休憩時間にもいろいろ予定があります。明け食で食べて頂ける天然酵母で生体エネルギーの水、電気を活用したスペシャルなパンを販売し、明け食の食べ方、予後1週間の食事の注意事項などで9時の座禅を最後にあっという間に明け食の時間になります。

 食前の挨拶、五観の偈(ごかんのげ)を皆さんで唱和して食事開始です。
一 功の多少を計り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。
二 己が徳行(とくぎょう)の全欠を[と]忖(はか)って供(く)に応ず。
三 心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。
四 正に良薬を事とすることは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。
五 成道(じょうどう)の為の故に今この食(じき)を受く。
 その意味は以下のようです。
一、この食事がどうしてできたかを考え、食事が調うまでの多くの人々の働きに感謝をいたします。
二、自分の行いが、この食を頂くに価するものであるかどうか反省します。
三、心を正しく保ち、あやまった行いを避けるために、貪・瞋・癡など三つの過ちを持たないことを誓います。
四、食とは良薬なのであり、身体をやしない、正しい健康を得るために頂くのです。
五、今この食事を頂くのは、己の道を成し遂げるためです。

 明け食のいただき方は、始めにどんぶり半分の水を吐き止めとして飲みます。次に大根の煮汁と、煮大根をどんぶりに取り、そこに梅漬けを1~2個入れて果肉を解して飲みます。最低でも3杯以上、排便するまで何杯でも飲みます。他に大根、生野菜を味噌、塩で頂きます。法蔵さんの本では1時間ぐらいで排便をすると書いてありますが、仙台はかなり早くから排便が始まります。今回も20分くらいに最年長のSさん、続いて私がトイレに向かいました。今回は全員が快調に進んで、30~40分で次々とトイレに向かいます。1時間以内に全員が排便を始める快挙と成りました。
 


後はオレンジジュースを頂き、断食のリバウンド防止用に食べて頂く嗜好品のパン、チーズ、羊羹、ヨーグルト、バナナ、ミルクティーなどなど楽しい歓談の内に食が進みます。排便は最初は固形便、ゆるい便、水便に変わり、ひじきの様な黒い宿便も確認できます。身体の生理現象なのでしょうか排便はスタートからほぼ1時間で止まります。
 
 後片付けをして最後のミーティングも11時半からできました。和やかな中に皆さんの感想を頂く、嬉しい時間です。主だった内容を紹介します。

「20分の座禅、40分の休憩で無理なく参加できました。常時とは異なる空間の中で、じっくりと考えたり、無心になったりする、日常と懸け離れた時間を過ごせました。
 生体エネルギーのお話では、如何に現在の身の回りの環境が、人間にとって害をなすのであるまいか、と言う事を知り、自分の身は自分で守っていかないと、と改めて思わされました。
 参加された皆様、お話しやすい雰囲気で、安心して参加できました。出会えたご縁に感謝いたします。3日間ありがとうございました。」

「とても良い環境で断食が出来たと思います。日頃の良く生活を正すのと共に、日常の生活習慣を見直す良い機会となりました。ストレスを感じず、リラックスして過ごせました。」

「体と心が少しすっきりしました。宿便が出たことに感動しました。お世話頂きありがとうございました。」

「今回は今迄で一番楽に過ごせた3日間でした。途中でいつも足が痛くなってしまうので今回は、足をきっちり組まず、途中で足を降ろして数を数える方に集中した所、いつもより20分が早く感じられました。
 断食に参加すると食物のありがたさを改めて感じることが出来、心も身体もリセットできます。大久保先生、Tさんいつもありがとうございます。」