2020年1月18日土曜日

1920「シャーマンライブツアー15」2020,1.18

 御座石神社から田沢湖を西側に周り、角館に向かいます。途中、たつこ像を左手に見る事が出来ます。たつこ像は以下の様に紹介されています。
「永遠の若さと美貌を願い、湖神となったと伝えられる、伝説の美少女たつこ姫のブロンズ像です。その姿は澄んだ青い湖水を背にして清楚です。水深423.4メートルと日本一を誇る田沢湖の岸近くにあります。」



 田沢湖は靄に覆われ、ほとんど景色が見えない中、湖面に佇む黄金に輝くたつこ姫は何かを語りかけてくる感じです。たつこ姫の伝説がありますので紹介します。

「田沢湖が田沢潟と呼ばれていた頃、院内にまれにみる美しい娘、辰子がいた。辰子はその美しさと若さを永久に保ちたいものと、密かに大蔵観音に百日百夜の願いをかけた。満願の夜に「北に湧く泉の水を飲めば願いがかなうであろう」とお告げがあった。


 辰子は、わらびを摘むと言ってひとりで家を出て、院内岳を越え、深い森の道をたどって行くと、苔蒸す岩の間に清い泉があった。喜び、手にすくい飲むと何故かますます喉が渇き、ついに腹ばいになり泉が枯れるほど飲み続けた。
 時が過ぎ、気がつくと辰子は大きな龍になっていた。龍になった辰子は、田沢潟の主となって湖底深くに沈んでいった。
 一方、辰子の母は娘の帰りを案じ、田沢潟のほとりに着き、娘が龍になったのを知って悲しみ、松明にした木の尻(薪)を投げ捨てると、それが魚になって泳いでいった。後に国鱒と呼ばれ、田沢湖にしか生息しなかった木の尻鱒という。(田澤鳩留尊佛菩薩縁起より)
 さて、十和田湖を南祖坊に追われ、男鹿半島に八郎潟をつくり主となった八郎太郎は、毎年秋の彼岸の頃、田沢湖に恋人の辰子を訪ねて冬を過ごすため、主のいない八郎潟は凍りつき、2人の龍神が住む田沢湖は冬の間も凍らない湖として知られている。(三湖物語より)」

 昼食は仙北市角館町横町にある「角館しちべえ」さんです。13時過ぎの到着になってしましましたが、瀟洒な建物で、室内の各所に美的センス仕掛け、配慮が行き届いて、素敵な雰囲気のお店です。大広間には既に秋田づくし籠盛り膳が用意されていました。ここでも皆さんでビールで乾杯です。そしてまた料理が美味しいのです。皆さん秋田の名物料理を頂きました。


 私は気が付かなかったのですが、玄関に閉店のお知らせがあったのです。食事を終える頃にその事をお聞きしてびっくりです。何と11月24日、今日、私達を最後のお客さんとして閉店するのです。3か月以上前に電話で予約し、色々打ち合わせさせていただいたのですが全く知らずに来ました。閉店後は東京に移るとのことでした。記念すべき昼食会に成りました。以前も利用させて頂き美味しく、皆さんの評判も良かったので再来店したのでした。
 皆さんにとって将に、一期一会です。




 既にお店のHPは閉店の挨拶のみになっています。他でのお店の記事を紹介します。
「町屋造りの風情と蔵の店で、秋田を味わえる店
 玉川と桧木内川沿いに市街地が拓け、三方を山々に囲まれた角館。歴史ある武家屋敷と桜並木が美しく“みちのくの小京都”とも呼ばれている秋田県有数の観光名所だ。
風情あふれる町屋敷造りの落ち着いた食事処「角館しちべえ」は、地元の食材をふんだんに使用したふるさと料理の店。
 人気の豆腐は、農薬の使用を最小限に抑えて栽培した大豆を使用。また比内地鶏を使った親子丼や、肉や野菜を木の芽味噌で味付けした御狩場焼など、秋田内陸特有の寒暖の差が育む素材本来の旨味を大切にした料理が揃う。優しい味わいに心もお腹も満たされるだろう。」