始めに縄文の頃の生活、時間観などに付いてのお話です。
「何時でも逃げれること、そして奪われない為に、囲いは対人用の武器でした。
埋葬する時の形で、両手で胸を囲うようにしました。身上げることで、いのちが再生すると考えました。そのことから、言葉のおみやげがあるようです。
当時の食事はかなりグルメでした。お刺身、鍋など素材の味を大事にするものがほとんどです。
当時の風習が残っているのが露天風呂や茶器です。けばけばしくなく素朴でひなびたものがほとんどです。
主食は栗、胡桃、トチ、どんぐり、しい、芋。副食は大豆、小豆、粟、稗、牛蒡、つる豆。おしゃれで、装飾に漆を使っていました。
ストーンサークルが作られ、そこには時間観がありました。日中か夜か、太陽の運行が大事でした。春分、の種まき、そして夏至、秋分、冬至の四季の巡りを知っていました。 さらに反復する時間として、昼、夜の反復を縄文では捉えていました。
ヘレニズムでは、春夏秋冬、朝昼夜、ぐるりんと巡る時間として円環する時間観の時代でキリスト誕生前はそうでした。
キリストが生まれ、死にそこからは変わりました。ヘブライズム、旧約聖書の世界では線分的で、神が創った時代で、それはいつか終わる、という契約の時間です。終末まで神の御心に叶うこと。そこには原罪を持つという考えでした。
今は、直線的時間で常に選んでいくものです。そこに利子付いて来ます。働く事でお金を貰うので頑張れる、という発想です。ですから教会に時計が付いているのです。鐘が鳴るまで働けということです。生きることの支配で、そこでは被支配であり、隷属の状態です。
日本の国宝の縄文の土偶が5つあります。1つ目は、山形の縄文のビーナス。2つ目は、長野の縄文のビーナス、3つ目も長野の仮面のビーナス。4つ目は青森の合掌土偶。5つ目は北海道の中空土偶です。
縄文の特徴として5つの豊かさがあります。
・大自然と調和した豊かさがある。
・女性を尊重する互助と慈愛の豊かさがある。
・平和主義で安定性と継続性の豊かさがある。
・食文化と芸術性の豊かさがある。
・生命の大切さと繋がりを実感する、精神性の豊かさがある。
縄文は東北が主でした。西日本にあったものは7200年前に鬼界カルデラの火山噴火で全滅したのです。その噴火で関東にも10cmの灰が降った記録があります。富士山、浅間山も噴火したので人々は北へ移動したのです。」
その後に皆さんで自然の中で生活したとしたら、村の中でどのような役割、仕事をするのか、その人物や土偶、土器などの道具、ストーンサークル、木々など、各自の創造の世界を粘土で作成しました。
みゆきさんが大きな模造紙に村の様子を描いてそこに、皆さんの作品を並べていきます。共同の縄文ワールドのジオラマ作成です。何故か、男性の方々が乗っていてハイテンションで、盛り上がって楽しんでいました。見事なジオラマの完成です。
予定時間も超過して皆さん楽しさ満喫です。
最後に、みゆきさんから「一度、今回のような縄文クリエートワークをやりたいと思っていました。この素晴らしい大和の地でできて嬉しかったです。これからも皆さんワクワク、ニコニコを活かして生きていきましょう。」
濃厚な2日間を終えました。仙台駅にみゆきさんをお送りして、また来年の来仙を約束してお別れしました。
2日目に農場散策、お不動様、白石から戻って、私はかなりのエネルギーを受けたようで起きてられない位の睡魔に襲われてしまいました。暫し横になって休んでいました。後でみゆきさんにその事を話したら、実は私も起きていられない位眠かったけど頑張っていた、とのことでした。久々のお不動さん、白石での沢山の響きの感応したのかもしれません。
時既に8月です。自立の時です。楽しく、ワクワク、ニコニコで過ごしたいものです。