2020年4月9日木曜日

2002「不思議体験9」2020.4.9

 博打は自分に自信が無い人が手を出すのです。しかし私には他に成功の手段を見いだせない状態でした。そして空想話しで博打をやってしまい、総スカンになってしまいました。どうしてもその考え、想念の中から出られないのです。自分が何処に属しているか、それが大事です。時代も社会も同じ括りです。

 借金をどうするか考えました。そして「真っ当になろう、昼間の仕事をしよう。」と思いました。そこでバイク便の配達人をして稼ごうとしました。この配達便では普通は入れない所、会社や事務所にも入れて、芸能界の世界へも荷物を届けられるのです。そしてそれが楽しくて嵌ってしまいました。
 仕事を始めて数か月した時、バイクで走っていました。8車線の広い道路の端の車線を走っていた時に、反対車線から横切って来た車にぶつかったのです。
 ぶつかって私はボンネットを越えて地面に投げ出されました。しかし不思議な事に、その時に受け身を取って見事に回転して立ち上がっていたのです。体操選手の着地した時の様に手をパッと広げてポーズを決めて、顔は笑っていました。少しして自分に戻って、今自分が置かれている状況を知ったら身体がブルブル震えていました。そして私のバイクは大破していました。

 ぶつかった車は大和ハイムの会社の物でした。やがて弁護士、年配の人と若い人の2人が来ました。年配の弁護士の人に色々言われ、細かいことを確認されました。結果的に事故の責任が5分5部と言う事にされて、示談でと言う事になりサインをさせられました。
 実は私のバイクは自賠責保険が切れていた事を指摘され違法だと言われたのです。そして私に怪我も無い事なので、責任は折半で、と言う事にされたのでした。どう考えても向こうの車に責任がありました。

 後日、その時の若い弁護士が来て、今回は「済みませんでした。」と謝りました。この事故は「全てこちらが悪いです。蛯名さんは悪くないです。」と言い丁寧に謝りました。ここで最悪の弁護士と最良の弁護士を見せられました。
 彼が言うには、「示談書にサインをしたのでもう内容は変えられないのです。しかし、どうしたら良いかの智恵を与えられるかと考えたら1つだけありました。それはバイク、服が駄目になりその弁償として、その価格は如何程でも付けて良いのです。」と。
 そして「蛯名さんが余りにも可哀そうと思って来ました。」といいます。それで20万円位もらいました。でもそれから運転が怖くなりバイクは乗れなくなりました。

 その後、電車生活になり、勤めていた会社も、「事故は個人対応の契約だ。」と言われ何もしてくれませんでした。困っている時に、人の手のひら返しを見せられました。極と極を体験し、そこに奇蹟的な事が付いている霊媒です。そしてそれらの経験は生きるのには大事な事です。
 この事故で悟る事は「自分は守られている。」と言う事です。別の存在が私の身体を操り、助けてくれた、と確信しました。それは誰か分からないのですが守護霊かもしれません。兎に角、怪我も無く、回転し立ち上がり体操選手がフィニッシュで決められた様だったのです。これは明らかに自分でないものが、私の身体を操ったとしか考えられない事でした。

 そして精神世界に興味を持つようになりました。私の周りに誰かいるかと話しかけるのですが反応が無いのです。少しずつ霊意識を上げて行く事をしていきました。そして異次元に語り掛ける事を続けました。そうして閉じていた自分の霊感覚を開いて行く事が起きました。それが20才の始まりでした。