この写真は沖縄本島中部地域で、17時16分に最大食79%の欠けを観察
各地の様子を知らせてくれる以下の記事を紹介します。
「太陽が隠れ金のリング出現 インド、中国などで金環日食 国内では各地で部分日食
太陽が月に隠れる天文現象の日食が21日、世界各地で見られた。インドや中国、台湾などでは、太陽の外縁部分が金色のリングのように見える金環日食が、国内では各地で太陽の一部が欠けて見える部分日食がそれぞれ観察された。次の日食が全国で見られるチャンスは10年後となる。(47NEWS編集部)
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全国新聞ネット 中国チベット自治区で観測された金環日食(共同)
この日インド北部や中国チベット自治区、台湾などで観測された金環日食は、太陽と月の中心がほぼ重なるのは皆既日食と同じだが、皆既日食の時よりも月と地球の距離が離れているため、地球から見える月の見かけの大きさが小さくなり、皆既日食のように太陽を全て覆い隠すことができず、太陽の外側の縁が細いリングのように見える。
部分日食は、文字通り、太陽の一部が隠れる。皆既日食や金環日食の時、それらが観測できるエリアの外側の広い範囲で見られる。国内での部分日食の観測は、昨年12月26日以来となった。
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全国新聞ネット 沖縄県・石垣島で観測された部分日食(国立天文台のライブ中継より)
石垣市では、午後3時55分ごろから太陽が欠け始め、午後5時15分ごろに欠け方が最大になった。名寄市では午後4時15分ごろから欠け始め、午後5時ごろに最も大きく欠けた。国立天文台は、太陽面で起きる爆発「太陽フレア」を観測する望遠鏡でも日食の撮影を試みたが、空が雲に覆われていたため撮影できなかった。
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全国新聞ネット 北海道・なよろ市立天文台が観測した部分日食(国立天文台のライブ中継より)
日本での次の日食は2023年4月20日の部分日食だが、九州南部、紀伊半島など一部地域しか見られない。全国で見られるのは30年6月1日まで待たなければならず、この時は北海道で金環日食が観測できる。日本での皆既日食は35年9月2日、北陸から北関東となる。」
2020年6月21日は夏至と金環日食(日本は部分日食)と蟹座新月が重なるとても重要な節気と言われています。そして今回は、夏至の日に見られる部分日食です。北半球では太陽高度が一番高く(東京・約78度)、日本全国で見られます。国立天文台やNASAのデータでは、1648年(慶安元年 徳川家光が将軍の頃)以降、日本で夏至の日に日食が起こったことがなく、なんと382年振りです。
今後の日食予定は以下です
2023年4月20日 部分日食(九州南部、紀伊半島など)
2030年6月1日 金環日食(北海道)部分日食(全国)
2035年9月2日 皆既日食(北陸から北関東)
さらに夏至の日食はというと、約800年後の2802年なんてデータもあり驚きです。今回の夏至の日食は稀なエネルギーの恩恵が頂けたのかもしれません。