基調講演はこのNPO法人の理事長の藤原直哉さんによる「平和で温かい日本を再生するために」~危機をチャンスに変える日本再生戦略~です。
「このNPO法人を設立して10年が経ちます。小泉内閣の時で規制改革の頃に始めました。この20年はどうなったのか。ひとつも上手くいかない。私は観光と農業を大きな柱にと提言してきました。それは歴史の必然だ。それで地域起こしをしていくこと。リストラでは無理で、まずは土から再生することだ。そして観光と農業で元気になってきた。もしこれをやっていなかったら何も無くなっていた。
今、英国、米国はそのようになっている。英国はEU離脱したらどうなるか。誰も考えていないで提案した。国民投票で離脱が決り、次に何も案が無いので大混乱が起きている。
米国の次の大統領はトランプになるのか。クリントンは後ろが良くない。しかしトランプで良いのか。どう見ても彼は尊敬できない。経営者で不動産屋で信用できないし、品が無い。しかし米国に3億人いる中で出てくる。国民の気持ちに空洞が開いた時、どんな政治家が出てくるのかだ。政治家だけでなく世の中は極まった感じがある。国民の後を追いかけて、少し先の事を言っているだけで、10年先をしっかり言える人がいない。国民は割れていて暴動、テロなどに晒されている。
日本も危なかったが、安倍さんが総理大臣になって、しかし国民は狂わなかった。普通の人は給与を貰うだけだが、産業、経営は大変だ。
健康で持続可能性のあるロハスの考え方が必要だ。成長やお金が先では無く、生活が世の中の原点だ。ロハスの考えは米国から出たのだが、その中に何かが足りない。思いを形にする時に、何かが足りないとしたらどうするか。普通は思想、信条、政治、哲学が違うと考えるが、しかし日本は違う。頑張れば何でも出来ると考える。
世界は今、のた打ち回っている。英国も政治家にアイディア無い。EUにいたら未来が無い。だったら出るしかないと国民は思う。政治家はEUにいるしかないと思う。しかし未来は無い。これから大恐慌が起きる。それならEUにいてもしょうがない。このままでは幸せ、未来の安心は与えられないので我慢するしかない。皆ばらばらだ。
EU離脱の先にするのは衣食住の確保がまず第一だ。今から90年前にロシアで共産主義革命が起きたが、西側の人達に共産主義社会では失業が無いと言って拡がった。がそこに真理がある。多くの人が求めているのは家であり、安心して家族がいて食事が得られ、医療を受けられることだ。その後に向上しようという気持ちが出てくる。しかし、今は衣食住が危うくなる状況だ。しかし政治家が不勉強だからそこに気付いていない。
中国には脅威論があるがそれは違う。お金を中心の国で、そこにあるのはお金儲けだけ。毛沢東がいた頃は国民は飢えていた。ひどいこともしたが皆を豊かにした。今の中国は農民を愚民にしている。このままでは潰れるのは明らかだ。
政治は政策ではない。政治とは、人々が安心して暮らせる環境を作り、未来の方向性を示し、そこに皆を集めること。今の総理大臣は権威が無い。お金が欲しい人だけが国を支えるだけで人で集まらない。
米国も日本がうっとうしい。自分の事は自分で考えろと思っている。政策を紙に書くのは簡単だが、これから国民の衣食住が危うい。ここでは日本は変わらない。民衆から変えるしかない。
沖縄から2万年前の人骨が出ている。5000年前に農業が始まり、官僚制度は1400年前くらいで、しっかりしたのはここ30年だ。これまで日本は民政自治をして衣食住をまかなってきた。元々我々日本人は地域に任意の人が集まり、助けあって生きてきた国だ。先の東日本大震災で官僚政治が止まった時に、我々の眠っていた遺伝子がオンになった。しかし世界の国々は違う。戦争略奪だけで、リセットが起きると戦争に走り、大虐殺が起きる。日本がリーダーに成らないと成らない。
英国のEU離脱決定の大混乱の中、日本に世界のお金が集まった。政府は腰抜けて打つ手が無いのに、集った日本は政府は潰れても国は潰れないと思われている。日本は時代に合わせて政府を変えて発展してきた。他の国々は政府と国が共に、多くは内戦になり潰れてきた。しかし日本は政府を改め、国を発展させる国柄だ。