2020年7月10日金曜日

2093「水害と光害、蝗害1」2020.7.10

 九州南部、熊本から生じた甚大な水害は福岡、佐賀、そして岐阜、長野でも発生して大きな被害が各地で出ています。原因は日本の直ぐ南方にある高気圧が停滞してそこに吹き込む低気圧が線状降水帯を成して想定外の雨量が数日間にわたり降る事によると言われます。激甚災害で天災の扱いですが、果たして天災と言って済ませて良いのかとふと思います。
 海水温の上昇がもたらす海流の変化が地球温暖化のそもそもの原因と言われて大分経ちます。海水温の上昇の原因は何かというと、海水の富栄養化によるもので、その原因は中国等での近代化農業の普及による大量の化学肥料などの使用と言われています。
木内鶴彦さんは20数年前からこの事は指摘していました。
 
 木内さんが警鐘を鳴らしていたもう一つは光害の事です。原子力発電が起動して発電を終日行う事が可能になり、夜間の発電による電気の使用を促す目的で夜間電力料金の低額化が勧められました。夜の街中は安全のためにとライトアップキャンペーンがなされて街灯が整備されました。
 住宅もオール電化が快適な生活をもたらすと宣伝され、ガスを使用せず安価で安全、安心とIHクッキングヒーターが常設される住宅が沢山建てられています。電子レンジの害も一頃の様に言われなくなり、生活に欠かせないものとなって暫く立ちます。電子レンジの使用で原子レベルの構造崩壊を来して発熱させ食べ物の生命力を損ないます。当然それを食べる人にも悪影響があります。IHクッキングヒーターも同様に健康被害が危惧されますが、便利快適が優先順位の上位になり健康が失われてきています。

 更にセブンイレブンの名が示す様に、7時から11時まで営業だったコンビニエンスストアが24時間営業になり、ファミレスなどの深夜営業、24時間営業が行われるようになりました。安価な夜間電力の使用と新たな消費行動を促す消費者の購買誘導です。
 今回のコロナ自粛で生活モードが変わりある意味では不要不急の行動が抑えられて良い変化が引き起こされるかもしれません。
 昔はテレビも午前零時になるとNNKが放送終了して日の丸の画面がでて君が代が流れていましたが、今はラジオ、テレビなども24時間です。更にインターネットの普及、携帯電話、スマートフォンの普及で情報は昼夜の別なく終日可能になりました。

 街の夜の光が植物などの生態系を破壊してやがて光合成、植物の呼吸にも影響して二酸化炭素の排出が増え、地形によっては二酸化炭素が地表部に滞留して酸欠による自然死も危惧されると木内さんは指摘していました。
 また、夜型の生活でサーカディアンリズムの変調から睡眠の不足、ストレスから心身のアンバランスを生じ身体機能の低下をきたす事になり、人間の健康被害にも繋がると言われていました。
 インターネットの普及は更なる大きな健康被害をもたらして来ています。情報革命が現代文明の根幹をなしています。その利便性は分かるのですが、そこから発する電磁波、パネルのLED光の身体への影響は無視され、経済優先で産業政策が勧められています。これも明らかな光害です。20年前には社会に認知されていない新たな危険要素です。

 情報通信の進化により電話の通信技術が1Gから始まり、フォーマの3G,更にスマホの4G、今年からは5Gが使用開始されてきています。5Gの技術でこれまでの100倍程の情報量の通信が可能になり、高速、大容量の情報送信が出来るのですが、そこから発する電磁波はより強烈に人体に影響をもたらすのです。
 今回のコロナ騒動でステイホームが推奨され、更なるIT技術が駆使され普及する事でしょう。国が勧める破壊的イノベーションのムーンショット計画を推進して行くに恰好な状況です。

 更に青色LEDの開発が日本の研究者によりなされ、ノーベル賞を受賞したこともあり、国策の産業振興としてLED照明の製造、普及を積極的に行い、2020年4月からは蛍光管、電灯の製造、販売が原則的にできなくなっています。気が付いたらLEDしか購入、使用できない世の中になっています。
 健康への配慮が無いままに物事が決められ、お金優先の世の中です。5Gによる地球環境の破壊、環境劣化が進み、ひいては次なる未知なる病気が発症し劣化が進むのではないかと危惧しています。

 物事を選択する時には基本的に各自が自己責任で行います。あなたにとって最優先事項は果たして何ですか?自分の必要が全てを決めます。今回の水害も廻り回り、大きな付けが届いた様に思えますがほとんどの方はその自覚がなさそうです。自然環境、生態系を含め、我良し、傍良し、八方、全て良し、を生きれる視点、叡智が望まれますが如何でしょう。