出来上がった味噌の賞味会はほぼ1年後の1月末のテンメイ・メンバーミーティングの時に行います。2019年1月29日に今年も2018年仕込み手前味噌の賞味会を行いました。
参加者は8名でしたが、集まった味噌は10種です。テンメイ名取農場で熟成した2013年、2014年、2017年味噌も特別に検体に登場したのです。2018年の仕込み会に不参加だった2名の方の味噌は無しです。
ブラインドしてふれぞれの検体を袋に詰めて1から10のナンバリングします。それを皿に区分けして取り分けて皆さんで味見をします。
ポイントは色、臭い、味覚です。一見してその色合いの違いに気づきますが、普通、明るい色合いのものは熟成が若いもので、濃い色合いは熟成が進んでいるものです。かなり黒っぽさを帯びたものは2013年仕込みの超熟成と直ぐに分かります。その次の濃いものは2014年ものです。
今年は明るい若い味噌は2個です。一つは名取農場に保管している2018年仕込み味噌と分かります。もう一つは味噌は環境に一工夫、加算が足りないもので生体エネルギー的に名取農場と同じレベルの様です。名取農場もそれなりに生体エネルギー環境に設定しているのですがまだまだのレベルです。
環境が良いと発酵が進み、その成長率、熟成度が増していきます。練れ具合、馴染みが良く、麹や塩味がまろやかになり、旨味成分が出て来ます。生体エネルギー資材の活用された環境下ではそれが更に進みます。各成分がその目的を達成出来る能力を発揮できるのです。当然、そこには育成者の意識、想念、目的プログラムが関係しています。
皆さんで暫し、賞味してそれぞれの味噌の味加減を言葉で表現し、自分好みのベスト3を決めて頂きました。今年はずば抜けてこれはという点数は無く、4種が拮抗するポイントを獲得しました。例年ですと私の味噌が全てに勝っていた感じですが、粒ぞろいの出来具合です。他の3人は農場長始め、常に生体エネルギー理論、技術に興味を抱き、熱心に勉強会に参加し、日々の実践を欠かさず行っている方々です。その工夫の取り組み、その答えが明らかに出ています。嬉しい事です。私もまた一段と努力、加算が必要です。
皆さんの意見、感想をシェアして後は味噌を味噌汁にして味わいました。ネギ、わかめ等を入れお湯を注ぐだけで美味しい味噌汁が出来上がります。出汁を取らずに手軽に味わえるのがテンメイ味噌なのです。
いつも頂く美味しい菜々草さんのお弁当も味噌汁付きでまた一段と美味しく頂けました。取り分けた味噌を飲みつくすには味噌汁は3杯以上になりましたが、それぞれの味噌をミックスすると又味わい深いものになります。
使用する大豆、麹、水、塩等毎年微妙に違います。しかし確実に作成の手はず、技は向上してきています。賞味会を通して出来具合を検証することで2019年味噌仕込みにまた意欲が増します。そしてこの仲間たちの和気藹々とした話しあいの場がモチベーションを高めて行きます。
味噌の熟成と同様に、仙台テンメイ、天命塾の嬉しき、ありがたき、たのしき場が育って来ています。この味が継承されていければますます必要とされるものに成長していく事でしょう。楽しみです。