2020年1月14日火曜日

1916「シャーマンライブツアー11」2020,1.14

 次の目的地は秋田県仙北市田沢湖生保内先達の青龍大権現です。田沢湖の近くにある不思議な巨石です。鹿角市から国道341号線を通り、南下します。途中、八幡平の西を抜け玉川温泉、宝仙湖を過ぎて向かいます。1時間半ほどの道のりです。途中から雨です。大湯ストーンサークルでは曇りでしたが、シャーマンライブも出来て恵まれた天気でした。
 山のはちみつ屋さんの店舗向かいの駐車所にバスを停車して700m程田んぼの狭い畔道を歩きます。雨で足元も良くありませんので身体に不安のある方はバスでお待ち頂く事にしました。雨の中沢山の来客のある山のはちみつ屋さんの店舗内でトイレを使わせて頂き準備万端で出発です。



 長い直線の畔道を傘をさして列をなして進みます。自家用車だと進める道ですがバスは無理です。それでもここは天命塾の他のツアーでは何度か訪れていますが、神人さんを是非ともお連れしたいと思っていた場所です。青龍大権現は以下の様に紹介されています。

「青龍大権現            仙北市田沢湖生保内先達
場所:秋田県仙北市田沢湖生保内。国道341号線「小先達」交差点から秋田県道38号線(田沢湖西木線)に入り(西へ)、直ぐのところにある「山のはちみつ屋」店舗の駐車場の西端にある未舗装路(畦道)を北へ約630m進むと森にぶつかるので、そこを左折(西へ)、少し行くと森の中に入る道があり、約50m。森の入口まで自動車でも行けないことはないが、お勧めしない。駐車場なし。
 詳細不明。田沢湖に近いので、田沢湖の辰子姫伝説に関連するものかもしれないが、はっきりしない。秋田県・青森県県境の十和田湖にも青龍大権現の伝承があるので、単に大きな湖に因む水神を祀ったものかもしれない。当地の字名は「石神」というらしいので、個人的には、辰子姫とは無関係に、巨岩に対する素朴な信仰と考えたい。」
https://blog.goo.ne.jp/junko-f2/e/23e94930327ec29e65ad3a68a661c29c

「生保内と書いて「おぼない」と読む。アイヌ語で「深い川」を意味する。地名の由来に、前九年の役の時、源義家が仙岩峠を越えて東方を眺めると立派な里があるので、「こんなところがあるとは覚えていなかった」と称賛したことから「おぼない」の名がついた。というダジャレ説もある。
 ここに着くまでに2度道を尋ねた。その折、農作業姿の中年男性から意想外な伝承を耳にする。「石神の明神様……。ああ、青龍大権現。辰子姫のお墓があるところだね。誰も信じちゃいないけど……」「えぇ! 田沢湖の主・辰子姫のお墓があるの?」
 驚きのトンデモ情報に触れ、明神さまへの期待がふくらむ。
 訪ねたのは4月末だが、林の中にはまだ雪が残っていた。林立する杉木立のなかに人の気配はまったくない。丸材で造られた神明鳥居の奥に木造の祠があり、その背後に、高さ約8mほどの龍の頭の形をした岩塊が、背後の山裾からこちらに向かって突き出している。リアルなその形状は、地名となった石神の名にふさわしく、大地の根底からわきあがる不思議なパワーを感じさせる。
 祠の左手後方に、注連縄の巻かれた立石とそれを取り巻く石組みがあり、そのかたわらに「青龍大権現 辰子姫供養」と書かれた板塔婆が置かれている。これが、あの辰子姫の墓所だろうか。
 過日、青龍大権現と辰子姫のかかわりを市の田沢湖観光情報センターに問い合わせてみた。送られてきた資料に「“丑寅日本記”という昔の文書に、辰子姫が願をかけるために、このお宮にお参りしたとも書かれている歴史のある所である。」と紹介されている。
 どうも雲行きが怪しい……。『丑寅日本記』は、『東日流外三郡誌(つがるそとさんぐんし)』で一大真贋論争を巻き起こした和田家文書のひとつである。
 私は再度、この文章の出典を求めた。送られてきたのは、案の如く『田沢湖町三十周年記念事業 田沢湖町史資料編 第九集』に収録された『丑寅日本記』からの抜粋コピーである。『田沢湖町史資料編 第九集』は、和田家文書の中から田沢湖町に関係する部分を抜粋し、1992年に発行された公史である。