お風呂も良く、食事も、建物もノスタルジックで新しさ、機能性を加味したお宿でした。その中で一番は渓流の成す自然美です。窓の外には川と緑の木々で癒される温泉地です。何しろほぼ中央構造線のライン上にあるところですから、その発するエネルギーは素晴らしいです。
宿を8時過ぎに出発です。今日も最高の天気に恵まれました。目指すは乳岩峡・乳岩です。宿から国道に出ずに、国道の対岸の宇連川沿いの狭い道を進みました。程なく川の中につり橋が掛かっていてその先に巨石が見えます。立岩(たち岩)です。見事な姿に、車を止めて皆さんで観賞し、写真撮影です。
乳岩(ちいわ)峡は新城市川合にあります。宇連川の支流の乳岩川の上流にある渓谷で、以下の様に紹介されています。
「乳岩川に沿う約3キロの峡谷を乳岩峡と呼び、その奥に乳岩山がある。
乳岩峡一帯はおおむね流紋岩質凝灰岩で、河床は平坦な一枚岩のように見え、清流が時に滝となりポットホール(甌穴)をつくり、「さじき岩」と呼ばれる段丘となっている。 両岸はおおむね懸崖をなし、美林が続いている。
乳岩山の南面に大小いくつかの洞窟があり、中でも最大のものが乳岩で、凝灰岩中に含まれる石灰分が溶け出して天井部に乳房状の鍾乳石を作っており、乳岩の由来とされている。
山頂近くには、通天橋・極楽門といわれる天然石橋があり見る人を圧倒し、乳岩川によって形成された深さ200から300mのV字谷の渓谷美と奇岩が織りなす絶景は訪れた人々に感動を与えてくれる。」
狭い道路を進みます。路上駐車が多数あります。駐車場が無いので致し方ないのですが、果たして駐車できるかが問題です。数百メートル進み終点近くのUターンスペースの近くに1台分の空きがあります。ラッキーです。
1時間半ほどの山歩きですので準備を整えいざ出発です。 明神山への登山道で途中から乳岩の回周コースへ入ります。
道は渓流沿いにあります。歩き始めて直ぐに渓流は巨岩の上を流れ落ちて行くところがあり、水遊びに格好のところです。ここは帰りの楽しみにして山道を進みます。
程なくして、渓流に鉄製の橋が架かっています。ここから乳岩の全容が見えます。暫し休憩した、その異様な姿を観賞し、撮影して楽しみました。
暫く山道を進み、乳岩への分岐を左手に曲がり登りが続きます。程なくして東屋があり休憩です。自然の中で素晴らしいエネルギーに満ち満ちていますが、暑くて汗だくです。先はまだまだこれからです。
山道、そして巨岩が現れ、階段を登って行きます。この階段の感じが、昨日、Oさんに下ろされた絵の様です。中山さんもこの感じだとおっしゃいます。
どうやら、以下の言葉にあること、この乳岩、通天門を通る事で開山に成るのでしょうか。
「参り来たりたこの時は、
全てを統りて、全き新たへ参り行く。
大きな道開く。
ソンダルロエ