2017年7月11日火曜日

997「10周年13」2017,7,11

 次の目的地は名取市高舘にある熊野那智大社です。那智山の頂にある神社からの眺望は素晴らしいものがあります。神門の上の展望台からは太平洋はもちろんのこと、名取市街や仙台空港、テンメイ名取農場を眼下に一望できます。




 天空に開けた境内は気分爽快です。御神木の巨大杉、連理の杉、高野槙の巨木が神殿前に鎮座しています。神社の謂れ等は以下の通りです。

「名取熊野三社のうちの一社。主祭神は羽黒飛龍神・伊弉冉尊で、相殿に黄泉事解男命・国常立尊・伊弉諾尊・天照皇大神を配祀する。
 伝説によると、養老3年(719年)閖上浜の漁師が海底から御神体を引き上げたところ、その光の輝きの止まる所が高舘山であったことから、そこに宮社を建て羽黒飛龍神として祀ったという。一方「閖上」の地名の由来として、貞観13年(871年)に霊験あらたかな十一面観音像が波に揺り上げられているのを漁師が見つけ、それが現在高舘山の那智神社に那智観音像として安置されている、という話も伝わっている。
 その後、名取老女の熊野三神勧請にあたり、那智の分霊を当社に合祀し熊野那智神社と改称した。
 近世は伊達家の厚い崇敬を受けて、社殿の造営や社地の寄進などを受けた。
 かつては御神体が揺り上がった場所である閖上浜までの浜降り神事が行われ、正月には「カラスゴ(牛王宝印)」を氏子に配布していた。
 牛王宝印は平成24年(2012年)夏頃より社務所にて参拝客に配布されるようになっている。 図柄は熊野速玉大社のものと同様。
熊野那智神社の烏牛王神璽(カラスゴ) 
 熊野那智神社の主祭神である伊弉冉尊と相殿神の伊弉諾尊の二柱は、天地万物の化生の力である「結び(産霊)の力」を司る夫婦神である。そのため、熊野那智神社は『結びの社』として様々な縁結びに御利益がある神社だとして近年信仰を集めている。」

 社殿左手に鐘堂があり、皆で鐘付きを楽しみました。


その先の階段を下って行くと、谷には小さな滝がありますが、飛瀧神社と那智の滝です。以前に比べたら綺麗に整備されています。





「滝沢不動尊というお不動さまが祀られていて、この立地や景観は紀州熊野の那智山に類似していると言われています。」と記載がありますがミニチュアです。

 次の目的地は同じ名取市植松にある雷神山古墳です。東北最大規模を誇る、前方後円墳です
「愛島丘陵(標高40m)の東端に築造された東北最大の前方後円墳で、国指定の記念物史跡となっています。
 主軸168m、後円部径96m、高さ12m、前方部長さ72m、前端幅96m、高さ6mの3段築成で、葺石(ふきいし)を伴っています。
 前期古墳の特徴から、4世紀末から5世紀初めと推定され、壷形埴輪(つぼがたはにわ)や壷形土器(つぼがたどき)が出土していることから、かなり広い地域を統治した地方豪族の首長の墓と考えられています。
「雷神山古墳」という名称は、古墳の頂部に雷神様を祀った祠があり、それにちなんで名づけられました。
 現在、古墳周辺は史跡公園として整備され、市民の方々に親しまれています。」

 古墳の上に上がって見ましたが、以前あった木は伐採されてすっきりして風通しが良い丘になっています。朽ちた祠がありますが雷神様をお祀りしているのでしょう。