2016年7月11日月曜日

631「岩手巨石巡り5」2016,7,11

 伝承園は遠野市土淵町土淵にありますので、デンデラ野から10分弱ほどで着きます。伝承園は遠野市の第3セクターの運営のようで以下が紹介です。
「遠野伝承園。遠野地方のかつての農家の生活様式を再現し、伝承行事、昔話、民芸品の製作・実現などが体験できます。園内には国の重要文化財旧菊池家住宅、『遠野物語』に話者であった佐々木喜善の記念館、千体オシラサマの御蚕神堂(オシラ堂)などがあります。」
 曲がり家を見学し、昔のこの地の農家の生活模様を記録したビデオを皆さんで鑑賞しましたがとても興味深い世界でした。丁度、囲炉裏を囲んで語り部の遠野の昔話を聞くことも出来ました。暫し遠野の伝承世界を楽しみました。
http://www.densyoen.jp/index.html




正午前に少し早めの昼食を遠野ふるさと村で郷土料理のひっつみの定食を美味しく頂きました。



 午後はふるさと村から更に北の山手に進み、遠野市附馬牛町にある早池峰神社に向かいました。早池峰山を御神体にするもので手前に薬師岳があり両山の山頂を繋いだ南方に鎮座しています。御祭神は瀬織津姫命で縁起は以下です。
「大同元年(806)、来内村の猟師藤蔵が山中で十一面観音の尊像に遭遇。感銘して、後に早池峰山山頂に奥宮を建立した。その後、藤蔵は普賢坊と名を変え、現在地には新山宮を建立した。斎衡年中(854~857)、慈覚大師が当地に宮寺を建立し、山頂の霊池に因んで妙泉寺と名づけ、新山宮を神宮とした。明治の神仏分離により、早池峰神社と改称した。」
 広い境内で本殿の両脇に雌雄のいちいの木の古木があり、その他杉の巨木の木々があり世間と隔絶した荘厳な世界です。木々の間を通り、燦燦と降り注ぐ太陽の光に暫し癒され、木々の息吹と風に戯れの心身満足の時間です。
 http://www.genbu.net/data/mutu/hayatine_title.htm








遠野から離れ花巻市東和町へ向かいます。丹内山神社はアラハバキの巨石がある立派な神社です。かつて坂上田村麻呂や物部氏、奥州藤原氏などの信仰も篤く、高橋克彦氏の歴史小説「火怨」にも登場する神社です。その創建などは以下の記載があります。
「丹内山神社の草創は今から1300年より昔。この地を開拓した神である多邇知比古神(たにちひこのかみ)を祀ったと伝えられています。が、境内にはアラハバキ神の巨岩が鎮座。アラハバキ神は古事記や日本書紀に登場することのない、謎の神です。かつてはこの神を祀っていた神社のほとんどが、ご祭神を変えてしまいました。蝦夷の神、物部の神、製鉄の神、賽の神などとする説がありますが、本当のところはわかっていません。ただ、アラハバキ神が祀られているところには必ず磐座があると言われています。この丹内山神社も恐らくはアラハバキ神を祀るために草創されたのではないでしょうか。
 創建は承和年間(834~847年、平安時代)。弘法大師の弟子である日弘が不動明王を安置したことによります。当時は「大聖寺不動丹内大権現」と称しました。藤原清衡の篤い信仰を受け、また江戸時代には南部藩主の祈願所として繁栄します。」
 この地は蝦夷の聖地です。アラハバキの大神の巨石の胎内くぐりを楽しんで巨石のパワーを頂きました。 
http://www.muragon.net/blog1/2011/11/28_2125.html