2016年31日、大晦日には私の部屋の掃除、片付けもそこそこに、医院玄関に正月飾りをしつらえて、全て新たへと準備万端整いました。
そして大和農場に正月飾りを持参して今年1年のお礼をして、最後を締め括りしました。大和も例年に無く、雪がほとんど無く、うっすらと化粧する程度で、大和に縁してからもっとも雪の無い年末です。元旦にも大和農場に行きましたが雪も消えて、春が間近い感じすらする穏やかな正月の農場でした。
大和農場の後に、大晦日恒例の奥州一の宮、塩釜神社の大払いの儀に参列して来ました。大払いは以下の様に記されています。
「大祓は、我々日本人の伝統的な考え方に基づくもので、常に清らかな気持ちで日々の生活にいそしむよう、自らの心身の穢れ、そのほか、災厄の原因となる諸々の罪・過ちを祓い清めることを目的としています。
この行事は、記紀神話に見られる伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらひ)を起源とし、宮中においても、古くから大祓がおこなわれてきました。中世以降、各神社で年中行事の一つとして普及し、現在では多くの神社の恒例式となっています。
年に二度おこなわれ、六月の大祓を夏越(なごし)の祓と呼びます。大祓詞を唱え、人形(ひとがた・人の形に切った白紙)などを用いて、身についた半年間の穢れを祓い、無病息災を祈るため、茅や藁を束ねた茅の輪(ちのわ)を神前に立てて、これを三回くぐりながら「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」と唱えます。また、十二月の大祓は年越の祓とも呼ばれ、新たな年を迎えるために心身を清める祓いです。
私たちにとって、その年々の節目におこなわれる大祓は、罪や穢れを祓うとともに、自らを振り返るための機会としても、必要なことではないでしょうか。」
開始の午後3時前に、既に沢山の人が集まっていました。遠目から儀式の様子を伺い、渡された人形(ひとがた)の中に入っている小さな紙を頭から身体に降りかけ、人形の白紙で身体を拭き、清めさせて頂きました。
私たちが日常生活のなかで、知らず知らずに犯してしまった罪穢れをこの人形に託して身体を清め、心新たに新年を迎えることが出来そうです。
天気も良いので松島まで足を伸ばして、名所の五大堂から日本三景の絶景を満喫して来ました。穏やかな海と島々が夕焼けと相まって美しい自然を頂けました。ここでも又、心身満たされ、心も鎮まり2016年から新年に向かうありがたき自然の恵み、喜びとなりました。
そして安らかな眠りから目覚め、2017年正月元旦の朝陽も拝ませて頂きました。太平洋から登る太陽はほんの一瞬ですか強烈な光を送ってくれました。やがて程なく雲に隠れてしまいましたが全てが丁度良かったです。
新年元旦のめでたき平泉わんこそばを頂きましたが、お蕎麦屋さんからの帰りの車中から太陽の光の織り成す天空のスペクタクルを見せていただきました。
無事に一つの節目を越えて2017年を新たな気持ちで始めることが出来ます。自然の循環の中にある繰り返しですが、人間が決めた暦の意識の世界では大きな節です。お天道様、ありがたき、お陰様です。