2017年1月29日日曜日

834「奈良田・富士6」2017,1,29

 奈良田法王神社から国道に下り、来た道を戻ります。次の目的地の早川町下湯島にある「山王神社・湯島の大杉」を目指します。
 「湯島の大杉」は山梨県の指定天然記念物にも指定されている山梨県1の杉の巨木です。しかし道路からはほとんどその存在が分からないほどに隠されてあります。
 小さな標識と山王神社の鳥居があり、道路から直ぐに参道の階段です。登っていくと右手、目の前に巨木が現われます。驚きの巨木でその存在は圧巻です。神社の境内平面に半身を残し、あと半身を崖の下に伸ばす巨大杉です。




 以下の様な表記があります。

「山側の道路沿いに山王神社がある。参道を登ると、昼なお薄暗い崖上の小さな境内を支えるようにして斜面に立っている大スギが見える。「湯島の大スギ」は樹齢1200年、樹高45m、幹周11,1mと記され、山梨県下随一のスギといわれるに相応しく、見るからに堂々とした大杉である。この数値は崖上での目通り計測だと思うが、崖下に下りて見た時の印象は更に強烈で、もう一回り大きな樹を感じてしまうほどに迫力がある。この木が持つ伝説によると、およそ1200年前、この地の村人が紀州熊野から二本のスギの苗木を持ち帰ってこの神社に植えたのだという。大きく育った杉は男杉・女杉と呼ばれていたが、火の不始末によって女杉は消失してしまい、今に残っているのがこの男杉なのだという。」

 大杉を右手に見ながら参道を進むと直ぐに山王神社があります。社の後ろには巨石があります。この神社に付いては以下の様にあります。
「創立年代は不明です。御祭神は素盞嗚命(すさのおのみこと)。江戸時代の地誌『甲斐国志』に“湯島村山王権現”についての記述があり、山王神社のことと推察されているそうです。)


 巨木には精霊が宿ると言われますが大きさ、樹肌には驚きです。神社参道を登る時は足が重く、身体も息が苦しいくらいな感じでした。何か重たきものがこの境内、巨木にはありそうな感じです。
 大杉の根元であわ歌を響かせました。その時のお言葉です。

「たんたらりんらん たんたらりんらん
 定かにならぬ、この地の真、憂いは先を暗きとなして、皆々そこへ留まりたるが、
 大きく放つ遥かな地より、送り来る来る北の気を、此処に留まり承りて、
 しっかりこの地を定めてみせる。
 北の大きな石に繋ぎて、受けたるを皆々に。」9:53

 大きく放つ遥かな地より、送り来る来る北の気を受けてこの地に定め、北の大きな石を繋ぎ受けて皆々に伝えてくださるとのことです。嬉しき事です。


 歌い終わってみたら、先ほどの身体の重さは消えて、スッキリ爽やかです。あわ歌の響きによって、この地の憂いが晴れたのでしょう。
 いよいよ2月の陸奥の5ヶ所の大きな石を繋ぎ、早池峰山からの北の気を送るシステムを起動させることが大事になって来ています。今回の巡りはKさんに下ろされたことが機縁でしたが、私達にとってもこの時期に為す必要があったことだ、と改めて認識をしました。

 車は更に早川を下って行きます。程なくフォッサマグナの糸魚川静岡構造線の断層が間近に見る事が来る「新倉断層」があります。車で直ぐ傍まで行くことが出来ます。
 断層は少し土砂崩れがあったようでしたが大地の断層を確認できる貴重なポイントです。
 大きな地震、プレートの移動など、大変化が起きる時にはこの断層帯が最も危険な場所に成ります。ここの大地が滑るのでしょうか。大きな変化を免れて、新たな御世へと進めることを願うのみです。